「千葉脳神経外科病院」へのアクセスは、JR総武線「稲毛駅」と病院を結ぶ無料送迎バスに乗車して約25分。京成線「勝田台駅」からもバスが出ているほか、職員用無料駐車場を完備しているのでマイカー通勤も可能です。病院の前には開院時に植えたという大きな木があり、癒されます。玄関で迎えてくれたのは入職7年目の看護師さん。「ようこそ！今日は当院の魅力をたっぷりご紹介しますね」。

まずは2階のSCUへ。「脳卒中の患者さんを中心に救急の受け入れを行っていて、月の救急受け入れ件数は100～130件です（2025年9月）。最近は脳卒中だけでなく頭部外傷やてんかん重積の方も増えていて、SCUと同じフロアに急性期病床が8床あるので、脳卒中の方はSCUで、それ以外の重症度の高い方は2階の急性期病床で診ています。看護師の配属はわかれていますが、協力して患者さんのケアを行っています」。

手術室では、手術室配属の看護師さんがマイクロ顕微鏡の研修を行っていました。「当院の脳卒中の治療・手術件数は千葉県内トップクラスです。このような最新手術機器を活用しながら、脳動脈瘤コイル塞栓術・脳血栓回収術・慢性硬膜下血腫除去術などを中心に年間300件以上の手術に対応しています（2025年9月）」と、看護師さんたち。手術室勤務の看護師さんはアンギオ室・中央材料室も兼務しているとのことです。

お次は、広々としたリハビリ室へ。「当院にはPT・OT・STが在籍していて、脳卒中発症後早期からリハビリに介入しています。リハビリ室だけでなくベッド上でリハビリを行うことも多いです。セラピストのみなさんは患者さんの様子を細かく見てくれて、私たち看護師だけでは拾いきれない患者さんの状態の変化を見つけて密に共有してくれるので、とても助かっています」と、看護師さん。

看護部長にお会いしました。職場の魅力を教えてください。「多様な働き方を用意していることです。当院は週4勤務で常勤扱いになる『週4正職員制度』を導入しているほか、日勤常勤・パートもOKで、働く中で夜勤専従へ切り替えることもできます。パートの場合は希望の勤務時間で働けますよ。また、年間休日120日以上で、有休取得率はほぼ100％、実働時間7.5時間など、働きやすさが整っていることも魅力です」。

プリセプター委員会の看護師さん（写真左）が新人指導を行っています。「教育委員会に加えてプリセプター委員会も設け、新人教育に力を入れています。新卒者には1年間、中途入職者には基本的に6カ月間プリセプターが付くのですが、期間や指導内容は各人に合わせて調整しています。また、課題の明確化や新人さんの不安を取り除くために、プリセプター・プリセプティ・プリセプター委員会メンバーで定期的に面談も実施しています」。

「麻痺の研修の様子です」と、写真を見せていただきました。「院内研修は、委員会主催の研修や、医師が講師となって行う勉強会などを月1～2回実施していて、急性期看護や脳外科看護についてしっかり学べます。経験の浅い看護師には、手術室やアンギオ室での研修もありますよ。また、興味のある外部研修にも参加できて、業務貢献につながる研修は病院が費用を負担していますし、認定看護師を目指す際の支援も充実しています」。

病室に伺うと、看護師さんたちが患者さんに向き合っていました。「患者さんは、脳出血や脳梗塞の後遺症で、手足が思うように動かなかったり、感情を言葉で伝えられなかったりすることもあります。今までできていたことができなくなってしまった患者さんの心に寄り添うことや、全身状態をアセスメントして異常を早期発見することを心掛けて看護を提供しています」と、看護師さん。

スタッフの皆さんにお会いしました。どのような方を歓迎していますか？「脳外科看護に挑戦したいという方を歓迎していて、看護師経験の浅い方もOKです。脳は、心臓・腎臓・腸などのさまざまな器官と密につながっているので、脳以外の症状に対する看護も経験できてスキルアップできますよ。また、子育てサポートが整っているので、子育て中のママさん・パパさんにも最適な職場です」と、みなさん。

つづいて、併設の厚生棟へ。「厚生棟には、図書室・講演用ホール・休憩室などがあり、こちらの図書室は職員専用で、無料のドリンクサーバー、マッサージチェア、足を伸ばして座れるソファが設置されています」と、看護師さん。「ほかにも、栄養バランスの整ったおいしいランチが食べられる職員食堂や、家賃2万円で住めるワンルームの職員寮などもあります」。福利厚生が充実しているんですね。

最後に、敷地内にある託児所を案内していただきました。「託児所は全職員対象で、夜間保育も行っているほか、日曜・祝日は学童保育にも対応しています（学童は小学3年生まで）。お子さんが小さいうちは時短勤務で働けるので、産休・育休からの復帰率がとても高いんですよ。お子さんの成長に合わせて常勤に戻ることもできます」と、看護師さん。それはすばらしい！今日はありがとうございました。