育児やプライベートを大切にしながら、将来的なキャリアアップも目指せる職場なら、ライフステージが変わっても長く働けそうですよね。自然豊かな千葉県茂原市にある「茂原中央病院」は、24時間対応の保育室や、近隣に立地する職員寮など、さまざまな働きやすさを整えているとのこと。教育も充実しているそうなので、さっそく見学に行ってきます!
- 形 態
- 慢性期病院
- 所在地
- 千葉県茂原市/茂原駅
- 病床数
- 165床(障害者一般111床、療養54床)
玄関
「茂原中央病院」は、JR外房線「茂原駅」の南口から徒歩30分のところにあるため、ほとんどの方はマイカー通勤だそうです。周囲には豊かな自然が広がっています。玄関では、入職2年目の看護師さんが迎えてくれました。「ようこそ! 本日は当院の魅力をたっぷりお伝えしますね」。
2階外来 待合ロビー
まずは、外来の待合ロビーへ。ご高齢の方から若い方まで、さまざまな患者様がいらっしゃるんですね。「はい。当院の外来では外来診察、ニ次救急、健康診断などを行っています。地域の方が多く訪れるので、私たちにとって顔なじみの患者様が多くいらっしゃいます。名前を呼んでくださる方も多いので、嬉しいです」と、看護師さん。
リハビリテーション室
つづいて、リハビリテーション室へ。ここはフロア1面がリハビリテーション室になっているんですね。「はい。広々としたスペースなので、通所の方にもご利用いただいています。セラピストがついた実習や、ご本人が自主的に練習できるマウンテンバイクなども取り揃えているので、多岐にわたるリハビリニーズに応えられる体制が整っています」。
リハビリテーション室
リハビリ職の皆さんにお話を聞きました。「現在、当院には理学療法士27名、作業療法士16名、言語聴覚士5名が在籍していて(2023年12月現在)、入所・外来・通所・訪問の各部門で、専門的なリハビリを提供しています。新人教育は手厚く行っていて、臨床実習に、見学型臨床実習ではない、臨床参加型実習『クリニカルクラークシップ』を導入することで、プロフェッショナルとしてのスキル育成を目指しています」とのこと。
病棟
つづいて、病棟へ。「当院は、障害者一般病棟と療養病棟で構成されています。入院患者様は、神経難病の方や人工呼吸器を必要としている方、意識障害がある方などが約7割です。各フロアに機械浴があり、場所移動なく入浴の機会を提供できるので、患者様だけでなく、スタッフの負担も軽減されています。看護師同様、リハビリ職も病棟ごとの担当制なので、職種同士の連携が取りやすい体制です」と、看護師さん。
病室
病室に入ると、看護師さんがベッドサイドケアを行っているところでした。「療養病棟では、継続的な医療のために長期的に入院されている患者様が多く、約8割の患者様が酸素や点滴による栄養管理を必要としています。患者様が退院時に在宅復帰できるよう、退院支援やご家族とのコミュニケーションなど、多方面にわたるサポートを、多職種で行っています」と、看護師さん。
スタッフステーション
スタッフステーションでは多職種カンファレンスが行われていました。意見やアイディアが活発に交換されていますね。「当院では多職種による連携体制を大切にしています。患者様にとってどのような支援が必要か、それぞれのプロの目線から真剣に向き合っています。医師・看護師・セラピスト・ソーシャルワーカーなどが協力しながら、常に一番良い医療とは何かを模索しているんです」。
スタッフステーション
ステーションの一角で、プリセプターの先輩による指導が行われていました。雰囲気はとても和やか。教育体制はどのようなものですか?「新人の入職時には、プリセプターのもとで基礎となる技術や知識を教えています。病院全体で育てていこうという風潮があるので、経験が浅い方にも学びやすいと思います」と、看護師さん。
駐車場
屋外の広々とした駐車場へ。職員利用料は無料とのこと。「当院では、職員の8割強がマイカー通勤者です。春にはきれいな桜がたくさん咲き、患者様がお花見をしたりしています」。
談話室
つづいて、療養病棟の談話室へ。ゆったりとしたスペースですね。「はい。ここは患者様の憩いの場としてお使いいただいています。患者様同士や、お見舞いに来られたご家族と談笑されている光景もよく見ますね」と、看護師さん。各病棟に談話室はあるそうですが、中でもこの療養病棟のものが一番広々としているとのこと。
保育室
最後は、賑やかな声が響く保育室へ。保育士さんたちによるあたたかな見守りの中で、職員のお子さんたちが楽しそうに遊んでいます。「保育室では、0歳児から保育園入園前のお子さんまでをお預かりしています。24時間対応のため、夜勤時にも柔軟な対応が可能です。産休・育休からの復帰もしやすい職場なので、仕事と家庭を両立したい方には、ぜひご応募いただきたいです」と、看護師さん。本日はありがとうございました!
帰り道
――お疲れさまでした。家庭と仕事の両立ができる慢性期病院、いかがでしたか?
- 結婚や子育てなどのプライベートを大事にしながら、仕事にも真剣に取り組まれているスタッフさんが多い印象でした。慢性期病院として、長期的に入院される患者様も多い中、患者様お一人おひとりの回復に寄り添いながら、多職種によるチーム連携を大切にできる職場です。
――教育体制は充実していましたか?
- 新人から中途入職者まで、幅広い成長段階の方に合わせたラダー教育を実施しています。教育委員会も活発に動いていて、各人の興味に合わせた内容を深く学べる体制が整っていました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護課長さんによると、残業はほとんどないそうですが、全介助が必要となる患者様も多いため、どうしても想定外の業務が発生することもあるとのこと。ただ、困ったときにはお互いに助け合える仲間が揃っているようなので、協力して進められる方であれば大丈夫でしょう。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 年に1回、7日分の長期休暇を取得できるとのこと。連休としてまとめて取ることも、数日ずつに分けて取ることもできるそうなので、個人の予定に合わせて取得ができると評判だそうですよ。
家庭やプライベートを大事にしながら、患者様に寄り添う看護がしたい方
学びを深めながら、キャリアアップを目指したい方