
仕事へのモチベーションを保つには、身体をしっかり休めてリフレッシュする時間が必要ですよね。地域に密着した医療を展開する「東取手病院」では、希望休の申請日数を充実させたり、残業削減に取り組んだりと、ワークライフバランスを大切にしているそうです。福利厚生や子育て支援も充実していて、結婚・出産後も定着するスタッフが多いらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 茨城県取手市/取手駅
- 病床数
- 77床


玄関
「東取手病院」へのアクセスは、最寄り駅「取手駅」と病院を結ぶ無料送迎バスで約10分。駅から少し離れた立地ですが、敷地内には無料の職員用駐車場があり、マイカー通勤者が多いそうです。玄関では、医事課スタッフさんが迎えてくれました。「ようこそ!当院は2017年に現在地に新築移転し、時代や地域のニーズに合わせた病院づくりを進めています。今日はゆっくり見学して行ってくださいね」。


待合ロビー
まずは、宮内看護部長にお会いしました。どんな仲間を求めていますか?「老年看護に興味がある方、患者様とゆっくり関わっていきたい方を歓迎しています。以前は循環器に特化した急性期病院でしたが、新築移転後を機に『治す医療』から『治し、支える医療』にシフトチェンジし、高齢患者様のリハビリや退院調整に力を注いでいます。生活支援のニーズも高まっているので、介護福祉士や看護助手も積極的に採用中です」。


外来
外来部門には、特定行為研修を修了した看護師さんが勤務していました。「キャリアアップに協力的な職場なので、興味のある外部研修や資格取得の相談がしやすく、私は3区分(呼吸器関連・動脈血液ガス分析関連・栄養に係るカテーテル管理関連)の特定行為研修を修了しました。併設の訪問看護ステーションには皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍し、ときどき当院で専門講義を開いてくれます」と、看護師さん。


手術室
お次は、手術室を案内してくれました。「院長の専門が消化器外科なので、内視鏡室や検査室も整え、消化器外科の手術に多く対応しています。また、整形外科の手術実績も伸びていて、リハビリテーション科と連携して術後早期からのリハビリ介入を実現していることも強みです」。手術は基本的に予約制で、緊急手術はほとんどないため、突発的な残業が発生することはないそうです。


スタッフステーション
病棟のスタッフステーションでは、多職種カンファレンスが行われていました。「入院患者様は地元の高齢者の方が中心で、お一人おひとりの目標や希望する退院先について多職種で共有し、必要な支援について検討を重ねています。当院では在宅医療にも取り組んでいるほか、老健や特養などの関連施設もあり、患者様とご家族が希望する退院先に退院できるよう介入しているんですよ」と、皆さん。


ナースステーション
スタッフステーションの一角で、新入職員へのOJTが行われていました。「入職後は、相談役として教育担当者を付けていますが、技術指導は部署全体で行っています。看護部は中途採用がメインなので、一人ひとりのキャリアに合わせた指導計画を立てていて、電子カルテの未経験者には基本的な操作方法から丁寧に指導しているので安心してください」と、看護師さん。


リハビリテーション室
つづいて、明るく開放的なリハビリテーション室へ。「当院では入院中のリハビリに加えて、退院後の生活を支える外来リハビリ・通所リハビリ(短時間)・訪問リハビリにも対応していて、さまざまな訓練機器を揃えています。また、高齢になると嚥下機能が低下する患者様が多いことから、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)に対応できる設備も備え、STと連携して嚥下機能評価入院の受け入れも行っているんですよ」。


訪問看護ステーション東取手
お次は、歩いてすぐの併設施設「訪問看護ステーション東取手」へ。「在宅医療に興味を持った方は、こちらに異動を希望することも可能です。また、関連施設として、すぐ近くに老健『はあとぴあ』、守谷市に特養『やまゆりの郷』があり、グループ内のネットワークで地域完結型の医療・介護提供体制を実現しています」。関連病院として、取手中央病院(茨城県取手市)があるそうです。


廊下
病院に戻り、ママさん看護師のお2人を紹介してもらいました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。看護部では希望休を月10日も申請できるので、子どもの行事に参加しやすく、家族の予定もたくさん入れることができて嬉しいです。子育て支援として、保育料半額補助制度(上限3万円)があるほか、子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もできるため、家庭に合わせた働き方ができます」と、お2人。


休憩室
お次は、更衣室に併設された休憩室へ。明るくて広いスペースですね。「そうなんです。こちらは畳敷きなので、靴を脱いで足を延ばしてリラックスできます。当院ではオンとオフのメリハリを大切にしていて、休憩室は病棟と完全に切り離された場所に設けました」。人気の福利厚生として職員食堂もあり、1食400円で栄養バランスの取れた美味しいランチが食べられるのだとか。


廊下
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「とても働きやすい職場です。気さくでコミュニケーションが取りやすい上司ばかりなので、公休だけでなく、夜勤の希望や連休・有休の希望も伝えやすく、ワークライフバランスを大切にできます。また、残業も少なく、委員会活動や研修も業務時間内の開催なので、仕事の後の予定も立てやすいです」と、皆さん。魅力的な職場ですね!今日はありがとうございました。

帰り道

- ――お疲れさまでした。ワークライフバランスを推進する地域密着型病院、いかがでしたか?
- 病院自体の歴史は長く、かつては循環器を強みとする急性期病院だったそうですが、2017年の新築移転を機に地域包括ケア病床を開設し、高齢化が進む地域に求められる「治し、支える医療」に取り組んでいます。在宅医療にも力を注いでいますし、退院後の生活を支える関連施設も充実していて、地域医療に興味がある方にはぴったりな職場だと思います。
- ――希望休を取りやすい職場ですか?
- はい。月10日も公休希望を申請できて、できる限り希望が通るように調整してもらえるそうです。希望が重なった場合はスタッフ同士で相談し、平等なシフトになるように協力し合っているそうですよ。
- ――では、ここはちょっと、という点は?
- 駅から少し離れている点でしょうか。ただ、最寄り駅と病院を結ぶ無料送迎バスが運行されていますし、マイカー通勤者のために無料の職員用駐車場もあるので、通勤には困らないと思います。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 2026年3月末までに採用された多職種を対象に、入職支度金(返還規定あり)を支給しているとのこと。対象は直接応募の方(医療21経由含む)のみで、看護師正職員には15万円が、准看護師正職員には10万円が支給されるそうです。
ワークライフバランスを大切にできる地域密着型病院で働きたい方
無資格・未経験から看護助手の仕事にチャレンジしたい方