【社会福祉法人 恩賜財団　済生会 神栖済生会病院】Webで病院見学

長く働く職場には、「安定」も「やりがい」も両方求めたいですよね。日本最大の社会福祉法人として全国に拠点を持ち、職員6万人以上が働く「恩賜財団済生会」の一員、神栖済生会病院では、働く上での安定はもちろん、職員のやりがいにつがなる新しい挑戦を続けているとのこと。近い将来の新棟建設に向けて看護師の大幅な増員を計画しているらしいので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます。

「神栖済生会病院」があるのは、茨城県最南端に位置する神栖市のほぼ中央。最寄り駅の「鹿島神宮駅」から少し離れているため、マイカー通勤者が多く、敷地内には無料の職員用駐車場を完備しています。独身者には、近隣に複数の借り上げ社宅を用意しており、リーズナブルな家賃が魅力とのこと。病院の玄関で迎えてくれたのは、入職30年目の病棟師長。今日はよろしくお願いします。

玄関を入ると、病院理念が掲示されていました。「済生会は『施薬救療（無償で治療すること）』の精神に基づき、地域の医療と福祉の充実を目指す日本最大の社会福祉法人です。当院もその一員として、誰もが質の高い医療を受けられて健やかに暮らせる街づくりに取り組んでいます。地域には医療保険・介護保険の利用対象でなくても介入が必要な方が多くいらっしゃるので、今後は地域に出向くコミュニティナースの育成も開始予定です」。

つづいて、吉田看護部長にお会いしました。「私は2022年に当院に赴任したばかりなので、看護師全員と個人面談を実施し、キャリアプランや働き方の希望などに耳を傾け、一人ひとりについてよく知るように努めています。面談を通して、当院の看護師はみんな素直で優しい心を持っているなと感じるので、看護師としても人間としても成長していけるような教育を行い、スタッフの可能性を伸ばしていきたいと考えています」と、看護部長。

つづいて、新棟の完成予想図を見せていただきました。新棟にはどんな機能が入るんですか？「救急搬送の応需率向上のために『救急センター』を立ち上げ、緊急手術にも柔軟に対応していけるように手術室を増室予定です。また、新棟開設を機に増床も計画していて、179床から240床の病院にスケールアップする予定です」と、看護師長。新棟は現病院の隣接地に近い将来建設予定とのこと。

スタッフステーションに行き、新人指導の様子を見学させていただきました。「入職後は業務に慣れるまでプリセプターの先輩が付き、こんなふうにマンツーマンの丁寧なOJTを行っています。看護部には中途入職者が多く、個々のペースやキャリアに合わせた指導を心がけているので、経験が浅い第2新卒者やブランクがある方でも安心ですよ」。

次は、教育委員会の看護師さんが研修計画を見せてくれました。「看護部では各病棟に教育委員会のメンバーを配置し、プリセプターと連携して新人教育の充実に取り組んでいます。また、常磐大学看護学部教授を看護部教育顧問として迎えて、教育委員会とともに研修カリキュラムや年間研修計画の立案に関与してもらっていて、特に管理職向けの学びを充実させています」と、教育委員会の看護師さん。

医療安全・感染管理室に伺い、感染管理認定看護師さんを紹介していただきました。「入職当初は子どもが小さくパート職員として働き始めましたが、認定看護師を志して常勤に切り替え、神奈川県の研修病院で学んで資格を取得しました。入学費用や研修費用の援助だけでなく、研修期間中の住居費用も病院が負担してくれましたし、研修中も基本給が支給されたので本当に助かりました」と、感染管理認定看護師さん。

病棟に戻ると、看護補助者さんがリネン整理をしていました。「高齢で介護度の高い患者様も増えているので、各病棟に3～4名の看護補助者を配置し、看護師とチームを組んで働いています。看護補助者は無資格・未経験OKで、主な仕事は身体介助・生活支援・環境整備などです。看護補助者として働きながら看護師の資格取得を目指したい方のために、奨学金制度も整えているんですよ」と、看護師長。

次は、小児病床を案内していただきました。「当院では成人救急だけでなく、小児救急医療の充実にも取り組み、24時間体制で救急搬送を受け入れ、小児病床を備えています。求職者の方の中には、小児看護に携わるために当院への入職を希望される方もいて、人気の部署なんですよ」。外来には、神経・循環器・腎臓・内分泌など、専門性が高い小児疾患に対応する小児専門外来も開設しているそうです。

病院を出て、敷地内にある職員用保育室と、地域の方も利用できる病児・病後児保育室を案内していただきました。「建物は同じですが、左のドアが保育室入口、右のドアが病児・病後児保育室入口で、中は仕切られています。保育室利用中のお子さんの体調に変化があれば、すぐに職場まで連絡がもらえて、そのまま当院の小児科を受診し、空きがあれば病児保育をお願いすることも可能です」。

最後は病棟に多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「入退院が多いので勤務中は忙しさはありますが、残業はそれほど多くなくて、ONとOFFのメリハリのある働き方ができます。休みの希望も通りやすく、リフレッシュのために有休も積極的に取得できるので、家庭やプライベートを大切にできて嬉しいです」と、皆さん。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。安定もやりがいも得られる病院、いかがでしたか。

経営基盤がしっかりしていて、働く上での安定感は抜群です。認定看護師などのスペシャリストを目指す際の資格取得支援制度も手厚いですし、待遇や子育てサポートなども充実していて、結婚・出産後もキャリアアップを目指したい方などにはうってつけの環境だと思います。

――新棟建設を機にどんな体制が整うのでしょうか？

新棟建設によって救急医療体制の強化が実現できるそうです。そのために、救急センターを立ち上げて手術室を増室予定とのこと。2022年に赴任した吉田看護部長は、以前勤めていた病院で救急センターの立ち上げ経験があり、手術室勤務が長いそうで、新棟建設プロジェクトに大きく関わっているそうです。

――では、ここはちょっと、というところは？

最寄駅から遠く、公共交通機関でのアクセスは不便かもしれません。ただ、敷地内には広い職員用駐車場（無料）が完備されていますし、独身者には職場の近くに複数の借り上げ社宅（家賃は月1万9000円）を用意しているんだとか。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

海が近い立地なので、病院の屋上からは地元の海水浴場や、太平洋に面した風力発電施設、鹿島コンビナートなどを一望できます。特に、日本有数の工業集積の鹿島コンビナートは見応えがあり、看護部長もお気に入りの景観なのだとか。

看護部長
インタビュー