

社会福祉法人 桜ヶ丘社会事業協会
桜ヶ丘記念病院
( 精神科病院 )


精神科は専門性が高く、新卒・第二新卒の採用に積極的な病院が少ない印象ですよね。多摩市の豊かな自然に囲まれた「桜ヶ丘記念病院」は、新卒・第二新卒の採用実績豊富な精神科病院で、看護部は20代・30代が中心とのこと。教育サポートが充実しているため、精神科未経験で入職する既卒者も多く、ゼロから精神科看護のプロを育てていく体制を整えているそうです。さっそく見学に行って、働く魅力をチェックしてきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 東京都多摩市/聖蹟桜ヶ丘駅
- 病床数
- 467床

玄関
「桜ヶ丘記念病院」へのアクセスは、京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩13分。敷地面積は東京ドームとほぼ同じ広さ(約1.1倍)があり、訪問看護ステーション・特養・サ高住・在宅サービスセンターなどの関連施設が併設されています。玄関では、入職1年目の看護師さん(写真右)と、入職3年目の看護師さん(写真左)が迎えてくれました。「ようこそ!今日は私たちの自慢の職場をたっぷりとご紹介しますね」。


看護部長室
まずは、須藤看護部長にお会いしました。どんな仲間を歓迎していますか?「精神科看護に興味があって深めていきたい方であれば、経験・年齢問わず大歓迎です。男女ともに活躍できる環境なので、看護部の男女比は約4対6と偏りが少ないですし、子育てサポートや福利厚生も充実しているため、結婚・出産後も長く定着するスタッフが多くいます」と、看護部長。多様な人材の活躍を推進しているんですね。


新棟の完成予想図
看護部長に、建設中の新棟の完成予想図を見せていただきました。完成はいつですか?「2025年度内を予定しています。現在の入院設備は467床で、8つの病棟で構成されていますが、耐震性と感染対策を充実させて病床数を削減し、新棟完成後は405床で7つの病棟構成となる予定です」。スーパー救急病棟や、依存症の治療に取り組む病棟、認知症治療病棟など、さまざまな専門ケアが学べる病棟があるそうです。


病棟
病棟に伺うと、プリセプター制度による新人教育が行われていました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にもプリセプターの先輩が付き、1対1の丁寧なOJTを行っています。指導期間は新卒者は1年間、中途入職者は習得状況に合わせて対応していて、クリニカルラダーのレベル区分も、中途入職者の場合は個々のキャリアに応じて判断しているので、能力に合った学びができます」と、お2人。


スタッフステーション
つづいて、教育専門委員会委員長の副看護部長さんにお会いしました。「クリニカルラダーはレベルI~IVの到達目標があり、自ら課題を見つけて必要な学びを得るために活用しています。着実に目標を達成できるよう、院内外の研修への積極的な参加を促していて、資格取得支援体制も万全です。また、師長・主任にはマネジメントラダーを活用して目標を可視化し、管理者としての成長も応援しています」と、副看護部長。


スタッフステーション
見学中、認定看護管理者資格を目指す病棟師長さんに遭遇。キャリア形成に協力的な職場ですか?「はい。手厚い資格取得支援制度が整っていて、外部機関での研修・実習はすべて勤務扱いとなりますし、研修費も交通費も病院負担です。私は入職23年目を迎えるのですが、キャリアに応じて実習指導者研修や、ファースト・セカンド・サードレベルの教育課程などを受講する機会をいただき、とても感謝しています」と、看護師長。


スタッフステーション
お次は、看護部の研修について教えていただきました。「定期的な院内研修は原則勤務時間内の開催とし、プライベートを大切にできるよう配慮されています。最近は、パソコンやスマホから学習できる『eラーニング』を活用した研修も増えているんですよ」と、お2人。自分の好きな時間・場所で学べるeラーニングは、皆さんに広く活用されているとのこと。


東京都認証保育所 キッズガーデンかわせみ
病院を出て、敷地内にある「東京都認証保育所 キッズガーデンかわせみ」へ。子育てサポートも整っていますね。「はい。子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能なので、ライフスタイルに合わせて働くママさんが多いです。最近では男性職員の育休取得実績も増えていて、お子さんが体調を崩した際にお休みするパパも珍しくありません」と、お2人。看護部には結婚・出産後も定着するスタッフが多いとのこと。


院内グラウンド
つづいて、患者様のリハビリに活用している院内グラウンドを案内していだたきました。「今後は、こちらを職員のサークル活動でも利用できるように検討しています」と、お2人。どんなサークルがあるんですか?「フットサルやバドミントンなどのスポーツ系が中心で、どのサークルもさまざまな職種で構成されています。現在は新型コロナの影響で活動を控えていますが、そろそろ再開する予定です」。それは楽しみですね!


屋外
災害訓練中の「東京DPAT」メンバーにお会いしました。「当院は、多摩市の災害拠点連携病院として、災害訓練などに積極的に参加しています。先日も、市内の医師会や看護学校と合同の防災訓練に参加しました。全職員の防災意識を高めるため、災害医療に関する研修も実施しています」と皆さん。「有事の際に精神科医療・精神保健活動の支援を行う専門チーム『DPAT』も結成していて、専門的なトレーニングを実施しています」とのこと。


病棟
最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「どの病棟も残業がほとんど発生しないため、理想的なワークライフバランスを保てています。有休もしっかり消化できるため、家庭やプライベートを大切にできて嬉しいです」と、皆さん。働きやすさもバッチリのようですね。今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。新卒・第二新卒者や精神科未経験者の採用に積極的な精神科病院、いかがでしたか?
- 卒後間もない20代から子育て世代、定年退職前後のプラチナナースまで、多様な人材が活躍する職場でした。男性看護師の割合も多く、管理職として活躍する方や、育休を取得するパパさんも複数いて、それぞれが理想とする働き方を実現しているようです。看護部には、プリセプター制度やクリニカルラダーなどもの確立されていて、入職後だけでなく、長く働く中での継続的なキャリアアップも応援してもらえる環境です。
――見学中に印象に残ったことはありますか?
- 敷地面積は東京ドームとほぼ同じ広さがあり、関連施設も多く併設されているため、敷地内は迷ってしまいそうなくらいでした。そんな広い敷地を活かして、職員用設備も充実させているようで、見学した保育所以外にも、単身者寮、職員食堂、図書・資料室、売店、職員用駐車場などが設けられていました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- スキルアップに意欲的な看護師が多いので、しっかりとキャリア目標を持って働ける方でないと、周囲との温度差を感じるかもしれません。看護部の管理職の皆さんも、「当院で成長したい方を歓迎します」とおっしゃっていました。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 新型コロナの5類移行を機に、災害医療への取り組みを再び活性化させているそうです。多摩市は防災意識が高い地域で、地域が一丸となって防災訓練などを行っていて、訓練をきっかけに地域の関連機関とのつながりが強まっているのだとか。
多様な人材を歓迎する精神科病院で、長く活躍したい方
未経験から精神科看護のプロを目指してスキルアップしたい方