准看護師は都道府県知事から発行される免許を受けて、医師や看護師の指示にもとづき、病気や怪我を患っている人の看護や診療の補助を行う人のことをいいます。2001年の保健師助産師看護師法が改正されたことに伴って、2002年からは准看護婦ではなく准看護師と名称が変更されています。看護師は国家資格ですが、准看護師は都道府県知事により与えられる資格であることが大きな違いとなっています。准看護師は、医師、歯科医師、看護師の指示を受けて仕事をこなしていきます。
国内の准看護師数は2016年で32万3000人ほどで、そのうち女性が30万強となっていますので、圧倒的に女性が多い職種であることがわかります。もともと准看護師は、戦後、看護師不足を補うために暫定的な措置として登場した背景があり、徐々に看護師へと移行する状況になってきています。実際多くの准看護師が看護師を目指すケースが多く、准看護師の平均年齢はかなり高くなる傾向があります。30歳以下の若手ではすでに看護師資格取得者が半数以上であり、逆に子育てを終えてから准看護師資格の取得を目指す人も多いことから平均年齢は高めに推移しているようです。看護師に比べて資格取得までの時間が短く学費も安いことからこうした動きが顕在化しています。
准看護師になるには中学校あるいは高等学校卒業後、都道府県知事の指定した養成所・学校で2年以上学ぶことが必要であり、修了後に知事試験に合格すると免許が交付されます。以前は中学を卒業すれば養成学校にすぐ入学することができたため、進学率の低い時代には人気の職種でしたが、高校の進学率が高まったことや、看護系の仕事に就きたい人は高校卒業後に看護学校や大学の看護科に進むことで看護師を目指すことが多くなっていることから、准看護師の資格取得者の数は年々減少傾向にあります。神奈川県のように2015年から准看護師の新規養成を止めるという自治体も出始めてきており、若い世代は最初から看護師を目指すようになっているようです。
また准看護師の資格を取得してから看護師への転向ができる仕組みも用意されています。2006年からは准看護師から看護師への転向を希望すれば移行教育を受けることができるようになり、看護師の国家試験を受験することができるようになっています
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