
さまざまなリハビリを経験できる病院は、学びが多くてスキルアップに最適ですよね。埼玉県日高市にある「旭ヶ丘病院」では、回復期リハビリを強みとし、地域の高齢者の暮らしを支える外来リハビリ・通所リハビリ・訪問リハビリ・介護医療院のリハビリにも力を注いでいるとのこと。2026年8月には新館をOPEN予定で、セラピストを増員してリハビリ体制を一層実させていくらしいので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます。
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 埼玉県日高市/武蔵高萩駅
- 病床数
- 142床(療養60床、一般19床、地域包括ケア26床、回復期リハ37床)

玄関
「旭ヶ丘病院」へのアクセスは、「武蔵高萩駅」「高麗川駅」と病院を結ぶ送迎バスが便利。駅から少し離れた立地ですが、無料の職員用駐車場があり、多くのスタッフがマイカー通勤とのこと。2025年3月には近隣に職員寮が完成し、寮を利用するセラピストも増えているそうです。玄関で迎えてくれたのは、新卒入職1年目の理学療法士さん。「ようこそ!今日は当院で働く魅力をたっぷりご紹介しますね」。

リハビリテーション室
まずは、明るく開放的なリハビリテーション室へ。「こちらでは入院患者様へのリハビリに加えて、外来リハビリと通所リハビリに対応しています。現在の通所は少人数の1時間デイケアですが、2026年8月にOPEN予定の新館『北館』の1階では、1日型のデイケアをスタートする計画です。また、北館にはこちらと同等の広さのリハビリテーション室も備えて、一般在宅を再現したADL訓練スペースなども設置予定なんですよ」。

北館の完成予想図
「北館」の完成予想図を見せていただきました。「北館OPENに伴い、回復期リハ病床と地域包括ケア病床を合わせて57床増床予定です。どちらもリハビリに力を注ぐ病床なので、セラピストを20名ほど増やして体制強化を図りたいと考えています。スムーズなリハビリ動線を確保するため、新しいリハビリ室が誕生する北館3階は、既存のリハビリ室がある本館3階と渡り廊下でつながる予定です」。

リハビリテーション室
お次は、リハビリテーション科の係長を務める理学療法士さんにお会いしました。どんな仲間を迎えたいですか?「当科はスタッフ同士の仲が良く、コミュニケーションが活発な部署なので、和気あいあいとしたチームの雰囲気を大切にできる方を歓迎したいです。当院はセラピストの活躍フィールドが広いですから、ぜひ幅広い経験を積む中で、自分に合った領域を見つけてほしいと思います」と、係長。

リハビリテーション室
リハビリテーション室の一角で、セラピストさんたちが事務作業を行っていました。「当科では『定時退勤』を目標に、業務時間内に記録などの事務作業を行う時間を設けているので、残業は月5時間以内と少なめです。また、みんなに参加してほしい研修は原則勤務時間内の開催としていますし、業務時間外に行われる勉強会への参加は強制ではないので、理想のワークライフバランスを保ちやすいと思います」と、係長。

廊下
つづいて、ママさん・パパさんセラピストを紹介してくれました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。子どもが小さいうちは時短勤務やパート勤務の選択もできますし、子どもの急な体調不良による勤務変更を相談しやすい職場なので、とても助かっています。院内には多職種が利用できる保育室があり、他部署にも子育て中の仲間がたくさんいて、女性だけでなく男性スタッフの育休取得実績も増えているんですよ」と、お二人。

リハビリテーション室
つづいて、理学療法士さんがリハビリテーションロボットを紹介してくれました。「こちらは、歩行能力改善の訓練で活用している歩行アシストロボットです。当院ではロボットリハビリテーションなどの最新技術も積極的に取り入れていて、所属する伯鳳会グループの病院のセラピストと研究チームを結成し、私も参加しています。オンラインでの会議や研究発表を通じて他院の取り組みを知ることができ、とても勉強になっていますよ」。

病棟のスタッフステーション
お次は、病棟のスタッフステーションに伺って多職種カンファレンスの様子を見学しました。「当院には一般病棟・回復期リハ病棟・地域包括ケア病棟・療養病棟と、いろいろな機能の病棟があるので、リハ科内で病棟ごとの担当チームをつくり、こんなふうに他職種と連携しています。当院では退院支援に力を注いでいて、スムーズな退院に向入院早期から多職種で話し合う場を大事にしているんですよ」。

駐車場
病院を出て、訪問リハビリの訪問車を紹介していただきました。「当院は2024年5月から24時間体制の訪問診療をスタートし、在宅療養支援病院としての役割を担っていて、訪問看護ステーション・ヘルパーステーション・居宅介護支援事業所なども併設しています。現在、訪問リハビリ担当のセラピストは少数ですが、今後は人数を増やして退院後の生活を支える体制をより強化していきます」。

介護医療院
お次は、院内に併設する「介護医療院あさひヶ丘」を案内していただきました。「介護医療院の利用者様へのリハビリは、基本的に介護医療院のフロア内で提供していて、離床が難しい方にはこのようにベッドサイドで行うこともあります。介護医療院は、2026年8月にOPEN予定の『北館』の1F・2Fにお引越しをして、新しい設備を揃えてリニューアルOPENする計画です」。

リハビリテーション室
最後は、セラピストの皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「とても働きやすい職場です。月8~9日ある公休は全日希望日を申請できて、おおむね希望が通るように調整してくれるので、家庭やプライベートを大切にできます。有休取得率も約95%と高いですし、5日間ある夏休みは7月~3月の好きなタイミングで取得できるんですよ」と、皆さん。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。
帰り道

- ――お疲れさまでした。さまざまなリハビリに取り組めるケアミックス型病院、いかがでしたか?
- 入院中のリハビリだけでなく、外来リハビリ・通所リハビリ・訪問リハビリ・介護医療院でのリハビリと、さまざまな対象者へのリハビリを経験しながらスキルアップできる環境です。リハビリテーション科では各病棟・部門を担当するチームをつくっていて、加入したいチームの希望や異動の相談にも柔軟に対応しているそうです。
- ――どんなスタッフが活躍していますか?
- リハビリテーション科は20代のスタッフが約6割を占め、残りの約4割は30~60代と幅広い年齢層だそうです(2025年10月)。子育て支援が充実しているのでママさん・パパさんも多数活躍していますし、独身者の方はプライベートとの両立を重視していて、皆さんワークライフバランスを大切に考えていました。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 駅から少し離れていることでしょうか。ただ、最寄り駅と病院を結ぶ無料送迎バスが運行されていますし、2025年3月に独身寮が完成し、遠方から入職希望の方は寮を利用する方が増えているそうですよ。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 365日体制でリハビリを提供しているので勤務はシフト制ですが、毎月の公休は全日希望を伝えることができて、おおむね希望が通るように調整してくれて、突然のお休みにも柔軟に対応してくれるそうですよ。
回復期リハビリや在宅医療に力を注ぐ地域密着型病院で働きたい方
ワークライフバランスを大切にしながらスキルアップ





