医療法人社団 慶晃会

南山リハビリテーション病院

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看護部長インタビュー

看護部長の魅力がわかるコンテンツです。supported by 医療21

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南山リハビリテーション病院

看護部長インタビュー

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看護部長の、看護や職場についての想いが聞けるコンテンツです。

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優しい目配り、あたたかい心配り
思いやりある言葉配りを大切に

Profile

看護部長/髙橋真弓
幼少期より看護師に憧れ、地元の看護学校に進学。卒後は、地元を離れて神奈川の総合病院に入職。急性期看護を中心に学び、第1子出産を機に退職して育児に専念。9年ぶりにキャリアを再開し、第3子出産後、36歳で初めて管理職を経験。心臓カテーテル室の師長に就任以降、さまざまな病院の心臓カテーテル室の立ち上げ・立て直し・職場改革に携わり、看護部長も経験。2023年4月より、「南山リハビリテーション病院」の看護部長に赴任して現在に至る。

これまでの歩み

看護師を目指したきっかけは何でしたか?

生まれ育った実家の近くに大きな病院があり、幼い頃はその病院を探検するのが一番の楽しみでした。今思えば少し変わった子どもで、病院特有の「消毒液の匂い」が大好きだったんですよね。ナース服にも憧れていて、幼稚園児の時から「将来は看護師になる!」と決めていました。

父親の実家の横浜に遊びに行くうちに横浜が好きになり、看護学生時代に夢中になったサーフィンを江ノ島で楽しみたい思いもあって、卒後は神奈川県の大規模な総合病院に就職しました。両親とは1年で地元に戻る約束をしたものの、結婚して神奈川での暮らしが楽しくなり定住。両親からは「娘は波に乗ったまま帰ってこない」と言われています(笑)。

新人時代の思い出を教えてください。

当時は上司が部下に厳しい時代でしたから、怒られないようにしたいと思っていましたが、よく怒られていましたね(笑)。私の不注意で水銀の体温計を割ってしまったことがあったのですが、すぐに看護部長室に呼ばれ、「物を大切にできない看護師は、患者様のことも大切にできないのよ」と、3時間近くお説教を受けました。

その看護部長は「看護師は患者様よりも顔色が悪くてはいけない」という考えで毎日きれいにメイクアップし、身だしなみもビシッと整えている方で、看護師としての品格を生み出す表情や態度、言葉遣いなどをしっかり教えていただきました。とても感謝しています。

最初の上司の教えをずっと覚えているのですね。

ええ。その後に出会った上司たちも、時に厳しくも大きな愛で見守ってくれて、恐れていた上司は恩師となり、いつしか大切な人脈となって現在の私を育ててくれました。初めて看護部長を経験する私を育てるために私の部下になって支えてくれた上司もいて、その方とは20年以上経った今でもつながっています。

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看護についての考え方

これまでの看護師人生の中で、印象的なエピソードを教えてください。

約9年の育児ブランクから復職し、7歳・3歳・1歳の子どもを育てながら病棟師長をしていた頃、生後6カ月の赤ちゃんを抱いたお母さんが、「助けてください」と泣きながら病院に駆け込んできたことが忘れられません。赤ちゃんは意識不明の重体で、腸閉塞のせいでお腹がパンパンに張っていました。お休みの院長に電話で連絡を取ると、「すぐに手術室の準備を」と指示を受け、同じ年頃の子どもを持つ母親としても、なんとか助けたいと必死で手術室に向かいました。

でも、当時の私にできることは手術室の電気をつけることくらいで、すごく悔しい思いをしたんです。赤ちゃんは無事助かったのですが、その経験がきっかけで「特殊性を持つ看護師になりたい」と考えるようになりました。

特殊性を身に付けるために、どんなことをされたのですか?

私の24時間の数時間が人のためになればと院長に頼み込み、日中は病棟師長として働き、夕方から未明まで手術室で緊急手術を学びました。その後に働いた心臓専門病院では、心臓カテーテル室の師長として24時間オンコールを担いました。その実績が買われて、心臓カテーテル室の立ち上げや立て直しに携わる縁につながりました。

10年続いていた悪い状況を1年で立て直すことができた病院では、スタッフたちが私を分析評価する症例発表のインタビューをしてくれたこともあったほど(笑)。完成した原稿を見るのは怖かったですが、その後も管理職を続けていく自信になりました。

ご自身の看護に対する想いについて教えてください。

私が評価したい看護人材は、「優しい目配り」「あたたかい心配り」「思いやりのある言葉配り」ができている方です。もちろん専門性を磨くことも大事ですが、どんな時でも患者様の立場になって考え、目配り・心配り・言葉配りを大切にしてほしいと思っています。

看護の仕事をしていれば、大変なこと・いやなことに直面する機会もあります。でも、その経験一つひとつが点と点で結ばれ、いつしか大きなスキルとなって未来へとつながりますから、そんな時もどうか希望を失わずに看護に取り組んでほしいです。

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職員への思い

こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

当院は回復期に特化したリハビリ専門病院で、患者様のスムーズな在宅復帰・社会復帰のために、さまざまな専門職が連携・協働するチーム医療を重視しています。

私は2023年4月に赴任以来、看護部が中心となったレクリエーションを充実させていて、介護予防運動指導員資格を持つ看護師を中心とした椅子体操や、看護職によるレクリエーションとしてハンドルマッサージやネイルケア・カラーなどを実施。プロジェクトションマッピングを応用したリハビリテーションプログラムの導入も準備中です。

看護部長として、スタッフのために心がけていることを教えてください。

現場の声に耳を傾けることです。複数個所に「看護部長・師長への意見ノート」を設置していて、職場に対する意見や、業務改善つながる提案などを気軽に書き込めるようにしています。

また、毎日の朝礼の同席や院内ラウンドも欠かさず行い、定期的に個人面談の時間もつくるように心がけていますね。看護部には多様な人材が活躍しているので、一人ひとりの個性を尊重し、誰もが理想のワークライフバランスを実現できる職場を目指しています。

応募を考えている方にメッセージをお願いします。

2021年10月にOPENした当院は、まだ成長過程にあり、もっと働きやすく、もっと魅力的な職場にしたいと、スタッフが一丸となっています。看護部では、さまざまな個性を集めて大きな力に変えていきたいと考えているので、人材採用では年齢・経験・性別などは一切問いません。

実際、回復期看護が未経験で入職される方も多いですし、子育て中のママさんや定年退職前後のプラチナナースなどもいきいきと活躍中です。経験・役職に捉われず、前向きな提案ができる方、行動を大切にできる方、ぜひ当院で一緒に成長していきましょう!

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プライベートの過ごし方

子どもや孫たちと過ごす時間が大切です

子どもたちにはたくさん異文化に触れてほしくて、海外旅行によく連れて行っていました。孫が誕生してからは3世代で海外旅行に行っていて、ヨーロッパ一周旅行も実現しました。夏の休日は、孫と海かプールで過ごすことが多いです。私はONとOFFの切り替えができるタイプなので、休日は、仕事中心の平日生活とは真逆のアクティビティを、徹底的に楽しみます。

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