【医療法人社団 美誠会 荒川病院】Webで病院見学

入院患者様の高齢化に伴い、最近は多くの病院で看護助手の採用に積極的です。高齢患者様の長期療養支援に取り組む「荒川病院」でも、看護助手の採用に力を注ぎ、手厚い教育サポートやキャリア支援制度を整えて、看護師と同等の待遇や子育てサポートを用意しているとのこと。さまざまな働きやすさが整った職場なので、無資格・未経験から看護助手に挑戦する方も多いそうで、さっそく見学に行ってその実態を確かめてきます！

「荒川病院」があるのは、都電荒川線・東京メトロ千代田線・京成線「町屋駅」から徒歩約11分の隅田川のほとり。敷地内にはマイカー通勤者のために無料駐車場まで完備されています。玄関で迎えてくれたのは、事務スタッフさん。「ようこそ。当院は多方面からのアクセスに便利で、無料駐車場は9台分ですが、空いていれば職種を問わず利用OKなんです」。

まずは、明るく開放的な待合いロビーへ。「患者様に心安らぐ療養生活を送っていただくため、院内は温かみを感じる暖色系インテリアで統一しています。2022年度より全病床が医療療養型病床になり、地域の急性期病院の受け皿としての機能を強化しました。また、『身体拘束ゼロ』を目標に、フランス発の認知症ケア技法『ユマニチュード®』の考えを取り入れたケアを実践しているのも特徴です」。独自の取り組みが充実していますね。

ロビーを見学中に、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「とても働きやすい職場です。各病棟に看護師とほぼ同数の看護助手が配置されているので、人員体制が手厚く、計画通りに業務が進んで毎日ほぼ定時に退勤できます。スタッフ数が多いため、お休みの希望も通りやすく、有休消化率もほぼ100％で、家庭やプライベートを大切にしながら働くことができています」と、皆さん。

お次は、病棟のデイルームを案内していただきました。手作りの桜の装飾が素敵ですね。「ありがとうございます。長い入院生活の中でも四季の変化を感じていただけるよう、看護師と看護助手が毎月季節の装飾を手作りして、デイルームに飾っています。また、患者様の笑顔の時間を増やせるように、夏祭り・クリスマス会・節分・お花見など、さまざまな院内イベントも充実させているんですよ」と、事務スタッフさん。

「こちらは、先日開催した『お神輿わっしょい』という夏祭りのイベントです」と、写真を見せてくれました。病室で行ったんですね。「ええ、現在は新型コロナ対策で大人数で集まるイベントは控えているので、職員が各病室に向かう形式で行っています。こんなふうに、お祭りのはっぴを着たスタッフたちが手作りのお神輿をかついで各病棟を練り歩いて、患者様に楽しんでいただきました」。

スタッフステーションでは、看護師さんと看護助手さんが情報共有を行っていました。「要介護度も医療依存度も高い患者様が増えているため、各病棟では看護師と看護助手がチームを組み、安心・安全な療養生活をサポートしています。お口から食事が食べられる方や言葉でコミュニケーションが取れる方は少ないため、看護助手がメインで行う排泄介助や入浴介助で気付いたことは、すぐに看護師に報告しています」と、看護助手さん。

病棟の一角では、看護助手さんの新人指導が行われていました。「入職後は、こんなふうにサポート役の先輩が付き、業務に慣れるまでマンツーマンの丁寧なOJTを行っています。当院には無資格・未経験で看護助手として入職する方が多いので、OJT制度や研修プログラムを充実させているほか、自己学習ツールとして、介護職向けの『eラーニング』も導入しました」。eラーニングは看護助手さんの成長のために取り入れたそうです。

スタッフステーションに戻ると、看護師さんとお話できました。「看護部は思いやりのある優しいスタッフばかりで、勤務中に困ったことがあれば、どの先輩に質問しても丁寧な指示やアドバイスがもらえて安心です。看護師と看護助手の関係も良好で、人工呼吸器を装着した患者様の注意点や、認知症ケアのポイント、褥瘡対策など、日々のコミュニケーションの中で役立つ医療知識を伝えるようにしています」と、看護師さん。

お次は、リハビリテーション室へ。「離床できる患者様は、こちらでADLの維持・向上を目指す機能訓練に取り組んでいます。とても広いスペースなので、院内行事や院内研修の会場としても活用しており、水曜日を『研修の日』として、さまざまな研修を、誰もが参加できるよう、原則勤務時間内に開催しています」。理学療法士は、土・日・祝日と隔週の月曜がお休みなので、有休を含まずに、年間休日が150日以上あるそうです。

「院内研修は多職種対象の内容が多く、看護助手も積極的に参加しています」と、写真を見せてくれました。外部研修にも参加できますか？「はい。業務に関する外部研修であれば、費用は全額病院が負担するため、皆さん積極的に参加しています。また、看護助手のキャリアアップのために『資格取得支援制度』を設け、初任者研修・実務者研修・介護福祉士の資格取得を推進し、看護師を目指す際の『奨学金制度』まで整えています」。

最後は、敷地内の保育室へ。定員10名の家庭的な保育環境で、パートも含めて全職種が利用できるとのこと。「保育料を全額補助する『保育料補助制度（非常勤は規定あり）』があるので、外部の保育園もこちらの保育室も保育料はゼロ円で、給食費のみで利用できます。お子さんが小さいうちは、時短勤務・日勤常勤・パート勤務も選べるので、産休・育休後の復帰率はとても高いです」。手厚い子育て支援ですね。ありがとうございました。

――お疲れさまでした。看護助手の採用に力を注ぐ療養型病院、いかがでしたか？

うわさ通り、看護助手の教育サポートやキャリア支援制度が手厚く、無資格・未経験の方でも着実な成長が目指せる職場でした。また、ワークライフバランスも大切にできて、子育てサポートが手厚いため、小さなお子さんを持つママさん看護助手さんもたくさん活躍していました。

――看護助手は働きながら資格を取得できますか？

はい。初任者研修・実務者研修・介護福祉士など、介護の資格を目指す方への資格取得支援制度が整っていて、費用を全額病院が負担しているそうです。また、働きながら看護師を目指す方のために『奨学金制度』も確立し、仕事と学業を無理なく両立していけるよう応援しているそうですよ。

――では、ここはちょっと、というところは？

患者様が元気に退院される姿を見たいという方には合わない職場かもしれません。慢性期～終末期の医療に特化し、最期までの支援に取り組んでいるため、患者様と長いお付き合いをしながら寄り添ったケアを提供したい方におすすめの職場です。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

さまざまな福利厚生が充実していることも魅力で、無料の職員用駐車場・1食300円の職員食堂・格安の保養所などを全職種が利用できるそうです。また、診療費減免制度も整っていて、法人内の病院であれば、、病気やケガをした際の入院・治療にかかる医療費の一部が減免されるそうですよ