

社会医療法人 ジャパンメディカルアライアンス
海老名総合病院
( 高度急性期病院 )


救急や高度急性期医療に興味がある方は、「救命救急センター」を持つ病院で働くことに憧れますよね。神奈川県央エリア唯一の救急救命センターを持つ「海老名総合病院」は、年間1万台に迫る救急搬送を受け入れる3次救急病院で、救急・急性期看護を学ぶにはうってつけの環境が整っているとのこと。2023年春には新棟が完成予定で、より魅力的な職場環境に生まれ変わるそうなので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます!
- 形 態
- 高度急性期病院
- 所在地
- 神奈川県海老名市/海老名駅
- 病床数
- 479床

玄関
「海老名総合病院」へのアクセスは、小田急線・相鉄線・JR「海老名駅」東口から徒歩12分。利便性の高い「海老名駅」は、都心や横浜、箱根方面へも気軽に出ることができ、周辺に商業施設も充実しています。玄関で迎えてくれたのは、ICUで働く入職7年目の看護師さん。看護部には男性職員の入職が増えていて、全体の1割弱を占めているそうです(2022年9月)。


救命救急センター入口
まずは、救命救急センターの入口で、病院救急救命士さんにお会いしました。「県内で唯一救命救急センターがなかった県央医療圏に、2017年に当センターが開設され、現在年間1万台に迫る救急車の受け入れに対応しています。搬送業務に加えて、院内急変の処置介助や、BLS(一次救命処置)講習の開催など、さまざまな場で活動しています」と、皆さん。


事務室
つづいて、2023年春にオープン予定の新棟の完成予想図を紹介していただきました。「5階建ての新棟には、救命救急センターや救命救急病棟、手術室などの高度急性期医療に必要な機能を集約し、県央医療圏における救急医療体制の更なる充実を目指していきます。現在の当院は、本館と新館で構成されているのですが、本館の機能は新棟に移動し、新棟と新館で構成される病院へと生まれ変わるんです」。


救急処置室
救急処置室に行き、救急看護認定看護師さんを紹介していただきました。「当院はキャリアアップに協力的で、スペシャリストを目指す看護師への資格取得支援制度を整えているため、集中ケアや手術看護など、多様な分野の専門・認定看護師が11名在籍しています(2022年9月)。看護部の研修は、専門・認定看護師が講師を務める機会も多く、学んだ知識を患者様にも職員教育にも活かすことができています」と、認定看護師さん。


救命救急センター
救命救急センターで、小さなお子さんを持つ看護師さん(写真左)と、妊娠中の看護師さん(写真中央)にお会いしました。忙しい部署でも、仕事と子育ての両立は可能ですか?「可能です。意外かもしれませんが、残業は少なく、ONとOFFのメリハリのある働き方ができるので、子育て中のママ・パパも多くいます。子育てサポートとして、院内保育園が用意されているので、産休・育休後の職場復帰率も高いんですよ」と、お2人。


手術室
お次は、手術室へ。「24時間365日体制で緊急手術にも対応していくため、手術室は10室設け、年間5000件以上の手術に対応しています。中でも、当院の強みである『心臓血管センター』や『脳神経外科』の手術実績が豊富で、術後のリハビリテーション環境も充実させています」。入院設備は一般急性期病棟のみですが、隣接する座間市のグループ病院「座間総合病院」には、回復期リハビリテーション病棟があるそうです。


ICU
ICUに伺うと、カンファレンスが行われていました。「スタッフ同士の仲が良く、日頃からコミュニケーションが多いため、カンファレンス中の意見交換も活発です。海老名市には市立病院がなく、当院が地域の基幹病院としての役割を担っているため、重症患者様も多く入院されるので、スタッフ間の情報共有を徹底し、チームでベストを尽くしています」と、看護師さん。


心臓血管センター
心臓血管センターへ行き、新人教育の様子を見学させていただきました。「看護方式にPNS(パートナーシップナーシングシステム)を導入していて、入職後はトリプル体制(ペア+指導担当1名)で手厚いOJTを行っています。新卒者にはもちろん、中途入職者にも指導担当が付き、キャリアに合わせた指導を行っているため、経験が浅い方やブランクのある方でも安心して働けると思います」と、指導担当看護師さん(写真中央)。


院内研修の様子
お次は、院内研修の様子を見学させていただきました。「看護部には、看護副部長や看護主任などの教育専従スタッフが数名いて、幅広いテーマの院内研修や、JMAのラダーに沿った研修、指導者・役職者に向けた講習などを定期的に開催しています。また、新型コロナ対策として、Zoomによるオンライン研修を自宅で受講できたり、興味のある外部研修に積極的に参加できたりと、スキルアップ支援がとても充実しています」と、看護師さん。


一般病棟
一般病棟では、看護アシスタントさんが活躍していました。「当院では、看護部長が中心となって看護アシスタントの処遇改善に取り組んでいて、給与アップを実現し、厚待遇の常勤採用を進めています。入院患者様の身体介助や生活支援も担うため、働きながらの資格取得も応援していて、こちらの看護アシスタント(写真右)は今年度に実務者研修を受講予定なんです」と、看護師さん。実務者研修費用は全額法人が負担するのだとか。


ICU
最後は、ICUに看護部の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「人間関係が温かい職場なので、毎日気持ち良く仕事ができています。歴史ある病院のため、ハード面は老朽化が進んでいますが、2023年春に新棟が完成予定なので、みんな楽しみにしているんです。休憩室などの職員向けのスペースも広くなるので、今よりもっと魅力的な職場環境が整います」と、皆さん。今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。神奈川県央エリア唯一の救急救命センターを持つ病院、いかがでしたか?
- 地域の救急医療ニーズに応えるため、年間1万台に迫る救急搬送を受け入れていて、救急・高度急性期の看護に携わりたい方にはぴったりの職場でした。近隣には、脳卒中や心疾患の救急患者様に対応できる病院がないため、一晩で25台ほど救急車が来ることもあるそうで、新棟開設を機に、救急医療体制の更なる充実を目指す計画なんだとか。
――見学をしていて、印象に残ったことはありますか?
- 病院救急救命士や看護アシスタントなど、看護師の頼れるパートナーとして活躍する職種が多いことです。病院救急救命士は、院内急変時に看護師とペアを組んで現場に駆け付け、処置介助を行っていて、救急救命センターには欠かせない存在でした。看護アシスタントは50名以上在籍し、各病棟に配置されていて、実務者研修や介護福祉士の資格を目指す方も多かったです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護部長としては、「救命救急センターで働きたい!」と希望する入職者が多くて嬉しい反面、一般病棟での活躍を希望する方にもたくさん入職して欲しいとのこと。救命救急センターは多くの知識が求められる現場なので、病棟でのキャリアは大事だそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 新型コロナの感染対策として、「海老名総合病院」から約300メートル離れた「海老名メディカルサポートクリニック」内に、中等症新型コロナ専用病棟「東館」を運営しています。一般の入院患者様と建物を分けることができているため、通常診療を安全に継続しながら、入院を要するコロナ陽性患者様の支援にも力を注いでいるそうですよ。
救急・高度急性期看護に興味があり、結婚・出産後も長く働きたい方
新しく生まれ変わる高度急性期病院で、スキルアップを目指したい方