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おうちでゆっくり見学できます。webで病院見学
職場の舞台裏、もっと知りたい…。実際の様子やスタッフを見たい…。そんなあなたに代わって、見学に行ってきました!写真と文章でお届けします。ゆっくりご覧ください。

 

南相馬市立総合病院

( 一般病院 )

編集部が取材しました

見学の下調べ

東日本大震災以後、災害医療に関心を持つ方は増えたと思います。福島県南相馬市にある「南相馬市立総合病院」は、東日本大震災で大きな被害を受けた医療機関の1つ。復活を果たした現在は、救急医療を中心に、地域に密着した医療を提供し、DMAT(災害医療派遣チーム)の結成や、地域包括ケア病棟の導入等も行っているそうです。さっそく見学に行って、その取り組みをチェックしてきます!

形 態
一般病院
所在地
福島県南相馬市/原ノ町駅
病床数
230床(一般病床170床、救急病床10床、リハビリ病床50床)
百聞は一見にしかず見学開始!!

玄関

「南相馬市立総合病院」があるのは、原町区高見町の国道6号線沿いで、南相馬市の中心地。最寄駅はJR「原ノ町駅」です。病院周辺は、震災があったとは思えないほど穏やかな街並みで、日々連携している消防本部が目の前にあります。病院の玄関で迎えてくれたのは、助産師の堀川さん。「ようこそ!今日は、震災から7年が経った当院の『今』をお伝えします」。

特徴は”名”を聞く名物・名所・名スタッフ

脳卒中センター

まずは、2017年にオープンした「脳卒中センター」を紹介していただきました。「医療圏である福島県相双地区は、2005年の調査で全国平均よりも脳卒中の患者様が多いことがわかり、市立病院である当院に治療拠点を置くことになったんです。24時間救急搬送を受け入れられるERを立ち上げ、高度な先進医療を目指して設備を充実させて、術後のリハビリまで対応しています」と、堀川さん。

脳卒中センター 多目的ホール

脳卒中センターの多目的ホールで、五十嵐看護部長を紹介していただきました。「私は都内の救急病院から赴任したのですが、震災を乗り越えた当院のパワーは本当に素晴らしいです。看護部も優秀な管理職が揃っていて、こちらの多目的ホールを活用し、毎月さまざまなテーマの集合研修を企画しているんですよ。救急医療のほか、被災した当地域ならではの医療を学べる環境が整っているので、他県の看護師さんもどんどん勉強に来て欲しいと思っています」と、看護部長。

脳卒中センター

つづいて副看護部長のお2人に、教育体制のお話を伺いました。「看護部では『継続教育』を目指してクリニカルラダーを導入し、1~4のレベル別の研修を開催しています。新人さんには『院外宿泊研修』、管理職を志す方には、ファースト・セカンドレベルの教育課程の受講推進、認定看護師などを目指す方には資格取得支援など、しっかりと成長のバックアップをしています」と、お2人。

脳卒中センター ER

お次は、ERへやってきました。開設にあたり、4名の救急救命士さんを採用したそうです。「これまで当院には、救急医療の充実を求める住民の皆様の声が多く寄せられてきたため、ERへの期待はすごく大きいんです!地元の救急隊員との連携も強化し、『断らない救急』をモットーに運営しています」と、皆さん。地域のために立ち上げたERなんですね。

脳卒中センター 病棟

病棟へ伺うと、DMAT隊員の看護師さんを発見。DMATの隊員になるには、どんな訓練が必要なんですか?「災害拠点病院である当院で経験を積み、指定された講習会を受講して試験に合格する必要があります。当院では、3チームのDMATが結成されていて、総勢16名の隊員が在籍しているんですよ。東日本大震災時に支援を受けた経験と、被災した経験を活かして、全国の災害医療に貢献していきたいと思っています」と、看護師さん。

創意工夫を伺う独自の取り組み

脳卒中センター 透析室

つづいて、2018年3月に開設した透析室を紹介していただきました。「地域では、透析治療のために県外まで1時間以上かけて通院している高齢患者様がいることが問題視されていて、その負担を軽減するため、当院で外来透析をスタートしました」と、堀川さん。2018年4月からは、地域からの要望を受け、休日夜間の小児救急の受け入れも再開したんだとか。

裏付けされた”自信”を聞く職場自慢

脳卒中センター 病棟

つづいて、看護部の皆さんが集まってくれました。地元出身者でなくても、働くことはできますか?「もちろんです。震災後、原発事故によって避難指示が出され、当院の約3分の2の職員が病院を去らざるを得ませんでした。しかし避難指示解除後は、再び戻ってきたメンバーに加え、全国から被災地の医療に携わりたいという方が集まったんです。借り上げ寮も用意しているので、遠方から転職される際もご安心ください」と、皆さん。それなら安心です。

本院 産科病棟

お次は、産婦人科病棟を案内していただきました。年間の分娩件数はどのくらいなんですか?「震災後は激減しましたが、2017年度は約200件と、震災前と同程度の水準まで回復しました。若手助産師の育成に力を入れるため、県内の周産期医療センターへの派遣研修も実施しています」と、助産師さん。

脳卒中センターナー 小児外来

小児外来には、産科病棟で生まれた子ども達も多く通院しているそうです。とても可愛い待合室ですね!「そうなんです。脳卒中センターの開設にともない、小児外来を異動してリニューアルしたんですよ。南相馬市では、女性が安心して出産・子育てができる環境づくりに取り組んでいるので、市立病院としてそれに貢献しています。2017年には「女性専門病棟」も設け、周産期に限らず、一生涯にわたる女性の健康をサポートできる環境を整えました」と、堀川さん。

脳卒中センター ヘリポート

最後は、屋上のヘリポートで周辺地域を一望させていただきました。南相馬市って、何が有名なんですか?「やはり一番は、1000年以上の歴史を誇る、国の重要無形民俗文化財の祭礼“相馬野馬追”ですね。それから近くの北泉海岸では、サーフィンが盛んです。地域のことをよく知りたかったら、病院から歩いてすぐの『南相馬 道の駅』へ行ってみてください。地元の名産品や、美味しいグルメが楽しめますよ」。それは気になる~!道の駅、行ってみますね。今日はありがとうございました。

番外編 道の駅

ということで、病院見学を終えて、堀川さん一押しの「道の駅 南相馬」へ。外観は、相馬野馬追の雰囲気を意識した“長屋風”の建物で、道路案内所、観光交流施設、物産販売施設が入っています。こちらの売れ筋商品は、地元で70年近く愛され続けているという「手作りアイスまんじゅう」。食べた感想は「本格的なこし餡たっぷりで、すごーく美味しい」。お土産にたくさん買いたくなるお味でした。他県から病院見学に訪れる際は、ぜひオススメです。

介護21スタッフが聞く「で、実際のところは?」見学後記

帰り道

――東日本大震災を乗り越えた市立病院、いかがでしたか?
働くスタッフの皆さんからバイタリティーを感じました!2016年から全病棟が再開し、2017年には脳卒中センターもオープン、2018年からは透析治療や、夜間休日の小児救急の受け入れを開始するなど、進化を続けています。震災から約7年が経ち、「いつまでも震災にとらわれてはいられない!前を向いて、自分達の足で立っていこう」と団結しているそうです。
――地域の復興は進んでいるのでしょうか?
震災後に激減した市内の人口は、7割程度まで回復したそうです。病院における分娩件数も増えていて、特に里帰り出産が多くなったんだとか。
――では、ここはちょっと、というところは?
五十嵐看護部長としては、ERのスタッフを教育して、「救急車を断らない病院」を目指したいそうです。救急搬送の受け入れ件数はまだ目標に達していないそうで、今後一番力を入れていきたい部分だそうですよ。
――では、最後にここだけの話をお願いします。
南相馬市の看護師をイキイキと輝かせることを目標に、2017年から「南相馬キャリアナースプロジェクト」をスタートしたとのこと。未来の指導者となる中堅看護師を集めてプロジェクトチームを結成し、外部からアドバイザーを招いて、研究活動などに取り組んでいるそうです。

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