

医療法人 福慈会
メンタルホスピタルかまくら山
( 精神科病院 )


看護師として働く中で、「患者様との関わりを増やしたい」「個別ケアを実践したい」などの理想を求めて転職する方は少なくありません。精神科に特化した「メンタルホスピタルかまくら山」では、自然に囲まれた療養環境を活かし、ゆったりと心に寄り添ったケアを実践しているとのこと。ケアの質を上げるため、働く職員の心身の健康も大切にしているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 神奈川県鎌倉市/大船駅
- 病床数
- 90床

玄関
メンタルホスピタルかまくら山へのアクセスは、「大船駅」から無料送迎バスで約25分。鎌倉山の山頂に位置しており、美しい自然の景色を一望することができます。玄関で迎えてくれたのは、さくら病棟(精神科病棟)の看護主任さん(写真左)と、りんどう病棟(認知症病棟)看護師さん(写真右)。心のケアに最適な立地ですね。「ええ。院内の至るところから鎌倉の大自然を眺望でき、勤務中も窓からの景色に心が和みます」と、お2人。


院内庭園
まずは、院内庭園で「森田療法」のスーパーアドバンスコースを修了した精神科認定看護師さんにお会いし、屋外作業用の花壇を見せていただきました。「森田療法とは、自然を感じながら心の自然治癒力を高めて自己と向き合う心理療法です。当院ではその効果に着目し、薬だけに頼らない精神科医療を、外来・病棟で積極的に取り入れています」。森田療法への取り組みはメディアにも紹介され、全国から入院依頼が寄せられているそうです。


院内庭園
スタッフの皆さんが集まって、2022年度から新しくなったユニフォームをお披露目してくれました。とても素敵なデザインですね。「ありがとうございます。有名ルームウェアブランドの『ジェラート ピケ』とコラボしたクラシコ製のスクラブで、デザイン性はもちろん、着心地や動きやすさも気に入っています。ラベンダー・ミント・ピンクの3色から選ぶことができて、袖にはおしゃれなロゴマークが入っているんですよ」と、皆さん。


認知症疾患医療センター
2022年度に設置した「認知症疾患医療センター」で、認知症認定看護師さんにお会いしました。「地域における認知症医療の中核として、近隣の病院はもちろん、行政や地域包括支援センターなどの関連機関との連携も強化していく方針です。また、診断や初期対応にとどまらず、入院治療の受け入れや在宅療養支援にも積極的に取り組む予定で、訪問看護ステーションの併設計画もあるんですよ」と、認定看護師さん。


訪問看護ステーション
訪問看護ステーションの開設予定地では、理学療法士さんが開設準備を進めていました。いつごろ開設予定ですか?「2022年夏までの開設を目標に、訪問看護師を募集しています。当事業所は、精神科と認知症に特化した地域でも数少ない訪問看護事業所として、医療保険と介護保険それぞれの訪問看護・訪問リハビリに対応していく予定です」と、理学療法士さん。病棟では、退院後の生活を見据えた支援を一層強化していくそうです。


看護部長室
つづいて、看護部長室で阿部看護部長(写真右から2番目)とクラークさんにお会いしました。「当院のクラークは、看護師のサポートや病棟クラーク業務に加えて、地域医療連携室や薬局など、院内の多様な部署と連携を図って円滑なチーム医療に貢献しています。また、各病棟には看護補助者も手厚く配置していて、クラークと看護補助者の活躍によって、看護師は本来の業務に専念でき、残業ほぼゼロを実現しているんです」と、看護部長。


スタッフステーション
病棟のスタッフステーションへ行ってみると、新人指導が行われていました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にもプリセプターの先輩が付き、こんなふうにマンツーマンの丁寧なOJTを行っています。業務に追われるような慌ただしさがない職場なので、新人さんへの指導時間をしっかり確保できていて、精神科が未経験の方や臨床経験の浅い方、ブランクのある方なども安心して働くことができると思います」と、看護主任さん。


テラス
鎌倉市内を一望できるテラスに、看護部の管理職の皆さんが集まってくれました。「看護部長をはじめとして、こちらの師長1名(写真右から2番目)と主任3名体制で管理業務や人材育成に取り組んでいます。看護部では上司と部下の近い距離感を大切にしているため、家庭に合わせた働き方の相談もしやすく、結婚・出産後の定着率は抜群で、どの職種にも子育て中のパパ・ママが活躍しているんですよ」。休みの希望はほぼ100%通るそうです。


職員食堂
スタッフの皆さんに人気の職員食堂へ伺うと、管理栄養士さんにお会いできました。ランチは1食260円とリーズナブルで、栄養満点の手作りメニューにこだわっているそうです。「職員食堂は多職種が集まる憩いの場になっていて、いつも笑顔が絶えない空間です。チーム医療を推進する当院は部署の垣根がなく、病院行事なども全職種で企画・開催に携わるため、職種に関係なく仲が良いんです」と、管理栄養士さん。


応接室
応接室で、「光洋マイスター研修」の講師と、研修生の看護補助者2名(写真右の2名)を紹介してくれました。どんな学びをするんですか?「おむつなどの介護用品を製造・販売する企業「株式会社 光洋」さんが実施する認定資格で、正しい排泄ケアを習得して『おむつのスペシャリスト』を育成しています」と、お2人。開設予定の訪問看護ステーションとも連携し、在宅でのおむつ交換やスキントラブルの相談にも対応していく方針とのこと。


屋上
最後は、屋上に多職種の皆さんが集まってくれました。満面の笑顔から、職場の和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます。「人間関係は当院の一番の自慢で、いい仕事ができるのは信頼できる仲間に囲まれているからなんです。多職種による『業務改善委員会』も立ち上げ、皆の意見やアイディアを集めて、理想的な職場づくりに取り組んでいるんですよ」と、皆さん。それは素晴らしい!今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。ゆったりと寄り添える精神科病院、いかがでしたか?
- 鎌倉のきれいな自然に囲まれた魅力的な立地で、じっくりと寄り添った看護を提供している病院でした。現場には、業務に追われるような慌ただしさがないため、心に余裕を持って患者様と向き合うことができ、職員が良いコンディションを保てるようにメリハリのある働き方を推進して、残業ほぼゼロを実現していました。
――印象的な取り組みはありましたか?
- 日本独自の精神療法である「森田療法」を治療の一環として取り入れている点です。中には、森田療法を深く学ぶために入職したスタッフもいるそうで、関連学会の外部セミナーなどにも参加しやすい体制を整えていました。森田療法への取り組みはメディアにも紹介され、飛行機などで遠方から訪れる患者様も珍しくないそうで、新型コロナの感染対策を徹底した上で受け入れているそうです。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 保育室がないことでしょうか。お子さんの預け先は自分で見つける必要があります。ただ、小さなお子さんを持つ方のために、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などの勤務形態を用意しているので、仕事と子育ては両立しやすいと思います。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 2022年夏に敷地内に訪問看護ステーションがOPEN予定で、立ち上げに携わりたいという方を大歓迎しているそうです。看護部長が年間約20テーマの院内研修を企画しているのですが、今後はそちらで在宅に関する学びを充実させていきたいとのことでした。
自然に囲まれた魅力的な立地で、理想の看護を追求したい方
未経験から精神科看護のプロを目指したい方