

社会福祉法人 黎明会
南台病院
( ケアミックス型病院 )


《介護スタッフ編》
病院で働く介護職は、かつては看護師の補助的なイメージがあったものの、最近ではチーム医療の一員として重要視されています。高齢者医療に力を注ぐ「南台病院」でも、患者様の日常生活を支える介護職は現場になくてはならない存在で、患者様に質の高いケアを提供するため、介護職の約9割が介護福祉士の資格を有し、看護チームの一員として介護職の専門性を発揮しているそうです。さっそく見学に行って、介護職の活躍をチェックしてきます!
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 東京都小平市/東大和市駅
- 病床数
- 122床(一般36床、地域包括ケア28床、医療療養型58床)

玄関
「南台病院」へのアクセスは、「東大和市駅」から徒歩約12分。すぐ近くには玉川上水が流れていて、武蔵野の自然がいっぱいです。玄関では、介護主任の小畑さんが笑顔で迎えてくれました。「ようこそ!当院には、高齢者の在宅生活を支える地域包括ケア病棟や、長期療養を受け入れる療養病棟があるため、介護ニーズがとても高いです。各病棟に多くの介護職が配置されているので、ぜひその活躍ぶりを見て行ってくださいね」。


敷地内の案内図
案内図があります。いろいろな施設が併設されているんですね。「ええ。医療機関は当院のみで、老健、特養、有料ホームなどの介護施設や救護施設、障害者施設、訪問看護・介護などの在宅系の施設など当法人は、全部で9つの施設があります。法人全体で介護職員の育成にとても力を注いでいて、研修事業として『介護職員初任者研修・実務者研修』も開催しています。」と、小畑さん。研修に参加する際は、研修日程に合わせて業務を調整してもらえるんだとか。


看護部長室
看護部長室へ伺い、看護部長の片岡さんを紹介していただきました。「介護部門の統括管理も看護部長の役割。当院では、医療と介護が一体となったサービスの提供を目指しているので、看護師と介護職は対等なパートナーとして協力しています。福利厚生や教育サポートなども、職種によって差が生まれないよう配慮しているんですよ」と、片岡部長。


スタッフステーション
病棟のスタッフステーションを覗くと、多職種カンファレンスが行われていました。「患者様により良いゴールを提供したい!という気持ちは、全職種共通です。当院で最期を迎える方、退院して施設に入所される方、在宅復帰される方など、患者様によってゴールは異なりますが、すべての職種がチーム一丸となり、最善のケアを提供できるように連携しています」と、皆さん。


談話ルーム
病棟内の談話ルームに、介護職の皆さんが集まってくれました。介護職の約9割が介護福祉士資格を取得しているそうですね。「はい。無資格・未経験で入職したメンバーもいますが、実務経験を積んで資格取得に挑戦しています。中には、50代・60代で挑戦する職員もいて、若手はもっと頑張らなければ!と、良い刺激を受けているんですよ」と、皆さん。国家資格に合格すると、法人から奨励金が支給されるそうです。


病室
「こちらの介護スタッフは、子育てをしながらキャリアアップを続けています」と、紹介していただきました。仕事も子育ても頑張っているなんて、すごい!「入職時は無資格・未経験で、子どもに手がかかる時期だったためパート勤務から開始しました。でも、子どもの成長とともに常勤に切り替え、介護福祉士の資格も取得し、現在は子どもの手が離れたので、好きな仕事を思いきり楽しんでいるんです」と、介護スタッフさん。理想的な働き方ですね。


病棟
新人教育はどのように行っていますか?「新人さんが仕事に慣れるまでは、日替わりで教育担当者が付き、こんなふうにマンツーマンのOJTを行っています。院内研修や法人主催の合同研修は介護職向けの内容も充実していますし、介護職の更なる成長のために、看護師と同じように外部研修に参加する機会まで与えられているんですよ」と、小畑さん。


スタッフステーション
スタッフステーションで、看護師さんと一緒に院内研究発表会の写真を見せてくれました。「各病棟の看護師と介護職がペアを組み、毎年1つのテーマを決めて、研究活動に取り組んでいます。院内研究発表会で最優秀賞に輝いたペアは、法人主催の発表会に参加することもできるんです」と、お2人。研究活動にも、看護師と介護職が一緒に取り組んでいるんですね。


廊下
病棟の廊下に、多職種の皆さんが集まってくれました。和気あいあいとした雰囲気で、人間関係の良さが伝わってきます。「部署を超えたアットホームな雰囲気は、当院の大きな自慢です。気さくな職員が多いので、他職種ともフランクに会話ができ、休憩時間には子育てなどのプライベートな話題で盛り上がることも多いです」と、皆さん。


病棟
病棟の一角では、介護スタッフさんが職場のタブレットで「eラーニング」の講義を受講していました。eラーニングは勤務中に受講できるんですか?「ええ。スキルアップも業務の一環と捉え、仕事に活きる講義は、勤務時間内に受講時間を設けています。もちろん、通勤時間や自宅でもeラーニングを活用した自己学習も推進し、日々の介護業務に役立つ講義内容も充実させているんですよ」と、小畑さん。


会議室
最後は会議室で、介護スタッフさんが「福利厚生の日」の思い出写真を紹介してくれました。「当法人では、職員同士の親睦を深めていけるよう、職員3名以上で催す食事会・旅行などに、1回5000円の助成金を支給しています(年2回まで)。毎年利用するスタッフが多く、同僚と一緒に豪華な食事を楽しんだり、海外旅行へ行ったりと、普段よりも奮発してリフレッシュしているようです」と、介護スタッフさん。魅力的な福利厚生ですね!今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。介護職の成長・活躍を応援している病院、いかがでしたか?
- 明るく元気な介護スタッフさんが多く、現場のムードメーカー的存在の方が多かったです。看護師さんとの関係も本当にフラットで、和気あいあいと協力し合う雰囲気が印象的でした。教育サポート体制も充実していて、介護福祉士の資格を持つ方が約9割というのも納得でした。
――活躍する介護スタッフの年齢・キャリアはどうでしたか?
- キャリア10年以上のベテランさんが多く、年齢層も高めでしたが、だからこそ無資格・未経験者や若手をしっかり育てて行けるのだと感じました。指導力のある先輩ばかりなので、新人さんはしっかりサポートしてもらえると思います。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護部長としては、介護職が外部研修に参加する機会を増やしていきたいそうです。病院なので看護師向けの研修案内が多く、同法人の介護施設を頼って、介護職向けの研修情報も集めて行くことを考えているとのことでした。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 院内には、法人合同の職員食堂が完備されていました。1食400円とリーズナブルな値段で、メニューの種類も多く、職員の皆さんに大人気なんだとか!
無資格・未経験から介護のプロを目指したい方
チーム医療の一員として、介護職としての専門性を発揮したい方