

医療法人 藤慈会
夢眠ホスピタルさいたま(旧称・至誠堂 冨田病院)
( 精神科病院 )


処置や手技だけでなく、看護において大切なことを学べる職場は、大きなやりがいがありそうですよね。さいたま市大宮区の「夢眠ホスピタルさいたま」は、精神科と内科を有する地域密着型病院で、看護の原点を見つめながら医療従事者としての土台を育む教育を重視しているとのこと。2022年にリニューアルオープンし、きれいで新しいハード面が整っているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 埼玉県さいたま市大宮区/大宮駅
- 病床数
- 130床(内科28床、精神科102床)

玄関
「夢眠ホスピタルさいたま」があるのは、「大宮駅」東口から15分ほどバスに乗り、「芝川新橋」バス停で下車後、1つ目の信号を左折して少し歩いた閑静な立地。無料駐車場完備なので、マイカー通勤者も多いそうです。玄関では、井上看護部長さんが笑顔で迎えてくれました。「私は2022年6月より看護部長として赴任し、認定看護管理者の資格を持つ副院長と一緒に、より魅力的な看護部づくりを進めています」。


副院長室
まずは、大滝副院長にお会いしました。「病院全体の運営だけでなく、看護部長のサポート役として、当院とグループ病院の髙松病院の副院長を兼任しています。患者様と向き合う中で『看護とは何か』の答えを導き、どんな病院でも活躍できる人材を育てていくことを目指しているので、看護部長とともに教育体制を見直し、卒後教育から継続的なスキルアップ支援、個人目標の達成支援まで切れ目なく行う体制を整えているんです」と、副院長。


スタッフステーション
病棟に行ってみると、新人指導が行われていました。「入職後のOJTには『プリセプター制度』を導入し、こんなふうにマンツーマンの丁寧なOJTを行っています。新人教育の負担がプリセプターだけに集中しないよう、プリセプターと新人の双方をサポートする教育担当(写真右)も付け、部署全体で育てていく雰囲気づくりも大切にしています」と、看護部長。振り返りや目標管理などもしっかり行っているそうです。


新棟
スタッフステーションの一角では、多職種カンファレンスが行われていました。「病院のリニューアルを機にチーム医療体制を一層強化し、職種を超えた意見交換・情報共有を徹底しています。当院は、精神科と内科を2本柱とする病院なので、精神科の単科病院や療養型病院では対応が困難な身体合併症を抱える方や、認知症が進行した方などの入院も多く、さまざまな専門職の関わりが求められるんです」。


病棟
「こちらの看護主任は、看護助手として働きながら看護師の資格を取得したんです」と、紹介してくれました。職場のサポートはありましたか?「はい。看護学校に通っていた3年間は、学業優先のシフトを組んでもらえました。当院には『奨学金制度』が用意されているので、准看護師や看護助手から看護師の資格を目指す方も多く、仕事と学校の両立に理解を示してもらえるんですよ」と、看護主任さん。


精神科病棟
スタッフステーションに戻ると、看護師と看護助手が連携しています。「どの病棟も高齢患者様が大半を占め、要介護度が高い方も増えているため、2022年度からは、食事・入浴・排泄介助などの日常生活支援に看護師も介入するようになりました」と、看護部長。看護師も率先してオムツ交換を行っているので、肌トラブルなどの防止・早期発見がしやすく、結果的に質の高いケアの提供につながっているのだとか。


院内研修の様子
「こちらは、先日開催した院内研修の様子です」と、写真を見せてくれました。研修は定期的に開催されますか?「はい。専門的な内容は外部講師を招くなどして、毎月さまざまなテーマで開催しています。業務貢献につながる外部研修であれば年2回まで勤務扱いで参加でき、交通費も病院が負担しているんですよ」と、看護部長。今後は看護部長の認知症看護認定看護師資格を活かし、認知症ケアに関する勉強会も充実させたいそうです。


駐車場
敷地内の駐車場に行き、在宅部門で活躍する訪問看護師のお2人にお会いしました。病棟看護師として入職後、スキルアップのために在宅部門へ異動することは可能ですか?「もちろんです。看護部では、さまざまな経験を積みながら成長して欲しいと考えていて、外来・内科病棟・精神科病棟・在宅部門と、活躍の場を広げることを推奨しています」。


職員食堂
つづいて、リーズナブルなランチが人気の職員食堂を案内していただきました。食事は隣の厨房で手作りしていて、とても美味しいと評判です。「リニューアルを機に、こちらの広い職員食堂や給湯室完備の休憩室など、スタッフ向けの設備も充実しました。看護部は人間関係の風通しが良く、先輩・後輩関係なく仲が良いため、休憩時間のコミュニケーションも活発です」。


廊下
つづいて、子育て中のママさん看護師さんを紹介していただきました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。私は外来勤務なので夜勤がありませんが、病棟勤務のママさんも、お子さんは小さいうちは夜勤免除が可能で、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などを選ぶこともできるんです。最近は、育休を取得する男性看護師も増えていて、積極的に子育てに参加しているパパさんもたくさん活躍しています」と、ママさん看護師。


病棟
最後は、多職種の皆さんが見送ってくれました。働きやすさはどうですか?「とても働きやすい職場です。申し送りの時短化によって、残業はほとんどなく、休みの希望もほぼ100%通っています。仕事と家庭を両立しやすいシフト希望にも対応してもらえますし、リフレッシュのために有休も積極的に取得できるんですよ」と、皆さん。ワークライフバランスを大切にできるんですね。今日はありがとうございました。

帰り道

――おつかれさまでした。看護において大切なことを学べる病院、いかがでしたか?
- 2022年8月のリニューアルオープンを機に、業務体制や教育内容なども見直し、より働きやすく魅力的な職場環境を実現していました。ハード面だけでなく、サービスなどのソフト面の充実も目指し、副院長と看護部長による意識改革も進めていて、看護師も日常生活支援を通して患者様とじっくり向き合い、「看護とは何か」を考えながら働ける環境が整っていました。
――看護部では、どんな人材を歓迎していますか?
- 新しい取り組みを積極的に取り入れているため、固定観念に捉われ過ぎず、柔軟に対応できる方を歓迎しています。卒後教育やOJT制度も充実させて、新卒・第2新卒者も増やしていきたいそうで、経験よりも人柄を重視した採用を行っているんだとか。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護部長としては、院内外の研修への参加者を増やすことが課題とおっしゃっていました。2022年度より、外部研修に参加する際のサポート体制が確立されたので、将来的には認定看護師資格を目指す方を応援できる制度を整えていきたいそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 要介護度の高い高齢患者様が増えているため、身体介助や日常生活をサポートする看護助手も増やしていきたいとのこと。看護助手は無資格・未経験OKで、働きながらの資格取得も応援してもらえるそうですよ。
リニューアルオープンしたばかりの病院で働きたい新卒・第2新卒者の方
家庭やプライベートを大切にしながら働きたい方