
職員の個性を尊重し、それぞれが望む働き方を応援してくれる職場って魅力的ですよね。上尾中央医科グループ(AMG)の「杉並リハビリテーション病院」のリハビリテーション科では、セラピスト一人ひとりが強みを見つけ、失敗を恐れずに挑戦できる環境づくりを進めているとのこと。キャリアの充実だけでなく、自分の時間も大切にする働き方を推奨しているそうなので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 回復期リハビリテーション病院
- 所在地
- 東京都杉並区/西荻窪駅
- 病床数
- 101床


玄関
「杉並リハビリテーション病院」へのアクセスは、JR中央線・総武線「西荻窪駅」から徒歩2分。玄関では、理学療法士さんが笑顔で迎えてくれました。駅に近くて魅力的な立地ですね。「はい、通勤に便利ですし、駅にスーパーが併設されているので、お買い物にも便利ですよ。当院では駅に近い立地を活かして、患者さまの在宅復帰に向けた電車・バスを利用した公共交通機関のリハビリも取り入れています」。


玄関前の花壇
玄関前の花壇には、季節のお花や野菜が植えられていました。「こちらの花壇は、当科の園芸係が中心となって、患者さまと一緒に管理しています。当科では、臨床以外でも個性を発揮しやすいように、5S(整理・整頓等の職場環境改善の推進)係・インスタグラム係・歓送迎会係などの役割をつくり、自身や仲間の『得意なこと』を発見しやすいようにしているんです」。すてきな取り組みですね。


リハビリテーション室
1階のリハ室へ伺うと、リハ科全体を統括する永田チーフ(PT)にお会いしました。「当科は2025年度より組織体制を見直し、私をはじめ、多くの新任管理職が誕生しました。管理職たちが心がけているのは、部下の良いところを伸ばす関わりです。また、プライベートや家庭も大切にしてほしいので、月2回のノー残業デーを設け、その他の日も残業削減に取り組んでいます」と、永田チーフ。


リハビリテーション室
「こちらは2025年度に導入した3Dプリンターで、自助具やインソールの作成を行っています。AMG初の試みで、既製品の自助具よりも患者さまお一人おひとりのニーズに合わせられることから、グループ施設のセラピストも視察に訪れているんですよ」。患者さまのADL・QOLの向上のために、最新のテクノロジーを駆使した機器や設備を積極的に取り入れているそうです。


リハビリテーション室
リハ室の一角で、新人セラピストへのOJTが行われていました。「新入職員は所属チーム全体で育てる方針で、経験10年以上のベテランセラピストが臨床指導者に、他のメンバーは全員メンターとなって関わっています。1チームの人数は10名程で、新卒者は入職から3年間で一人前になれるようにサポートしています」。中途入職者にも、業務に慣れるまで指導者を付け、キャリアに合わせた指導を行っているとのこと。


ADLスペース
一般在宅をイメージしたADLスペースに行ってみると、作業療法士さんが家事動作の訓練を行っていました。「退院後の生活を見据えて、午前中は地域で買い物訓練を行い、午後はその食材を利用してこちらのキッチンで調理訓練を行うこともあります。当院では開院当初から高い在宅復帰率を実現し、重症患者さまの受け入れ率や日常生活自立度改善率において、全国平均を上回る実績をあげています」。それは素晴らしい!


ST室
お次は、ST室で言語聴覚士さんの訓練風景を見学しました。「リハ科の職種の内訳は、PT37名、OT19名、ST16名(2025年7月)と、この規模の病院としては充実したSTの人数で、ST室として利用できる個室が7室もあります。また、摂食・嚥下障害を抱える方へのリハビリにも力を注いでいて、医師や栄養士などの他職種と連携して食事形態を検討し、安全に美味しく食事を召し上がっていただけるよう支援しています」。


病棟
病棟に伺うと、看護師さんが情報共有にやってきました。「病床はすべて回復期リハビリテーション病床で、担当病棟の看護師とは日常的に連携しています。リハ室での訓練を実生活に活かせるように、リハビリの進捗や訓練中の様子なども細かく共有し、患者さまにできる限り自立した入院生活を送っていただけるように、チームで介入しています」。


玄関前
病院を出て、訪問リハビリについてお話を伺いました。「退院後のフォローとして、患者さまの状況に合わせて、当院から自転車で30分圏内にお住いの方には訪問リハビリを提供しています。また、地域包括支援センターと連携し、当院のセラピストが地域に出向いて健康教室を実施するなど、住民の方への介護予防事業にも力を入れているんですよ」。介護保険を利用できない方などへの外来リハビリにも対応しているそうです。


独身寮
つづいて、独身寮の写真を見せていただきました。「遠方の方も安心して入職できるように、当院から徒歩15分圏内に1Rタイプの独身寮を複数用意しています。当院が西荻窪駅徒歩2分なので、駅前の物件が多いです。寮費は月3万5000円とリーズナブルで、在寮期間は最大7年間となっています。都内でこの価格はかなりお得だと思います」。ほかにも魅力的な福利厚生として、AMGの診療費見舞金制度や保養所などがあるとのこと。


保育室
最後は、保育室を案内していただきました。「保育室などの子育て支援が充実しているので、子育て中のセラピストも増えていて、パパさんセラピストの育休取得率は約88%です。ママさんセラピストのなかには、時短勤務(お子さんが小学校1年生終了まで選択可)やパート勤務を選んでいる方も複数いて、それぞれの家庭に合わせた働き方ができるようにサポートしてもらえます」。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。

帰り道

- ――お疲れさまでした。自分の時間を大切にできる回復期リハビリテーション専門病院のリハビリテーション科、いかがでしたか。
- 2025年度は新任管理職を多く誕生させ、「Challengeを楽しもう」という方針を掲げて、みんなで成長につながる挑戦をしているそうです。チーフをはじめ、管理職の方々は教育に熱く、部下の可能性を信じて引き出していきたいそうで、今後のキャリアについて語り合う面談の機会を多く持つようにしているとのこと。
- ――どんなスタッフが活躍していますか?
- 20代・30代のセラピストが中心で、小さなお子さんを持つママさん・パパさんも増えているそうです。教育体制やキャリアサポートが充実しているため、認定理学療法士などの資格取得を目指す方や、働きながら大学院の修士課程を修了した方などもいました。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 学ぶことに積極的なセラピストが多いので、スキルアップ・キャリアアップに前向きな方でないと温度差を感じるかもしれません。院内研修がとても充実していて、外部研修や学会に参加する際のサポート制度なども整っているので、専門職として学び続けたい方におすすめの職場です。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- リハビリテーション科の公式インスタグラムがあり、日々の取り組みや食事会の様子なども紹介されています。インターンシップや説明会などの情報もアップされています。
回復期のリハビリに興味があり、スキルアップ・キャリアアップを目指したい方
家庭や自分の時間を大切にしながら働ける職場を求めている方