

社会医療法人 ジャパンメディカルアライアンス
東埼玉総合病院
( 急性期病院 )


日本全国で地域包括ケアシステムの構築が進み、円滑な多職種協働・地域連携がますます重視されています。社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス(JMA)が運営する「東埼玉総合病院」では、地域に求められる医療サービスを提供しながら、地域一体となって住民の生活を支える体制づくりにも取り組んでいるとのこと。看護部には、地域で子育てをしながら働くママさんがたくさん活躍しているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます。
- 形 態
- 急性期病院
- 所在地
- 埼玉県幸手市/杉戸高野台駅
- 病床数
- 189床

玄関
「東埼玉総合病院」へのアクセスは、東武日光線「杉戸高野台駅」東口から徒歩13分。敷地内には無料の職員用駐車場が完備されているので、マイカー通勤の方も多いそうです。玄関で迎えてくれたのは、内科病棟に勤務する女性看護師さんと、脳外科病棟に勤務する男性看護師さん。「ようこそ!今日は私たちの自慢の職場をゆっくり見学して行ってくださいね」。


玄関ロビー
まずは、所属するJMAグループのパンフレットを見せていただきました。「JMA グループは3法人が連携し、神奈川・埼玉・静岡で多様な医療・介護施設を運営しています。1973年に誕生した当院はグループのはじまりの病院で、併設の訪問看護ステーションをはじめ、お隣の杉戸町の特養・通所リハビリ・居宅介護支援事業所などのグループ施設と連携を図りながら、地域で総合的なヘルスケアサービスを提供していてるんです」と、お2人。


救急入口
救急入口で、救急外来のドクター(写真中央)と病院救急救命士さんを紹介していただきました。「当院では『救急こそ医療の原点』と考えた創業者たちの精神を受け継ぎ、救急医療体制を充実させて年間約2500台の救急搬送を受け入れています。2021年度からは救急救命士の採用をスタートし、より多くの救急搬送を受け入れていけるよう努めています」と、皆さん。病棟にも救急救命士を配置し、院内の急変対応にも備えているとのこと。


管理職室
つづいて、教育を統括する看護副部長にお会いしました。「看護部では、こちらのラダーを活用し、入職時から継続的な成長を支えています。院内研修を充実させるだけでなく、興味のある外部研修への参加もバックアップしていますし、働きながら看護師を目指す方や、認定看護師教育課程・特定行為研修などを受講したい方への奨学金制度も用意し、私自身も当院で緩和ケア認定看護師の資格を取得しました」と、看護副部長。


廊下
「こちらは、感染管理認定看護師(写真左から2番目)と、皮膚・排泄ケア認定看護師(写真左)です」。多様な分野のスペシャリストが活躍していますね。「ええ、看護部には5分野6名の認定看護師(うち1名は特定行為研修修了)が在籍しています。『患者さんのためにより高い専門性を』と考えるメンバーが多く、認定看護師教育課程を受講中のスタッフもいますし、来年度に受講予定のスタッフもいるんですよ」と、お2人。


廊下
つづいて、スタッフステーションに伺い、新人看護師さんの指導の様子を見学させていただきました。「新卒者には一年間、中途入職者には業務に慣れるまで教育担当者が付き、こんなふうにマンツーマンの丁寧なOJTを行っています。自己学習支援としてeラーニングも導入されているので、個人のPC・スマホから好きな時間に学んだことを復習することもできて便利です」と、男性看護師さん。


廊下
見学中に、外国人看護アシスタントさん(写真左)が業務の相談にやってきました。外国人スタッフの採用にも取り組んでいるんですか?「はい。当院では多様な人材の活躍を推進し、10数名の外国人スタッフを看護アシスタントとして採用しています。看護アシスタントは無資格・未経験OKで、入院患者さんの生活支援や環境整備、医療物品の整理などを担っており、各病棟に4~5名配置されているんですよ」と、女性看護師さん。


スタッフステーション
スタッフステーションに戻ると、三島院長(写真中央)が中心となって多職種カンファレンスを開催していました。「院長は地域医療に情熱をもって取り組んでいて、常に患者さんにとっての最善を考える院長の姿勢から、私たちは多くのことを学んでいます。当院周辺は医療機関が少ないことが課題になっていますが、地域のさまざまな医療機関・関連施設とネットワークを構築し、地域一体となって高齢者の方の生活を支えています」と、皆さん。


職員用休憩スペース・物品倉庫
お次は、職員用休憩スペース・物品倉庫へ。卓球台があるとはユニークですね。「職員想いの院長の提案で、仲間と身体を動かしながらコミュニケーションを取れるように卓球台を設置してくれました。当院は中学校の跡地に建設された病院で、ここは部活動の格技場だったのですが、取り壊さずに私たちの休憩スペースや物品倉庫としているので、運動に最適な空間なんです」と、お二人。


病棟
病棟に戻り、子育て中のママさんのお2人にお会いしました。ママさん仲間は多いですか?「とても多いです。ワークライフバランスを大切にできる職場なので、産休・育休後の復帰率はほぼ100%で、子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務を選ぶ方も複数います。残業は月平均5時間程度と少なく、年間休日120日以上(+有休)とお休みも充実しているので、子どもとの時間を大切にできて嬉しいです」と、お2人。


病棟
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。職種に関係なく仲が良さそうですね。「職種間のコミュニケーションが活発で、人間関係が良好です。当院では、地域住民の方との関係づくりも大切に考えていて、院内には行政や地元の医師会に委託された在宅医療連携拠点『菜のはな』を設置し、健康相談窓口の設置や、住民の方との交流イベントを開催しています」と、皆さん。素敵な取り組みですね。今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。地域医療に力を注ぐ病院、いかがでしたか?
- 多職種が一丸となって地域に求められる医療サービスを展開していて、地域のさまざまな関連施設・行政・住民の皆さんとのつながりを大切にしていました。院長や看護副部長もとても魅力的な人柄で、取り組みやお話から職員のことを大事に想っている気持ちが伝わってきました。
――働きやすさはどうでしたか?
- とても働きやすい環境です。救急医療に力を注いでいますが、どの部署でも定時に退勤できるように協力し合っていて、残業はほとんど発生しません。大規模な医療グループなので、教育・子育てサポート・福利厚生なども充実していて、家族の転勤などで引っ越す際も転居先に近いグループ施設への異動ができるんだとか。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 救急・急性期医療だけに特化した病院を希望する方には合わないかもしれません。こちらの病院では、救急医療と同じくらい在宅支援にも力を注ぎ、地域包括ケアシステムの構築と整備に取り組んでいる印象でした。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 職員間の親睦を深めるため、新型コロナの流行前は、入職者歓迎会・納涼会・忘年会など、職場以外で関係づくりができる機会を充実させていたとのこと。今後はすべてを自粛ではなく、感染対策を徹底しながら開催する方法を考えているそうで、復活する日が近いかもしれません。
さまざまな職種とチームを組み、地域医療の充実に貢献したい方
結婚・出産後も安心して働き続けられる環境を求めている方