医療法人 光陽会

鎌倉ヒロ病院

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看護部長インタビュー

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鎌倉ヒロ病院

看護部長インタビュー

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看護部長の、看護や職場についての想いが聞けるコンテンツです。

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病院の歴史を守りつつ、
新築リニューアルで新しい魅力を創造

Profile

看護部長/木村啓子
「将来は人の役に立つ職業に就きたい」という想いから、看護師を志して衛生看護科のある高校に進学。卒後は神奈川県横須賀市の看護学校へ。新卒から34年間、3次救急を担う大規模病院に勤務し、透析室・小児科病棟・NICU・救急救命センター・外来・呼吸器病棟など、幅広い部署の勤務を経験。その後は管理職として2病院に赴き、療養病棟やホスピス病棟のマネジメントに携わり、2017年に「鎌倉ヒロ病院」の看護部長に就任。近い将来の病院新築リニューアルに向けて、さらに魅力溢れる看護部づくりに挑んでいる。

これまでの歩み

看護師になったきっかけを教えてください。

中学生の時に、将来は人の役に立つ仕事に就きたいという思いから、普通科の高校への進学ではない道を探していた時に、先生から衛生看護科のある高校を紹介されたことが、看護の道に進むきっかけです。その高校卒業後は、奨学金制度が充実した横須賀の看護学校へ。卒後は三浦半島地域の中核病院に入職し、透析室に配属されました。

どんな新人看護師でしたか?

元気だけが取り得の新人でした(笑)。失敗も多く、透析室の後に配属された小児科病棟で、赤ちゃんの沐浴で背中を洗う際に顔をお湯につけて誤嚥させてしまい、物凄く反省したこともありましたね。

最初に務めた病院では小児科病棟の勤務が一番長く、病気と向き合う子どもたちやご家族のケアに携わる中、看護師として大切なことをたくさん学ばせていただきました。

看護師としての転機はありますか?

小児科病棟の夜勤のラウンド中、付き添いのお母さんたちが心情を吐露する場面に多く立ち会ってきたことです。人って夜になると、普段は口に出さない心の声を打ち明けてくれることが多く、いろいろな想いを聴いてきました。白血病などで長期入院している子どもが常にいた病棟でしたから、医師から辛い告知をされた後のご家族のケアなど、20代そこそこの私に務まるわけがないとも思っていました。

でも、お母さんが心情を吐き出せるように真摯に向き合う中で、傾聴力を養う重要性を学び、その学びは現在の高齢者看護にもつながっています。小児医療も高齢者医療も、ご家族を含めたケアが不可欠で、親が子を想う気持ちも子が親を想う気持ちも、本当に深い愛情だと感じます。

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現在の挑戦

鎌倉ヒロ病院は、歴史ある病院だそうですね。

そうですね。当院はハワイ島ヒロ市出身の創業者によって1948年に開設され、70年以上にわたって鎌倉市材木座の地域医療を支えています。ハード面は現在はレトロな雰囲気ですが、近い将来、新築リニューアルして、きれいで新しい病院に生まれ変わります。

それは楽しみですね。患者層に特徴はありますか?

当院は「鎌倉駅」から徒歩圏内の利便性の高い場所にあり、周辺に観光スポットが多い賑やかなエリアなのですが、市内で最も高齢化率が高い地区でもあります。また、観光中のケガや病気で受診される方もいて、近くに材木座海岸という海水浴場があるのですが、先日も遊泳中にクラゲに刺されたという患者様の受診が相次ぎました。

入院設備は79床と中小規模ですが、外来には1日120名前後の来院があり、地域住民の方や観光客の方が気軽に受診できるような院内環境を整えています。例えば、待合室にはハワイをイメージしたボードを飾ったり、受付・事務スタッフはアロハシャツを着用したりと、創業者のアロハスピリットを受け継いで、ホスピタリティ溢れる対応を心がけています。

こちらの看護の特徴について教えてください。

患者様ご本人もご家族も安心できる環境づくりに努め、コミュニケーションをとても重視しています。入院設備は地域包括ケア病棟49床と療養病棟30床で構成されていて、近隣の訪問看護ステーションなどのグループ施設との連携を強化し、療養病棟でも希望に合わせて退院支援に取り組んでいることが特徴です。

「最期は自宅で」と希望するご家族も多いですから、できる限り想いに応えらえるように多職種が一丸となっています。

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職員への思い

看護部長として取り組んでいることはありますか?

当院の良い伝統は守りつつ、より良い職場環境づくりを進めています。特に産休・育休後の復職支援に力を入れていますね。私は「私生活が充実してこそ、良い仕事ができる」と考えているので、ワークライフバランスを重視し、定時退勤を促して残業月10時間以内を実現しています。

私が赴任して6年の間に4名の看護師が産休・育休を取得しましたが、復帰後は夜勤のない外来に異動を提案したり、お子さんが幼稚園入園まで休職扱いにしたりと、個々の家庭の状況に合わせた対応をしています。

どんな看護師を求めていますか?

やはり一番は、「鎌倉という土地が好きで、鎌倉で働きたい」と思っている方です。実際に他県から移住してきたスタッフや、鎌倉の海でマリンスポーツを楽しむスタッフが多くいます。

それから、相手をリスペクトできる人。当院では、他職種とチームを組んでの協働や、地域の医療機関・介護施設などとの連携をする機会が多いので、さまざまな立場の相手を尊重する姿勢が求められます。あとは、新人教育を担える中堅層が増えてくれたら嬉しいですね。

これから新しく入られる方にメッセージをお願いします。

自信と誇りを持って仕事を続けていけるように、「達成感を得られる看護」を目指してほしいです。仕事で達成感を味わうには、精一杯やり切ること、それに尽きます。看護師として働く以上は救うことのできない命に直面することもありますが、悲しいお別れの中でも「精一杯寄り添えた」と思える関わりを重ねながら、人間性豊かな看護師へと成長してほしいと願っています。

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プライベートの過ごし方

休日は夫婦でゴルフ

50代でゴルフの魅力にハマり、休日は夫婦でゴルフを楽しんでいます。もともと夫の趣味がゴルフで、一緒に練習場に行っても私は読書をしていたのですが、「面白いから打ってみれば?」と言われ、試しにクラブを握って以来、毎週のようにゴルフに行く生活が始まりました(笑)。ゴルフに行った先で美味しいものを食べ、温泉にも浸かれる休日が最高のリフレッシュです!

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