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医療法人社団 協友会 東川口病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

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看護部長インタビューinterview

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メイン写真
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より良い職場を目指して、
新しい挑戦を続けていく。

Profile

看護部長/神谷 宏美高校卒業後、横浜の看護学校に進学。卒後は系列病院に3年勤務するも、仕事を辞めて一人旅へ。帰国後は大規模病院で数年経験を積み、退職して埼玉県に転居して「東川口病院」に入職。一般職時代から学びを積極的に楽しみ、通信大学への進学など、多様なスキルを習得。キャリアを継続する中で出産・育児も経験し、看護師長、副看護部長などの管理職を経て、2025年3月に看護部長に就任して現在に至る。

これまでの歩み

看護師を目指したきっかけを教えてください。

ひとことで言うなら、「たまたま」です(笑)。私の場合、看護師になりたいというより、地元を離れて好きな土地で暮らしたい気持ちのほうが強くて、いろいろなジャンルの学校を受験して、合格した中から「横浜」という立地に惹かれて選んだのが、たまたま看護学校だったというだけなんです。

横浜はとても素敵な場所ですから、楽しい学生生活を送ることができましたし、初めての職場も横浜の病院を選びました。模範解答ができず、本当にごめんなさい(笑)。

新人時代の思い出を教えてください。

1年目の配属病棟には私を含めて7人の新人がいて、私は昔から何でもそつなくこなせるタイプなので、業務効率は良いほうでしたね。入職初日に救急カートの中身を全部覚えて翌日テストを受けたり、入職1週間後からリーダー業務や夜勤業務がスタートしたりと、当時はスパルタ教育でどんどん責任のある仕事を任されていきましたが、「自由に看護計画を立てられて嬉しい!」と喜んでいるような新人でした。

人間関係にも恵まれ、新人の考えを尊重して向き合ってくれる先輩ばかりだったため、私がとんでもない看護計画を立てたとしても、その通りに実施してくれた思い出があります。
一番覚えているのは、着物姿で入院された90代の女性患者様を担当した時のこと。術後に状態が悪化して人工呼吸器を付けたのですが、マスクを固定したテープで肌が荒れてしまい、美意識を大切にされている患者様のために、看護計画に「洗顔」を入れたのです。

もちろん先輩からは「ありえない。呼吸器管理のほうが大切でしょう」と指摘されましたが、私が休みの日にも洗顔を欠かさずに行ってくれていました。残念ながらその患者様は亡くなってしまいましたが、「最期の顔がきれいだ」とご家族がとても喜んでくださり、成功体験に導いてくれた先輩方に心から感謝しています。

卒後3年で退職し、海外へ行かれたそうですね。

そうなんです。1年目は持ち前の要領の良さでカバーできていたど、2年目になると中身が伴わなくなって同期に先を越され、どうしよう…と不安を感じるようになりました。出足が遅いスロースターターでも、目標に向かってコツコツ努力できる人のほうが、着実に力をつけて前進していく現実を毎日突きつけられていましたね。

それでも何とか3年目まで踏ん張り、自分の中で「やりきった!」という達成感が得られたので仕事を辞め、しばらく旅に出ようとバックパッカーになったんです。一人で世界各国を旅していると、「看護って世界で通用する万能ツールだ!」ということ気に付かされました。人に触れることに抵抗が少ない看護師だからこそ、人のぬくもりで誰かの支えになれるという体験を旅の中で何度もしました。

例えば、言葉が通じない国でホームシックになって泣いている旅仲間に遭遇すると、自然と背中に手を添えて優しくさすっている自分がいたんです。たったそれだけのことでも、「ありがとう、楽になったよ」と感謝してもらえて、無意識に看護をしている自分に驚きました。だから、旅を思いっきり楽しんで帰国した後も、再び看護の仕事に就きたいと思いました。

テーマ1

現在の挑戦

こちらの病院の看護の特徴があれば教えてください。

当院は救急から在宅まで一貫して対応する地域密着型病院なので、あらゆる病期の患者様に寄り添っていけるところが大きな特徴です。最近では、救急搬送や手術件数が増え続けていて、救急や周術期の看護も深めることができますし、「RRS(院内迅速対応システム)チーム」を結成し、他職種と連携して院内急変を未然に防ぐ体制を整えています。

また、高齢化が進む地域のために、在宅復帰を支えるリハビリや退院支援にも力を注いでいて、患者様が今後受けたい医療・ケアについて話し合う「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)チーム」も発足しています。在宅療養を希望される方も増えていますから、病院併設の訪問看護ステーションがあり、病棟看護師と訪問看護師が密に連携していることも当院の強みです。

職場環境の魅力について教えてください。

私は当院で約15年働く中で、個人のアイディアを形にしやすい職場風土にとても魅力を感じてきました。これまで、私のいろいろな意見や提案を受け入れてくれた院長や歴代の看護部長にはとても感謝しています。

例えば、「摂食嚥下プチナース」という院内認定看護師制度も前任の部長の発案で形にしていった取り組みの一つで、「患者様が最期まで口から食べること」を重視した関わりをしていくために導入しました。現在、当院には20名の摂食嚥下プチナースが在籍していて(2025年3月)、定期的な院内ラウンドで摂食嚥下機能が低下している患者様に介入しています。

どんな能力を育てていきたいですか。

当院のような地域密着型の病院では、患者様とご家族が安心して地域生活を再開できるように、さまざまな専門職と連携して「調整する」という能力が求められています。また、高齢患者様は困りごとや不安を抱えている場合が多いですから、AIでも見つけられない、小さな不安や変化を拾っていける力も育てていきたいです。

昨今、2040年問題として騒がれているように、これから高齢化は更に進展し、看護師の人数は減っていきます。全国の中でも埼玉は比較的看護師の人数が多いと言われていますが、今後は生産性をあげるために、AIなどの最新技術の活用が必須になるでしょう。

ただ、私が重視しているのは、学力や記憶力などのIQ(知能指数)よりも、自分や他者の感情を察知してコントロールできるEQ(心の知能指数)です。EQは高めることができますから、在籍するだけで自然とEQが高まるような、コミュニケーションが活発で仲間を思いやれる看護部をつくりたいと思っています。

テーマ2

職員への思い

スタッフのために取り組んでいることはありますか。

2025年3月に部長に就任したばかりなので、これから取り組みたいことになりますが、すべてのスタッフが「この職場を選んで良かった」と感じてもらえる病院をつくることを目標にしています。そのためには、ウェルビーイング(幸福感)を高めていけるチームをつくり、誰もがより良く働ける状態を維持する施策を皆で考えていくことが大切だと思いっています。

どんな仲間を歓迎していますか。

明るく前向きで、新しいことにチャレンジできる人がいいですね。新しいことを発見できなくても、それに賛同したり、進めていく人が勇気を持てるような関わりができたりする人材を歓迎します。

実は当院では、2023年頃から一般企業と協働で看護AIの開発を進めていて、2025年度内には導入する計画なんです。どんなものかというと、音声からAIが文字起こしを行い、看護の経過記録を自動作成するシステムで、ノートパソコンのマイクに向かって話すだけで記録が作られるという優れものです。今後は業務の電子化を進めていきたいので、そういったことにも前向きに取り組める方が入職してくれると嬉しいです。

求職者へのメッセージをお願いします。

私は当院でたくさんの学びを得てきたので、引き続き学びたい人が学びやすい環境づくりをしていくつもりです。当院が所属するAMG(上尾中央医科グループ)は教育制度やキャリア支援が充実していますから、当院の看護師は配属部署や役職に応じて積極的に外部に学びに行っています。

私は看護に関係ない学びも好きで、例えばバックパッカーの旅がきっかけで宗教文化に興味を持ち、当院で働きながら大学で学んでいた時期もあります。当院は年間休日が120日(+有休)と充実していて、月5日間も希望休を申請できるので、自分の時間をつくりやすい職場です。

一緒に働く仲間には、幸せな人生のための働き方をしてほしいと願っています。仕事だけでなく、学びも、遊びも、家族も大切に。あなたの幸せな働き方を応援します!

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プライベートの過ごし方

子どもたちのスポーツの応援!

小学生の娘と息子がバスケットボールとサッカーを習っているので、週末になるとその応援に行くことがほとんどです。ときどき自分へのご褒美として、マッサージを受けてリフレッシュする時間も大切にしています。子どもの手が離れたら、また世界を旅したい~♪

プライベート