－新人時代について教えてください。

新卒で入職したのは全200床の急性期病院で、最初は外科病棟に勤務していました。手術室専属の看護師がいなかったので、外科病棟の看護師が手術室にも入っていて、技術がまだ身に付いていない新人の私たちも大きな手術に入ることがありました。

ある手術で私が器械出しを行っていて、私が器械を置こうと手を伸ばしたタイミングで医師がメスを返してきて、メス先が私の手に刺さってしまい、「早く洗ってきなさい！」と怒られたことがあります。感染の観点から怒られたことはもちろん理解してはいるのですが、びっくりして今でも記憶に残っています。

その日の手術は昼から次の日の朝まで続き、終わった後は病院で仮眠してすぐに日勤で仕事をしていました。とてもハードでしたね。

－それは大変でしたね。

ええ。でも昔はそういうことが当たり前だったので、うまく調整して仕事に励んでいました。もともと負けず嫌いだったこともあり、何か課題を与えられるとそこに追いつこうと必死に取り組んでいたんですよね。

当時は楽しいとは思っていませんでしたが、今振り返ると一番楽しかった時期だったのかもしれないなぁと思います。

－看護師人生の転機を教えてください。

看護師長時代に、人事交流で福井県の病院に1年間単身赴任したことです。「戻ってきたら副看護部長に就任」を前提としたオファーで、転勤を引き受けるということは管理者の道に進むということでもあったので、覚悟を決めて引き受けたんです。

単身赴任先の病院は、管理者がいつもスタッフを叱っていて、「スタッフはこんなに頑張っているのになんで褒められないんだろう」と思いました。そこで、「スタッフのためにこの環境を変えよう」と考え、私が率先してスタッフを褒めるようにするなど、さまざまな工夫をしてみたところ、1年経って管理者から認めてもらうことができました。

あの経験が私の管理者としての原点です。いろいろな挑戦をしたことが深く思い出に残っています。

－こちらはどのような病院ですか？

SCU・一般急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟を備えた二次救急病院です。2025年2月に回復期リハビリテーション病棟を増床したり、内視鏡の検査・治療の件数の増加に向けて取り組んだりと、地域のために進化を続けている伸びしろのある病院です。

－病院の魅力を教えてください。

全128床とそこまで大きくない規模の病院なので、他職種と密に連携しながら業務に取り組むことができます。最近は多職種でゲームに取り組みながら話したことのないスタッフと交流して仲を深める、フィッシュ哲学を取り入れた研修を行っています。この研修を行うことでコミュニケーションが取りやすくなり、よりスムーズにスタッフ間で連携が取れるようになるんですよ。

－こちらではどのような看護を経験できますか？

急性期病棟では、脳外科・脊椎外科・整形外科・内科などのさまざまな疾患の患者様の急性期の管理や、術前術後の管理を経験できます。回復期リハビリテーション病棟では、患者様が在宅に帰るまでじっくり向き合う看護が経験できます。急性期・回復期のどちらか自分の得意な領域を選んで看護を行える環境です。

－スタッフのために心掛けていることはありますか？

当院には、新卒の方、前の職場が合わなかった方、子育て中の方など、さまざまな背景を持つスタッフが入職しているので、個々の脳力を生かせる環境を整えるようにしています。スタッフ一人ひとりを大切にしながら思いやりを持って接し、スタッフにとって安心・安全な職場をつくっていきたいです。

また、「自分自身が楽しく仕事をする」ということも大事にしています。そうでないと、スタッフにも患者様にも優しく接することはできないと思うからです。いつもイライラしていると周りにも伝わりますし、影響力のある人が不機嫌な態度だと、職場の空気が悪くなって、みんなが良い仕事ができなくなってしまうので。

－どのような仲間を歓迎していますか？

経歴などよりも人柄を重視していて、誠実で好奇心がある方や、柔軟に物事を考えられる方、明るく元気に働ける方などに来てほしいと思っています。また、新人育成の経験がある方も歓迎しています。

－こちらへの入職を考えている方にメッセージをお願いします。

当院は、日勤常勤・時短勤務・パート勤務・夜勤専従・ダブルワークなどの多様な勤務形態があり、ライフスタイルに合わせて働き方を選ぶことができます。お休みもきちんと取れて、院内の雰囲気も良く、笑顔が多い職場なので、ぜひ当院で働いてみませんか？