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医療法人 好友会 飯能老年病センター

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

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看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
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超高齢社会に求められる、
老年看護のプロ集団を目指して。

Profile

看護総師長/圓目(まるめ) 勉子どもの頃から医療従事者に憧れ、高校卒業後に看護学校に進学。靖和会グループの「飯能靖和病院」に入職し、1997年にオープンしたグループ病院「飯能老年病センター」へ異動。以来一貫して高齢者医療に従事し、院内ほぼすべての病棟を経験する中で認知症ケアや老年看護、透析看護を深める。2022年に看護総師長に就任以降も、ケアの質の向上を目指して現場に立ち続け、教育活動にも積極的に携わっている。

これまでの歩み

看護師を志したきっかけについて教えてください。

小児喘息を患っていたので病院のお世話になることが多く、身近にいた看護師という職業に興味を持ったことがきっかけです。中学時代は入院したこともあったのですが、喘息って夜間から早朝にかけて発作が起きやすく、私の場合は早朝4時頃が最も辛い時間帯でした。

入院中にせき込んで苦しくなっても、子どもながらに気を遣ってナースコールを押せず、朝のバイタルチェックに訪れた看護師さんに「体調はどうですか?」と聞かれても、いつも「大丈夫です」と答えていました。

当時の私は、医療従事者の方と「はい」か「大丈夫です」で終わるコミュニケーションしか取れていなくて、そのことがずっと心に引っかかっていたんですよね。だから、自分が小児科の看護師になって、病気と闘う子どもたちと会話のキャッチボールができたらいいなぁと考えるようになりました。

小児科の看護師を目指していたのですね。

そうなんです。最初の希望は小児科でした。でも、私の新人時代は看護師になる男性がとても珍しい存在で、なんとなく肩身が狭く、小児科で働きたいとは言い出しにくかったんです。

新卒で「飯能靖和病院」に入職してしばらくすると、近くに認知症高齢者のためのグループ病院を立ち上げるから手伝ってくれないかという話をいただき、オープン半年後の当院に入職しました。

小児看護と老年看護、ますますかけ離れてしまった…と、当初は少し残念な思いがありましたが、当院でさまざまな医療従事者の仲間と出会って視野が広がり、今では老年看護に大きな魅力を感じています。

新人時代、最も大きな影響を与えてくれたのは誰ですか?

理事長兼院長の木川好章医師です。理事長が掲げる理念や方針、地域医療への熱い想いに感銘を受けて、私は27年間ずっとこの同じ職場で働いています。理事長は内科医として臨床にも研究にも熱心に取り組み、地域から厚い信頼を寄せられていて、2010年には大学病院の内科学(循環器・肝臓・老年・総合病態部門)の連携教授に就任しました。

どんな時でも患者ファーストで、2022年に公衆衛生事業功労者として埼玉県知事より表彰を受けた際も、発熱外来の診療を優先するために式典を辞退されたほど。当院では、新型コロナの流行時に発熱外来を開設してから2025年8月までに延べ7231名もの診察にあたっていて、その取り組みは地域からも高く評価されているんですよ。

そのような輝かしい経歴を持つ理事長ですが、気さくで飾らない一面もあり、若い頃にはよくゴルフを教えていただきました。毎月のように理事長や職場の仲間とラウンドに行き、スコアで競うか飛距離で競うかと賑やかにコースを回っていた日々が懐かしいです(笑)。

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現在の挑戦

こちらの病院の特徴について教えてください。

当院には2つの大きな特徴があり、認知症と内科合併症を同時に診察できることと、透析治療を必要とする認知症患者様の受け入れが可能なことです。

認知症患者様は高齢で、高血圧や糖尿病などの内科合併症を複数持つ方が少なくありませんから、精神科医と内科医の「2人主治医制」で診療にあたっています。理事長兼院長が内科医、副院長が精神科医で、認知症・精神疾患と内科疾患の合併症を同時に診療しています。

透析医療に関しては、2011年の東日本大震災後、行政より認知症の方の透析治療にあたってほしいという依頼を受け、2011年5月に透析ベッド2台からスタートしました。地域の透析医療機関の中には、認知症高齢者の対応に難しさを感じているところが多く、予想以上に需要が高まったのでベッド数を増やし、現在(2025年9月)は、透析ベッド7台体制で最大28名の入院透析に対応しています。

どんな看護が求められる職場ですか?

一言で言うなら、「マニュアルに捉われない看護」です。入院患者様は認知症を抱える高齢者の方が中心で、複数の内科疾患を併発している方が多いですから、お一人おひとりの認知症の症状や行動・心理、抱えている身体疾患についてきちんと理解して関わる必要があります。

全部で6つの病棟は、4つの認知症病棟(3/4/5/8F)と2つの精神病棟(2/6F)に分かれていて、2Fの精神病棟の1室を透析室とし、透析が必要な方は2Fに入院していただいています。2F病棟では看護師と臨床工学技師が連携して透析治療にあたるので、透析看護が未経験でも身構えなくて大丈夫ですよ。6Fの精神病棟には医療依存度が高い方が多く、人工呼吸器を使用している方もいらっしゃるので、一般病院でのキャリアを活かしやすいと思います。

認知症病棟では生活の場に近い環境づくりに取り組んでいて、時間の流れがゆっくりで、療養病棟に近いです。作業療法士によるレクリエーション活動や季節行事を充実させていて、看護師も一緒に活動しています。

大切にしている看護方針について教えてください。

人生の先輩に対する敬意を忘れずに、心の通う看護に取り組むことです。昨今、介護現場や精神科病院での虐待行為が問題視されていますが、当院では不適切なケアを防ぐために看護部全体で話し合い、看護倫理を学ぶ機会も増やしています。倫理教育は主に私が担当していて、定期的に勤務時間内に勉強会を開催しているんです。

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職員への思い

スタッフのために取り組んでいることはありますか。

いつでも気軽に話しかけられる上司でありたいと思っています。私は当院での勤務年数が長く、ほとんどの病棟を部署異動で回ったので、スタッフ一人ひとりの顔と名前はもちろん、これまでのキャリアや家族構成なども把握しています。新入職のスタッフに関しても、しっかりと対話を重ねて信頼関係を築き、困った時に頼ってもらえるように努めています。

どんな仲間を歓迎していますか。

しいて言うなら「人が好き」な方ですが、どんな方でも大歓迎です。学校を卒業したばかりの新人さんも、子育て中のママさん・パパさんも、定年退職前後のプラチナナースも、いろいろな仲間がいきいきと働く職場を目指しています。

看護部は男性看護師が約2割と、一般病院と比べて男性の割合が多いですが、もっと増えてほしいな~と思っています。また、当院には子育て支援として24時間対応の保育室があり、私自身も保育室を利用して2人の子どもを育ててきたので、小さな子どもを持つ方の働きやすさにも寄り添っていきたいでね。

求職者へのメッセージをお願いします。

当院には認知症ケアだけでなく、多様な内科疾患や透析についても学べる環境があり、老年看護を深めたい方にぴったりな職場です。当院で身に付く看護スキルは、超高齢社会にある今の時代に広く求められるもので、看護師として大きな強みになるでしょう。

人生の先輩である高齢者の方が、医療が必要になっても、介護が必要になっても自分らしく穏やかな日々を過ごしていただけるように、お一人おひとりに寄り添った心の通う看護を追求していきましょう。

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プライベートの過ごし方

ONとOFFの切り替えを大切に☆

昔からONとOFFをしっかり切り替えたいタイプで、仕事に100%全力投球しているからこそ、休日は完全に電源OFFの抜け殻のような状態になっています(笑)。唯一の趣味と言えばゴルフで、最近は年2回ほどラウンドを楽しんでいますね。

プライベート