－新人時代の思い出を教えてください。

同期と集まって、新人教育に必要な知識や技術を自分たちで工夫しながら学ぶ時間が、とても楽しかったですね。臨床の現場では、患者さんと関わる時間の中でケア（お風呂介助、髭剃り、足浴など）をしている時が好きで、患者さんが気持ちよさそうに「ありがとう」と嬉しそうな表情を見せてくれた時が、自分の原動力になっていました。

－看護師という道を歩み続ける支えとなったできごとがあったそうですね。

看護学生でアルバイトをしていた時の、 20歳の患者さんとそのご家族との出会いです。週末にアルバイトで入っていたのですが、いつも元気にいろいろな話をしてくださり、学生の私を応援してくれていました。ある日アルバイトに入った時に、状態があまり良くないと申し送りがされていました。病室を訪ねると、お姉さんと一緒に私の誕生日を祝ってくださったのですが、「少し顔色が優れないな」と感じました。そしてその夜に急変し、看取ることになってしまったのです。 この別れが看護師であり続ける理由と心の支えになっています。

－こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

当院がある春日部市の高齢化率は、全国平均も埼玉県平均も上回るスピードで進行していて、高齢者看護に携わる機会が多いという点が大きな特徴です。

当院は地域密着型病院として、高齢者の方の入院をスムーズに受け入れ、一日でも早くその患者様が元の生活を再開できるように支援する機能を強化しているので、看護部でもそのような方向性に合った看護職の育成に取り組んでいます。

また、救急から在宅まで、切れ目のない医療を提供する総合病院ですので、看護師たちは幅広い経験を積む中で自分に合った領域を見つけ、深めています。院内の教育体制はもちろん、IMSグループのキャリア支援制度も整っていて、主体的かつ継続的に能力開発ができる環境です。今後も地域の急性期病院としての役割を担い、看護に対するプロ意識の高い集団であり続けたいと思います。

－どんな仲間を歓迎していますか？

私は、「看護は一生学び、ゴールはない」と思っているので、学ぶことを楽しみながら前を向いて頑張れる人、そして自分の看護観や看護への想いをしっかり持っている方を歓迎します。

－ご自身の、看護の方針や、看護についての思いをお教えください。

当院で看護をするスタッフが、いきいきと輝き、やりがいを感じながら看護できる環境をつくり上げたいと思っています。専門職としてのプライドを持ちながら、質の高い看護を目指し、追及していってもらいたいですね。

そのために大切にしていることが三つあります。
一つめは、目の前の患者さんお一人おひとりの「その人らしさ」を考えた看護を提供すること。二つめは、目の前の患者さんが自分の大切な人だったら、家族だったらと思い「愛をもって看護」すること。三つめは、挨拶がきちんとできる環境であることです。

－スタッフのために取り組んでいることはありますか。

当院は400床を超える病院なので、職員数や部署も多いため、職員を知るためにも現場に出向くことを意識しています。一人ひとりとゆっくり会話することができなくとも、皆がどんな看護をしているのかなどの様子を自分の目で見ながら、各所属長と連携し情報交換するようにしています。

また、当院の看護に自信を持ってアピールする活動にも力を入れています。選ばれる看護部にするためには、多くの方に当院を知っていただきたいからです。

－働きやすさのために取り組んでいることはありますか？

スタッフがいきいきと輝いて働けるような環境づくりと、「人」を大切にすることを心掛けています。どんな方でもチャンスがあるように、ワークライフバランスを大切にした多様な働き方が選択できるように、柔軟に対応しています。

当院は子育て世代の看護師も多く、家庭と仕事の両立が図れる環境となっています。男性看護師で育児休業制度を活用するスタッフも増えています。家庭と仕事の両立が難しいと悩むことがあるかもしれませんが、多機能を備えた病院ならではで、働く部署についても相談できるようになっています。

－求職者へのメッセージをお願いします。

当院は、急性期や慢性期、在宅とさまざまな部署で構成されているため、自分でやりたい看護や自分に合った部署を選択できることが魅力です。一緒に働く仲間は、思いやりの心を持ち、チームワークを大切にしているため、みんなとても明るく元気です。

チームの一員として一日でも早く溶けこめるようにしっかりサポートします。チーム医療の一員として、当院の看護部の一員として、やりたい看護が、きっとみつかるはずです。