

医療法人 慶友会
守谷慶友病院
( 一般病院 )


キャリアアップを目指して勉強に励んだのに、「仕事にあまり生かせていない」と悩んだ経験はないでしょうか。地域に根差し、幅広い医療サービスを展開する「守谷慶友病院」では、多様な分野のスペシャリストナースを育成し、専門性を発揮できるステージまで与えているとのこと。独身者だけでなく、子育て世代もキャリアを大切にできる職場環境が整っているらしいので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 茨城県守谷市/守谷駅
- 病床数
- 150床

玄関
「守谷慶友病院」へのアクセスは、つくばエクスプレス「守谷駅」西口から、病院のシャトルバスに乗って約10分。シャトルバスは1日18本ほど運行しており、マイカー通勤者のための駐車場まで完備されているので、通勤はとても便利です。玄関では、副看護部長を務める増田さんが迎えてくれました。「ようこそ!今日は、各部署で専門性を発揮している看護師たちをたくさん紹介させてくださいね」。


統括看護部長室
まずは、磯山統括看護部長のもとへご挨拶に。看護部には、多様な分野のスペシャリストが在籍しているそうですね。「ええ。超急性期から在宅まで切れ目なくカバーしている当院では、幅広く学びながら専門性も追求できる環境を用意しています。一人ひとりの大切な『人材』が、貴重な『人財』へと成長していけるよう、独自の継続教育プログラムを開発してキャリアアップを応援しているんですよ!」と、磯山部長。


研修室
研修室で、2020年秋から導入予定のクリニカルラダーを紹介していただきました。「看護協会のラダーに独自の項目も取り入れ、当院オリジナルのものを構築しました。これまでも、定期的な院内研修やeラーニングの活用、個々の興味のある外部研修への参加支援などに取り組んできましたが、今後はラダー別の研修も開催し、段階的なレベルアップをフォローしていきたいと考えています」と、増田副部長。


つくば難聴めまいセンター
院内の一角に、めまい・ふらつきのお悩みに対応する「つくば難聴めまいセンター」を発見しました。「当院では、専門医療の充実を目指して、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の専門医による当センターを立ち上げました。センター長は、研究活動に熱心で、著書もあり、全国的な知名度があるため、県外からも多くの患者様が受診されるんですよ」と、こちらで働く師長さん(写真右)と副主任さん(写真中央)。院内には「つくば血管センター」も併設されているそうです。


安全・感染対策管理室
安全・感染対策管理室で、感染管理認定看護師の綾部さん(写真中央)と、安全対策管理室長の今泉さん(写真右)にお会いしました。「認定看護師の資格取得後は、この管理室の専従スタッフとして感染対策に取り組みながら、委員会やICT活動に参加しています。当院には『乳がん看護認定看護師』も在籍していて、病棟業務を担いながら、地域の婦人科クリニックと連携しているんですよ」と、綾部さん。


廊下
廊下を歩いていると、特定看護師の坂入さんに遭遇。そちらのポスターは何ですか?「特定看護師のPRポスターです。当院では、2名の特定看護師が13の特定行為に携わっており、全部署の相談窓口としてコンサルテーションが行えるように、こちらの専用電話を常に携帯しています。当院のドクターは、特定看護師の活躍を応援してくれる方ばかりなので、院内の専門活動に従事しやすいんですよ」と、坂入さん。


HCU
お次は、重篤な患者様への集中治療を行うHCUに伺い、看護副主任さんを紹介していただきました。「HCUの主な役割は、術後や呼吸・循環不全の患者様の全身管理です。専門医や人工呼吸器管理に精通した特定看護師と連携して、早期離床と術後の合併症予防に努めています」と、副主任さん。同じ階にある手術室では、血管外科手術をはじめ、消化器や整形など、さまざまなオペに対応しているそうです。


透析室
つづいて、透析室を案内していただきました。「こちらには38台のベッドを備え、1日2クールの透析治療に対応しています。院内にはシャント関連オペやPTAが行える環境が整っているので、腎不全保存期から透析導入、維持透析まで対応することが可能です。また、足病変の予防と早期発見のために『フットケア』にも力を注ぎ、定期的に透析室の仲間と勉強会を開いています」と、透析室の看護師さん。部署ごとの学びも充実しているんですね。


地域包括ケア病棟
地域包括ケア病棟へ伺うと、ケアスタッフ(看護補助者)さんがベッドメイクを行っていました。「病棟は、HCUを含む一般急性期病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟の3病棟あり、全病棟に患者様の生活支援を担うケアスタッフを配置しています。ケアスタッフは無資格・未経験者も大歓迎で、入職時のOJTに加えて、ケアスタッフ対象の勉強会を月1回開催しているんです」。勉強会の講師役は、看護師やリハビリスタッフが担っているとのこと。


会議室
会議室では、多職種による「NST(栄養サポートチーム)カンファレンス」が行われていました。「当院では専門チーム活動が盛んで、特にNSTには熱心に取り組んでいます。今後の課題は、チームの中で専門性を発揮する摂食・嚥下障害認定看護師や皮膚排泄ケア認定看護師の育成で、これから資格取得を目指したい方を募っているんです」と、増田副部長。資格取得のための研修期間は日勤扱いとし、研修費用も病院が負担しているそうです。


24時間保育室
最後は、隣接地にある24時間保育室へ。「保育室は全職種が利用するこができ、約40名のお子さんの利用登録があります(2020年7月)。当院に入職する看護師は、卒後5年目前後の中途入職者がメインなので、小さなお子さんを持つ方も多く、時短勤務や日勤常勤といった働き方の希望にも柔軟に応えているんですよ」と、増田副看護部長。子育て中の働きやすさも整っているんですね!今日はありがとうございました。

帰り道

――さまざまなスペシャリストナースが活躍する病院、いかがでしたか?
- うわさ通り、勉強や資格を活かせる環境が整っていて、各分野のスペシャリストたちは専門活動に従事していました。150床の民間病院に、認定看護師が2名・特定看護師が2名も在籍しているのは地域でも珍しいそうですが、その背景には、看護師の活躍に期待するドクター達のバックアップがあるそうです。
――見学をしていて、印象に残ったことはありますか?
- 特定看護師の存在を患者様にもしっかりPRし、専門性を発揮しやすい仕組みづくりを整えていることです。特定看護師は専用電話を携帯しており、他部署から相談が寄せられると院内を横断的に動ける体制をとっているそうですよ。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 3病棟とも混合病棟で、さまざまな診療科のスキルが求められる職場なので、3~5年程度の臨床経験があったほうが働きやすいと思います。もちろん、新卒・第二新卒者の方も受け入れていますが、看護師は中途採用がメインとのことでした。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 夜勤のモチベーションアップ策として、1回2万円という手厚い手当を支給しているとのこと。月2回以上入ると、さらに1万円の夜勤加算手当が付くそうで、ママさんが多い職場でも夜勤帯は充足しやすいそうです。
子育てとキャリアアップを両立したい方
認定看護師や特定看護師の資格取得を希望している方