
職場選びでは、快適に働ける勤務条件はもちろん、看護を通した「やりがい」も大事にしたいですよね。大坪会グループの「関川病院」では、患者さんとのコミュニケーションや身だしなみケアを大切にしていて、日々の看護を丁寧にできる環境づくりを進めているそうです。看護部には、新卒者から子育て中のママさん、経験豊富なプラチナナースまで、幅広い年代のスタッフが活躍しているらしいので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます!
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 東京都荒川区/三河島駅
- 病床数
- 141床(一般60床、障害39床、療養42床)


玄関
「関川病院」へのアクセスは、JR「三河島駅」から徒歩3分。京成線「新三河島駅」からも徒歩8分で、多方面からの通勤に便利です。玄関で迎えてくれたのは、療養病棟で働く入職15年目のママさん看護師さん(写真左)と、障害者病棟で働く入職13年目のママさん看護師さん(写真右)。「ようこそ!当院には働きやすさもやりがいも整っているので、私たちのように結婚・出産後も長く働くスタッフがたくさんいるんですよ」。


看護部長室
まずは、認定看護管理者資格を持つ六ツ見看護部長にお会いしました。力を入れている取り組みについて教えてください。「ベッドサイドケアの時間を確保しやすい病院の特徴を活かして、患者さんの小さなサインから考える看護を実践しています。当院は駅チカで残業が少なく、お休みも取りやすいなど、働きやすさが揃っていますが、求職者の方に『看護の質』で選んでもらえるように、身だしなみケアや接遇に力を注いでいます」と、看護部長。


病室
病室に伺い、看護の様子を見学しました。「当院は救急の受け入れを行っていないため、どの病棟もゆったりとした雰囲気で、患者さんお一人おひとりとじっくり向き合った看護を提供できます。障害者病棟や療養病棟には言葉での意思疎通が難しい患者さんも多く、ご自身で痛みや不快感を訴えることができないため、些細な動作や症状から察知する観察力を磨いています」と、看護師さん。


浴室
浴室には、寝た状態のまま入浴できる介護浴槽がありました。「入院患者さんは自立した方から全介助の方までさまざまで、お身体の状態に合わせた浴槽を選んでいます。身体を清潔に保ち、身だしなみを整えることは生活意欲や身体状況に大きく影響を与えますから、看護部では整容を重視し、入浴はもちろん、爪切り・髭剃り・口腔ケアなども徹底しているんです」。それは素晴らしい!


スタッフステーション
病棟のスタッフステーションを覗くと、カンファレンスが行われていました。「看護はチームで提供するものなので、こんなふうに患者さんの状態や治療方針の情報共有を行う時間をつくり、見直すべきケアや仕事の進め方があれば随時話し合っています。また、医療物品なども扱いやすいものに随時切り替え、安心・安全な看護の提供に努めているんです」と、皆さん。


障害者病棟
お次は、子育て中の仲間を紹介してくれました。「看護部には育児経験者が多く、最近では育休を取得したパパもいますし、ライフスタイルに合わせて日勤常勤・時短勤務・パート勤務などを選んでいるママさんも増えています。公休も有休も希望が通りやすく、『土日のどちらかは休みたい』『夜勤回数を減らしたい』など、勤務の融通も利きやすいです」と、皆さん。産休・育休後の職場復帰率はほぼ100%とのこと。


バスキュラーアクセスセンター
お次は、透析患者さんのためのバスキュラーアクセスセンターへ。「こちらには、手術室と血管造影室の両方を兼ね備えた設備があり、透析患者さんの病態に応じて、超音波を用いた治療と透視を用いた治療の両方を選択可能です。バスキュラーアクセスの造設からシャントトラブルに対する治療まで、総合的にサポートできる体制を活かして、院内だけでなく地域の外来透析施設からも手術目的の患者さんを受け入れています」。


病室
最上階の8階には、透析室がありました。「透析ベッドは26床で、外来透析と入院透析に対応しています。どの病棟にも透析患者さんが入院されているため、透析室への送り出しや、透析治療後の患者さんの看護に携わる機会が多いのも特徴。看護部では、仕事の幅を広げていけるように部署異動を定期的に行い、専門スキルの習得をサポートしています」と、お2人。


病室
お次は、看護補助者の仕事風景を見学しました。「要介護度の高い高齢患者さんが増えているため、各病棟に看護補助者を手厚く配置し、看護師とチームを組んで働いています。特に、障害者病棟と療養病棟には多くの看護補助者が勤務していて、看護師は本来の業務に専念できているんです」と、お2人。看護補助者は無資格・未経験OKで、外国人スタッフも活躍中とのこと。


老健「ひぐらしの里」
お次は、建物内に併設された老健「ひぐらしの里」を案内していただきました。「こちらの1階は通所リハビリのフロア、2Fと3Fは定員100名の入所フロアです。入院治療が必要な利用者さんがいれば、当院でスムーズに受け入れ可能ですし、入院患者さんの退院先として連携することもあります」と、お二人。老健のスタッフとは、合同勉強会を通じて交流を図っているそうです。


廊下
最後は、多職種の皆さんが見送ってくれました。皆さんとても仲が良さそうですね!「スタッフの年齢・キャリアはさまざまですが、思いやりのあるメンバーばかりで、誰とでも気軽にコミュニケーションを取ることができます。勤務中は声かけや助け合いが自然に行われていますし、休憩時間には子育てやプライベートな話題で盛り上がることも多いです」と、皆さん。素敵な関係ですね。今日はありがとうございました。

帰り道

- ――おつかれさまでした。丁寧な看護を行っている病院、いかがでしたか?
- 患者さんからはもちろん、求職者からも「看護の質」で選ばれる病院を目指して、患者さんとじっくり向き合える環境を整えていました。救急の受け入れはなく、比較的容態の落ち着いた患者さんが多いことから、ベッドサイドでコミュニケーションをしっかり取り、身だしなみケアに力を注ぐことができているそうです。
- ――働きやすさはどうですか?
- 残業が少なく、福利厚生や子育て支援も整っていて、とても働きやすい職場です。JR「三河島駅」徒歩3分、京成線「新三河島駅」徒歩8分という便利な立地にあり、独身の方には所属する「大坪会グループ」の職員寮が「上野駅」の近くに完備されているとのこと。看護部では多様な人材の活躍を推進していて、新卒入職の若手も、小さなお子さんを持つ方も、定年退職前後のプラチナナースもいきいきと活躍していました。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 慢性期の看護が中心で、一般病棟もありますが緊急入院はほとんどなく、手術もバスキュラーアクセス関連のみなので、外科看護を習得したい方や、救急や急性期の看護に興味がある方には向いていない職場かもしれません。スピードが求められる場面は少ないので、患者さんとじっくり向き合う看護がしたい方に合っています。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 電車通勤がしやすいため、皆さんさまざまな場所から通われていて、松戸・柏などの千葉方面から通っている方も多いとのこと。病院は駅の近くで残業が少ないので、通勤時間が多少長くても苦にならないそうですよ。
患者さんとじっくり向き合い、丁寧な看護を提供したい方
駅からのアクセスが良いケアミックス型病院で働きたい方