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医療法人 徳洲会 館山病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

医療法人 徳洲会 館山病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
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自分も周りも
大切にできる看護師に。

Profile

看護部長/光野 清美都内の大学病院附属の看護学校を卒業後、新卒で同大学病院に入職して小児科病棟に勤務。結婚を機に退職して神奈川に転居し、民間病院で働きながら出産・育児を経験する。介護保険制度の施行後まもなくケアマネージャーの資格を取得し、在宅看護に興味を持って訪問看護の道へ。2009年に徳洲会グループの千葉県の病院に看護師長として入職し、2012年に認定看護管理者資格を取得。2014年に看護部長に就任し、2019年にグループ病院に転勤。2025年2月より「館山病院」に赴任して現在に至る。

これまでの歩み

看護師を志したきっかけについて教えてください。

幼い頃、保育士として働く母の背中を見て育ち、自分も生涯を通して働ける職業に就きたいと考えました。当時は仕事と子育てを両立する女性が珍しい時代でしたから、母がすごくかっこ良く見えて、私も母のように手に職をつけたいと思ったんです。看護師として初めて働く部署に小児科病棟を希望したのも、子どもが好きだった母の影響が大きいです。

新人時代の思い出を教えてください。

子どもたちとの触れ合いを楽しみに入職したものの、大学病院の小児科病棟には白血病や難病など、命に関わる病気を抱える子がたくさんいました。入院中の子どもたちも、それを支える親御さんも、本当に一生懸命病気と闘っていて、日々の関わりを通して多くのことを学ばせていただきました。

今でも忘れられないのは、救うことのできなかった幼い命を目の前にして、ご家族の前で涙を流してしまった時のこと。病棟の先輩から、「一番つらいのはご家族だから」と言われてハッとしました。それ以降は、最期の場面で親御さんへの配慮を怠らないように、家族支援の在り方を考えるようになりましたね。

看護師人生の中で、転機となったことはありますか?

徳洲会に入職する前の病院が、経営上の理由で突然閉院したことです。当時の私は看護師長という立場でしたが、地域の患者様や職員と同様に大きな衝撃を受けました。徳洲会グループに入職してからは、病院運営の基本は許可病床を最大限に使い切ることであると学び、地域の患者様と働く職員を大切にする病院づくりに取り組みたいと考えるようになりました。

徳洲会グループは、ここ数年の間に複数の病院を傘下に加え、年々拡大しています。後継者不足や経営難などの理由から存続が困難になった病院の診療体制をM&Aで取得して、地域医療の継続と職員の雇用を守ることに寄与しているのです。

また、既存病院の新築移転・リニューアル工事による機能強化にも積極的に取り組むことで、地域により良い医療を、職員により働きやすい環境を提供しています。当院も、2022年6月に現在の土地に新築移転し、「海と山のリゾートホスピタル」をコンセプトとする新しい病院に生まれ変わりました。

テーマ1

現在の挑戦

新築移転以降、館山病院はどのような進化を遂げていますか。

充実したリハビリ環境を活かして、高齢患者様の自律を促すリハビリに一層力を注いでいることに加えて、二次救急医療機関として館山市の急性期中核病院としての役割も担い、救急車の受け入れ件数や手術件数を伸ばしています。

2023年にはグループ病院と連携して心臓カテーテル検査をスタート、2024年には併設施設として「介護老人保健施設たてやま」をオープンするなど、新築移転後も地域のために新しい挑戦を続けていますね。老健とは渡り廊下でつながり、職員同士が施設を越えて連携を図っていて、医療と介護を一体的に提供していく体制も実現しています。

また、敷地内には、訪問看護ステーション・ヘルパーステーション・訪問リハビリテーション・ケアプランター・通所リハビリ・地域包括ケアセンターなどの関連施設が集まっていて、在宅連携もより強化されました。誰もが住み慣れた地域で安心して生活を続けられるように、関連施設と一丸となって地域包括支援システムの構築を進めているところです。

こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

ケアミックス型病院である当院には、看護師に幅広い活躍の場があることが大きな特徴です。病棟勤務を希望する場合は、一般急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟・障害者病棟・療養病棟の中から興味がある部署を選ぶことができて、外来勤務を希望する場合は、救急外来・内視鏡室・手術室・血管撮影室・訪問診療・人間ドック健診・透析室などの業務を兼務する働き方も選べます。

館山市は65歳以上の住民の割合を示す高齢化率が40%を超え、全国平均を大きく上回っているので、老年期特有の疾患や精神状態を理解して看護を展開するスキルも求められます。患者様は地元の高齢者の方が大半ですから、住み慣れた地域で安心して治療を受け、人生のエンディングまで心豊かに過ごしていただけるような関わりを目指しています。

看護部長として、力を入れている取り組みはありますか?

看護師の活躍の場が多いことを活かして、興味のある他部署で学びながら働ける仕組みを作りたいと思っています。2025年度春に看護師全員に意向調査を行ったので、その結果をもとに、2026年度から配属部署では経験できない看護スキルを習得できる制度を導入したいと思っています。

テーマ2

職員への思い

看護部にはどんなメンバーが働いていますか?

20代の若手から定年退職前後のプラチナナースまで、さまざまな年齢・キャリアの仲間が勤務していて、2025年度には6名の新卒看護師を迎えました。地元出身のスタッフが多いですが、なかには館山の豊かな自然に魅力を感じて移住してきたスタッフもいますね。また、男性看護師の割合が22%と比較的多く、看護師長6名のうち4名が男性です。

スタッフに大切にしてほしいことはありますか?

患者様にとって入院生活とは「非日常」であることを忘れずに関わってほしいと思っています。看護師は日常的に病院で業務にあたっていますが、患者様は非日常的な空間に身を置かれ、身体的にも精神的にも大きなストレスを感じています。だからこそ私たちは、自分たちの当たり前で治療・ケアを進めるのではなく、患者様の側に立って考えることが大切なのです。

求職者へのメッセージをお願いします。

当院では、地域の患者様やそのご家族、ともに働く仲間を大切にできる人材を求めています。でもそのためには、自分自身と自分の家族、そして自分の生き方や職業人としてのプライドを大切にできる環境が必要ですよね。人は自分が満たされていると、周囲の人に自然と優しくできるものです。

看護部長として、スタッフ一人ひとりが自分らしい働き方を見つけ、プライベートを大切にしながら理想のキャリアを形成していけるように、できる限りのサポートをしていきいと思っています。ぜひ一緒に、看護を楽しみましょう。

テーマ3

プライベートの過ごし方

地元の鮮魚を捌いて調理☆

私は当院への赴任をきっかけに、初めての一人暮らしを満喫中です。料理をすることも食べることも好きなので、地元で獲れた新鮮なお魚が並ぶスーパーに行くのが最近の楽しみですね。せっかく館山に住んでいるのだから、魚を捌けるようになろう!と思い立ち、活きのいいアジやキンメダイなどを自ら捌いて調理することにはまっています。

プライベート