現在の挑戦
-こちらの病院の看護の特徴について教えてください。
当院は高度急性期から在宅に至るまで、切れ目のない医療を提供する地域密着型病院であり、さまざまな患者様に看護を提供できることが大きな特徴です。
病床機能も多様で、急性期一般病棟・回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟・障害者病棟・緩和ケア病棟があるほか、ICUやHCUも備えています。また、救急センター・血液浄化センター・外来化学療法センターなどの専門部署も充実していますし、訪問看護ステーションなどの在宅医療部門もあり、さまざまな部署の経験を通して看護の知識・技術・能力を高めていける職場です。
看護師一人ひとりが自分に合った部署で働けるよう、面接時には、どんな看護に興味があるか、どんな働き方を希望しているか、将来はどんな看護を目指しているかなどについて、きちんと話をする時間をつくっています。部署異動の相談にも対応しているので安心してくださいね。
-大切にしている看護方針を教えてください。
ずっと大切にしている信念は「徹底的に顧客主義」です。顧客とは、患者様・ご家族のこと。毎日忙しく働いていると、ふと看護が業務的になってしまいがちですが、そんな時こそ患者様・ご家族の視点に立ち、「この行動は患者様・ご家族のためになっているか?」と、自問自答しています。
だから、仲間が仕事で悩んでいる時にも、「『患者様・ご家族にとって良い判断か』を考えればおのずと答えが出るはず」とアドバイスしています。看護はチームで提供するものなので、私一人が顧客主義を貫くのではなく、みんなが徹底できるように意識を合わせていきたいです。
-力を注いでいる取り組みはありますか?
私は2025年1月に赴任したばかりなので今後の計画になりますが、看護師の増員→新規スタッフの定着支援→教育と、段階を踏んで取り組んでいきたいと考えています。当院は2024年4月に新棟が完成して増床しました。まずは人員体制を手厚くすることが課題で、新卒採用・中途採用ともに力を注いでいます。
教育に関しては非常に充実していて、入職時教育やラダーに沿った継続教育はもちろん、キャリア形成のための研修参加や資格取得の支援体制も万全です。さまざまな領域に精通した認定看護師や特定行為研修修了者なども多数活躍していて、今後もスペシャリストの育成に取り組んでいきます。
また、独自の研修プログラムも豊富で、蘇生トレーニングを行う「ICLS研修」、抗がん剤などの化学療法について学ぶ「IVナース認定制度」、国内外で災害医療救援活動を担う「TMAT隊員の育成コース」、徳洲会のグループ病院で働きながら学ぶ「ベストプラクティス研修」など、個々の興味に応じて選択できます。