

医療法人社団 清湘会
清湘会記念病院
( 一般病院 )


透析看護は、専門性を活かしたキャリアアップができる魅力的な領域。もっと深めたい!未経験から学びたい!と考える方も多いようです。地域最大級の規模の透析室を持つ「清湘会記念病院」の自慢は、やりがいも安定も得られる職場環境なのだとか。より魅力的な病院を目指して、新しい取り組みも積極的に導入しているそうです。さっそく見学に行って、その実態を確かめてきます。
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 東京都江東区/亀戸駅
- 病床数
- 45床

玄関
総武線と東武亀戸線が通る「亀戸駅」周辺は、大型商業施設と昔ながらの商店街が共存する魅力的なエリア。北口から線路沿いを4分ほど歩くと、あっという間に「清湘会記念病院」に到着しました。東京スカイツリーも間近に見え、仕事帰りの楽しみがたくさん見つかりそうな立地です。玄関で迎えてくれたのは、透析室の副主任を務める看護師さん。今日はよろしくお願いします。


会議室
まずは、吉永看護部長のもとへ。何に力を注いでいますか?「患者さんとスタッフがともに満足する病院づくりです。2021年は変化の年で、2月に法人内に療養型病院が誕生したことで当院は急性期中心になり、6月のバスキュラーアクセスセンター開設を機に手術件数が増えています。以前よりも忙しくなりましたが、『看護の質』と『ワークライフバランス』を保っていけるよう、各部署の人員体制を充実させていきます」と、吉永看護部長。


掲示板前
掲示板には、2021年度の「患者満足度調査」の結果が掲示されていました。「患者さんからのご意見には一つひとつ丁寧に回答し、できる限り改善していけるように努めています。当院では接遇インストラクターの資格を持つ職員が中心となって患者さんへの接遇マナー向上を目指しているため、スタッフ対応や身だしなみについては、大多数の患者さんに満足していただいている結果でした」。今後は、職員満足度調査も実施する予定とのこと。


透析室
つづいて、案内役の副主任さんの配属先の透析室へ。「透析室は2階と3階に分かれていて、ベッド数は全部で100台と、地域最大級の規模です。透析装置は全てオンラインHDFに応の最新式で、操作がシンプルで透析室勤務が初めての方でも覚えやすいです。入職後はこんなふうに先輩が付き、業務に慣れるまで1対1のOJTを行うので安心してくださいね」。機械に精通した臨床工学技士さんも新人指導に携わっているそうです。


透析室
透析室の一角で、法人内の各施設とつながるクラウド型電子カルテシステムを紹介していただきました。「当法人は、手術や転院などでグループ施設間を行き来する患者さんが多いことから、各施設の患者情報をスムーズに共有するための体制を整えているんです。こちらの電子カルテのおかげで、業務効率が上がり、残業削減にもつながっているんですよ」。入退院の手続きで忙しくなりがちな病棟勤務の場合も、残業は月7時間程度とのこと。


委員会活動
「こちらは、先日開催した法人合同の感染対策委員会の様子です」と、写真を見せてくれました。委員会活動は病院やクリニックごとではないんですね?「ええ。当法人では、全施設の医療サービスの均一化を図るために委員会活動を全体で取り組み、どの施設を利用しても質の高いサービスを受けられるように努めているんです」と、副主任さん。他にも、記録・業務改善・フットケア・接遇などの委員会を発足しているそうです。


ナースステーション
お次は、病棟のナースステーションへ。「カンファレンスの中心になっている腎臓内科医は、とても気さくなドクターで、看護師の意見にも親身に耳を傾けてくれるんですよ。病棟では、透析導入のシャントを造設する方、シャントトラブルに対するPTAを受ける方、肺炎やASOで治療が必要な方、リハビリ目的の方など、さまざまな患者さんの入院を受け入れているので、情報共有を密に行い、適切な個別ケアを提供しています」とのこと。


バスキュラーアクセスセンター
特別に、バスキュラーアクセスセンターの手術の様子を見学させていただきました。「これまで、シャント関連手術は非常勤の医師が対応していましたが、2021年度から常勤の執刀医が赴任したため、センター化してより多くの手術に対応できる体制を整えました」と、副主任さん。オペ室業務は外来看護師が兼務していて、4つのサテライトクリニックからも手術目的の患者さんを多く受け入れているそうです。


外来
お次は、外来を案内していただきました。「こちらのお2人は、子育て中のママさん看護師です。外来部門は日曜休みで夜勤がないため、小さなお子さんを持つママさんがたくさん活躍していて、お子さんの行事のためのお休みや、お子さんの急な体調不良によるお休みにも柔軟に対応しています」。子育て中で病棟勤務を希望される方には、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などの働き方を用意しているそうです。


休憩室
つづいて、女性スタッフの更衣室兼休憩室へ。12畳の畳敷きで、のんびりくつろげる広さが魅力です。「立ち仕事が多いので、休憩中に横になれるのはありがたいです。休憩時間には、マイ枕やマイ毛布で寝転んでいます」。年間休日が120日以上(+有休)もあり、長期休暇も取りやすいため、プライベートを充実させることができるそうです。


職員食堂
最後は、副主任さんお気に入りの職員食堂を案内していただきました。「栄養科スタッフによる手作りメニューは、何を食べても絶品です。当院では、透析中でも美味しく召し上がれる献立を用意しているので、職員の食事もカロリー計算や栄養バランスがバッチリ。ごはん・味噌汁はおかわり自由で、カレー、ラーメン、うどんなどは大盛りもできちゃいます」。お昼休みが楽しみですね!今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。新しい取り組みに積極的な透析専門病院、いかがでしたか?
- 看護部長がとてもエネルギッシュな方で、現場の意見やアイディアをもとに、さまざまな業務改善に取り組んでいました。部長自ら接遇インストラクターの資格を取得していて、患者さんに対してだけでなく、職員間でも笑顔のコミュニケーションが交わされる職場にしていきたいそうです。
――見学で印象に残ったことはありますか?
- 法人全体のスケールの大きさです。清湘会記念病院だけで見ると、透析患者さんは約220名ですが、4つのサテライトクリニックと清湘会東砂病院も合わせると、約700名もの透析患者さんを抱えているとのこと(2021年8月)。転居やスキルアップ希望によって、グループ施設に異動することもできるそうです。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 腎臓病・透析に特化した専門病院なので、専門性を身に付けたい方でないと合わないと思います。でも、働きやすさが整っているので、透析看護に苦手意識があった方も、長く定着しているそうです。透析未経験者も大歓迎しているので、少しでも興味がある方は見学に行ってみると良いと思います。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします 。
- 接遇マナーにとても力を注いでいるため、患者さんとスタッフの関係がとても良好で、その結果が患者満足度調査にも現れていました。看護部長さんは、「透析患者さんに通院したいと思っていただける病院を目指しています」とおっしゃっていました。
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