

医療法人社団 清愛会
七生病院
( 精神科病院 )


子育てと仕事を両立したい方にとって、「17時前に退勤できる職場」はとても魅力的ですよね。豊かな自然に囲まれた東京都日野市で精神科医療を展開する「七生病院」は、日勤が8時30分~16時30分の実働7時間で、残業がほとんど発生しないとのこと。看護部にはママさん・パパさんも多く活躍していて、子育て中もやる気がある方には管理職への昇格やキャリアアップの機会を積極的に与えているとのこと。さっそく見学に行って、働きやすさをチェックしてきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 東京都日野市/平山城址公園駅
- 病床数
- 268床

玄関
「七生病院」があるのは、京王線「平山城址公園駅」から徒歩8分ほどの緑の多い住宅街。JR中央線「豊田駅」と病院を結ぶ無料送迎バスもあり、敷地内には広い職員用駐車場(無料)も完備されているので、八王子・多摩・立川など、多方面からのアクセスに便利そうです。玄関では、2歳のお子さんを育てながら認知症病棟で働く看護師さんが迎えてくれました。今日はよろしくお願いします!


勤怠管理システム
玄関を入った事務室の隣には、ICカードの勤怠管理システムが設置されていました。こちらの病院では、残業がほとんど発生しないって本当ですか?「本当ですよ。どの部署も残業ほぼゼロです。日勤の定時は16時30分なので、16時15分からの夜勤者にスムーズに申し送りをして、17時前に職場を後にしています。当院は家庭を持つ看護師が中心なので、ONとOFFのメリハリを大切にしているんですよ」。


認知症病棟
認知症病棟に行くと、関戸看護部長にお会いできました。「部長は山梨から通勤しているので、スタッフの中で一番通勤に時間がかかっているはず」と、看護師さん。山梨って遠いイメージですが、通勤が大変なのでは?「いえいえ、車で片道1時間半ほどで、残業がない分、多少通勤に時間がかかっても負担になっていません。看護部では、管理職が早く帰ることで、部下たちが帰りやすい雰囲気を作っているんです」と、関戸看護部長。


認知症病棟
お次は、認知症病棟のデイルームへ。時間がゆったりと流れていて、落ち着いた雰囲気ですね。「そうなんです。入院設備は、男性の急性期病棟と慢性期病棟、女性の急性期病棟と慢性期病棟、開放病棟、認知症病棟と、6つの機能に分かれていますが、どの病棟もゆったりとした雰囲気で、患者様とじっくり向き合いやすい環境です」。急性期病棟にも、緊急性や重症度の高い方は少ないそうです。


認知症病棟
つづいて、摂食・嚥下障害看護認定看護師さんを紹介していただきました。「当院で長く勤務する中で、認知症や精神疾患を抱える方の『最期まで口から食べる幸せ』を守っていきたいと考えるようになり、2022年度に認定看護師資格を取得しました。当院第1号の認定看護師として、専門活動やスタッフ教育にも携わっていて、今後は後輩たちがスペシャリストの道を歩みやすい環境づくりにも取り組んでいきたいです」と、認定看護師さん。


女性の慢性期病棟
女性の慢性期病棟に伺うと、多職種カンファレンスが行われていました。「近隣に精神科病院が多い地域なのですが、当院には、早期退院を目指しつつも『生活の場』に近い療養環境づくりを進め、患者様のペースに合わせたケアを重視している特色があります。特に慢性期病棟には、自宅で生活するには症状が重い患者様もいらっしゃるため、QOLや生活機能の維持・向上を踏まえた関わりが求められているんです」と、皆さん。


男性の慢性期病棟
男性の慢性期病棟に行き、新人指導の様子を見学させていただきました。「当院の新人教育はプリセプター制度ではなく、病棟スタッフ全員が指導に関われるように、教育担当者を日替わりにしています。勤務中でも質問・相談しやすい雰囲気を大切にしているので、精神科が未経験の方や、ブランクのある方なども安心して応募してほしいです」。2022年度からはeラーニングを導入し、自己学習もサポートしているそうです。


スタッフステーション
お次は、子育て中のスタッフの皆さんが集まってくれました。「ワークライフバランスを大切にできる職場なので、どの職種にも子育て世代が多く、院長も小さなお子さんを持つママさんです。子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もできますし、『子どもがいてもバリバリ働きたい!』という方は管理職などの責任ある立場も任せてもらえます」と、皆さん。近年、男性職員の育休取得も推進しているとのこと。


男性の慢性期病棟
つづいて、看護助手さんの仕事風景を見学させていただきました。「要介護度の高い高齢患者様もいらっしゃるので、各病棟に生活支援や環境整備を担う看護助手を複数名配置しています。看護助手は無資格・未経験者も大歓迎で、働きながら介護の知識・技術を身に付けられるように研修を実施しているほか、精神科患者様との関わり方なども先輩看護助手や看護師がじっくり指導しています」と、看護師さん。


デイケア棟・作業療法室
病院を出た敷地内には、デイケア棟と作業療法室が併設された建物があります。「デイケアでは、外来通院中の患者様や、退院された患者様に対して、再発・再入院の予防や社会参加の促進を図るためのリハビリを提供しています。病院の敷地内なので、外来・病棟看護師とも情報を共有しながら、住み慣れた地域で自分らしく生活するためのサポートに取り組んでいるんです」と、看護師さん。


訪問看護ステーション
最後は、デイケア棟の訪問看護ステーションへ。「在宅医療の需要は年々高まっていて、立ち上げから順調に患者数が増え、2023年4月現在では月100件以上の訪問件数となっています。退院後に訪問看護を利用する方もいらっしゃるので、病棟看護師と訪問看護師はしっかり連携していて、スキルアップ目的で病棟から訪問看護ステーションへ異動することも可能です」。さまざまな活躍があるんですね。今日はありがとうございました。

帰り道

――おつかれさまでした。無理のない働き方ができる精神科病院、いかがでしたか?
- うわさ通り、日勤は16時30分までで残業はほとんどなく、子育て中のママ・パパや、家族の介護をしている方もいきいきと働いていました。看護部では数年前から世代交代を進めていて、若手の管理職が増えているそうで、小さなお子さんを持つママさんも、師長や教育担当として活躍していましたよ!
――子育て支援体制は整っていましたか?
- はい。日勤が16時30分までなので、時短勤務制度の利用実績は少ないそうですが、希望すれば利用できるそうです。休日・夜勤の曜日の希望なども、お子さんの予定に合わせて組んでいるママさん看護師が多く、保育園や学校行事には必ず参加できているんだとか。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 歴史ある病院なので、ハード面の古さが気になる方もいるかもしれません。ただ、新築リニューアルを前向きに検討しているそうで、数年後にはきれいで新しい病院へと生まれ変わる計画なんだとか。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 新型コロナの流行以降は控えていた季節行事やイベントを、感染対策を徹底しながら少しずつ再開しているそうです。先日は、敷地内の大きな桜の木の下でお花見イベントを開催したそうで、患者様もとても喜んでいらっしゃったそうです。
17時前に退勤して、家庭やプライベートな時間を大切にしたい方
精神科看護に興味があり、未経験から挑戦したい方