医療法人社団 協友会
八潮中央総合病院
( 急性期病院 )
看護師として「大切にしたいこと」について、一緒に働く仲間と共有できる職場って素敵ですよね。上尾中央医科グループ(AMG)の「八潮中央総合病院」では、看護を語り合うナラティブ研修を取り入れ、ケアの質の向上やコミュニケーションの活性化を実現しているとのこと。生涯を通して看護の仕事を楽しんでいけるよう、キャリアサポートや子育て支援などを充実させているらしいので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます!
- 形 態
- 急性期病院
- 所在地
- 埼玉県八潮市/八潮駅
- 病床数
- 250床(一般186床、回復期リハ50床、緩和ケア14床)
玄関
「八潮中央総合病院」へのアクセスは、つくばエクスプレス「八潮駅」北口から徒歩10分。玄関では、救急外来の看護係長さんが笑顔で迎えてくれました。「1973年に開設した当院は、AMGで2番目に誕生した歴史ある病院で、2016年に現在地に新築移転しました。私は移転前から当院に長く勤務していて、今年で入職28年目。職場環境の魅力は知り尽くしているつもりなので、今日はたっぷりとご紹介しますね」。
救急外来入口
まずは、看護係長さんが働く救急外来の入口へ。年間どのくらいの救急搬送を受け入れていますか?「2次救急病院として、年間約2000件の救急搬送を受け入れています(2023年3月)。八潮市内唯一の総合病院として、急性期の治療から回復期のリハビリ、終末期の緩和ケアと幅広く対応しているのですが、最も力を入れているのは救急・急性期医療で、新築移転後は救急搬送の受けれや手術件数が伸びているんですよ」。
一般外来
お次は一般外来で、ママさん看護師さん達にお会いしました。「日勤のみの外来部門は育児経験者が半数以上を占め、小学生以下の子どもを持つスタッフも多いです。子育てと両立するためにパート勤務にしているスタッフもいて、子どもの成長に合わせて時間を伸ばしたり、常勤に切り替えたり、柔軟な働き方をしています」と、皆さん。子育てがひと段落した後のキャリアの相談にも乗ってもらえるそうです。
手術室
手術室は3室体制で、外科・整形外科・眼科・耳鼻科・形成外科など、多様な手術に対応しているとのこと。「緊急手術にも対応できる体制を整え、術後早期からのリハビリ介入によって、高い在宅復帰率を実現しています。回復期リハビリテーション病棟を有し、急性期治療後も365日体制でリハビリに集中できる環境を整えていて、リハビリテーション科には約100名のセラピストが在籍しているんですよ」と、看護係長さん。
スタッフステーション
スタッフステーションで大山看護部長にお会いできました。「こちらは看護部の理念と基本方針です」と、看護部長。スタッフ全員に『看護をする上で大切にしていること』を訊くアンケートを行い、みんなの回答を統合して作成しました。トップダウン型の目標設定ではなく、すべてを自分たちで決めていくやりがいを感じて欲しいので、新しい取り組みを始める際などもメンバーの意見を積極的に取り入れていきたいと考えているんです」。
ナラティブ研修の様子
「2021年度から開始したナラティブ研修の様子です」と、看護部長が紹介してくれました。「理念や基本方針の実現には、スタッフ間で看護を語り合う機会を増やしていくことが重要ですから、年に数回はお互いの看護体験や看護観を共有する場を設けています。現在はラダーレベル別にナラティブ研修を実施しているのですが、今後は参加メンバーをシャッフルし、経験豊富な先輩の看護を後輩に引き継ぐ場になっていくといいなと思っています」。
スタッフステーション
スタッフステーションの一角では、新人指導が行われていました。「新卒者にも中途入職者にも教育担当者が付き、業務に慣れるまでマンツーマンの丁寧な指導を実施しています。後輩の育成は教える側の成長にもつながるので、OJTは部署全体で取り組んでいます。中途入職者のキャリアはさまざまですが、今までの経験を踏まえて指導計画を立てているので安心してくださいね」と、看護係長。
緩和ケア病棟
緩和ケア病棟に伺い、緩和ケア認定看護師さんにお会いしました。「AMGには認定看護師などのスペシャリストを目指す際のサポート体制が整っていて、資格取得時は支援制度もあり、とても助かりました。資格取得後は緩和ケア病棟の運営をはじめ、緩和ケア外来や緩和ケアチームの活動などにも従事し、専門性を存分に発揮できています」と、緩和ケア認定看護師さん。他にも認知症看護認定看護師が在籍しているそうです。
一般病棟
一般病棟に行ってみると、多職種カンファレンスが行われていました。「チーム医療を推進する当院では、このような職種を超えた意見交換の場を大切にしています。他にも、勉強会や院内ラウンドなどを多職種で行い、異なる職種の価値観や専門性を理解することで、より良い多職種連携につなげているんです」と、看護係長。
あすなろ保育室
つづいて、敷地内にある「あすなろ保育室」を案内していただきました。「保育対象は生後6カ月~就学前で、夜勤時の夜間保育や、週末だけの一時保育、幼稚園との二重保育などにも対応しています。保育中にお子さんの体調に変化があった際などは、すぐに職場まで連絡をもらえて様子を見に来られるので安心ですよ」と、看護係長。お子さんの急な体調不良による勤務変更にとても理解のある職場だそうです。
スタッフステーション
最後は、看護部の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「残業は月10時間以内と少ないですし、公休は年間120日、有休消化率は80%以上と、家庭やプライベートを大切にしながら働ける職場です。最寄り駅の『八潮駅』からは都内へ気軽に出られますし、当院周辺には大型ショッピング施設が充実していて、仕事帰りの買い物や食事に便利ですよ」と、皆さん。魅力的な職場ですね!今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。仲間と看護を語り合うナラティブ研修を取り入れている病院、いかがでしたか。
- スタッフが笑顔でいきいきと働ける環境が整っていて、とても活気のある職場でした。大山看護部長による看護部改革の一環として、2021年度からナラティブ研修をスタートしたそうで、仲間と看護について語り合っていくと、お互いの良い面を発見し合い、看護の質の向上や良好な人間関係にもつながっているんだとか。
――どんなスタッフが活躍していましたか?
- 20代のスタッフが多かったです。ママさんナースも多いですね。先輩後輩の仲が良く、協力し合っているのがわかりました。また、多職種で連携し、各職種が専門性をもって入退院支援に努めているなと感じました。地域の総合病院として、急性期、回復期、緩和ケア、そして訪問看護もあって、地域の方が安心して医療を受けることができる体制が整っていました。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 仕事に高いモチベーションを持っている方でないと、周囲と温度差を感じるかもしれません。より良い看護を提供するために、より良い職場環境をつくるために、日ごろからスタッフ同士で意見交換を出し合っていました。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 2021年度にはAMGで数少ない女性院長が就任し、どの部署でも男性職員の育休取得実績が増えているとのこと。看護部にも子育てに積極的に参加しているパパさんが活躍しているそうですよ。
仲間と看護を語り合い、お互いが理想とするケアを形にしていきたい方
地域医療や多職種連携に興味のある方、ブランクのある方