仕事と子育ての両立や、ブランクからの復職には、職場の理解と協力が必要ですよね。苑田会グループの「竹の塚脳神経リハビリテーション病院」では、子育て中のママ・パパや、ブランクのある方も歓迎するため、働きやすい環境と教育サポートを整えているとのこと。2022年に新築移転リニューアルし、より働きやすい環境が整ったそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- リハビリテーション病院
- 所在地
- 東京都足立区/竹ノ塚駅
- 病床数
- 180床
玄関
「竹の塚脳神経リハビリテーション病院」へのアクセスは、「竹ノ塚駅」東口からバスに乗り、「保木間五丁目」バス停で下車して徒歩約1分。周辺には住宅地が広がっています。玄関で迎えてくれたのは、看護師長のお2人。「ようこそ!当院は新築移転リニューアルを機に、より働きやすく魅力的な職場となりました。今日はゆっくり見学していってくださいね」。
廊下
まずは、浅野看護部長にお会いしました。新築移転後はどんな体制になりましたか?「増床のために敷地面積を拡げ、スタッフステーションや病棟が広くなり、看護動線がよりスムーズになりました。老朽化した設備なども最新式に切り替えましたし、休憩時間を快適に過ごせるよう、職員のための食堂や休憩室などもゆったりとした空間を確保したんですよ」と、浅野看護部長。
スタッフステーション
スタッフステーションに伺うと、退院支援カンファレンスが行われていました。「患者様の入院当初から、その方のスムーズな退院にどんな支援が必要か多職種で話し合いを重ね、常時80%以上の在宅復帰率を維持しています。苑田会グループでは、訪問看護などの在宅医療にも力を注ぎ、有料老人ホームやサ高住などの高齢者施設も運営しているため、退院後に必要なサポートや退院先も個々に合わせて検討しているんですよ」と、皆さん。
スタッフステーション
つづいて、新人看護師さんへの指導の様子を見学させていただきました。「中途入職者にもプリセプターの先輩が付き、業務に慣れるまで1対1のOJTを行っています。看護部では、回復期が未経験の方も安心して働けるようにサポートしていますし、ブランクがある方の入職も大歓迎です」と、お2人。回復期の病院は複雑な医療機器が少ないため、ブランクから復職しやすいそうです。
浴室
浴室に行ってみると、最新のシャワー浴装置が導入されていました。「当院では脳神経疾患のリハビリ目的の患者様が半数以上を占め、後遺症で片麻痺の方も多くいらっしゃるため、介助負担軽減のために最新の介護設備・福祉用具を積極的に活用しています」と、お2人。新築移転をきっかけに、すべての病室のベッドも電動式に切り替え、スタッフからとても好評なんだとか。
病棟
病棟に戻り、回復期リハビリテーション看護師の認定コースを修了したスタッフさんを紹介していただきました。「認定資格取得には18日間の研修参加が必要ですが、上司や仲間の協力を得て、勤務シフトを調整してもらうことができました。当院はキャリアアップに協力的で、業務貢献につながる外部研修は日勤扱いで参加できて、研修費用も病院に援助してもらえるんですよ」と、認定看護師さん。
リハビリテーション室
つづいて、最上階のリハビリテーション室へ。「リハビリテーション室の自慢は、最新のリハビリマシンや評価装置の充実です。特に、信頼性の高い歩行分析を行う「Gait Judge System(ゲイトジャッジシステム)」は、リハビリによる変化を、具体的なデータで伝えることができ、グループ病院からも注目を集めています」と、お2人。屋外リハビリにも取り組めるように、ベランダに2つの屋外訓練場も設けているそうです。
リハビリテーション室
見学中に、シーティング(座位を安定させるポジショニング)について専門的に学んだ理学療法士さんを紹介していただきました。「車椅子のフィッティングを合わせるクッションなどを活用し、患者様一人ひとりのお身体に合わせた仕様にしています。定期的に外部講師によるシーティングや装具の選定などの講義を開催しているので、看護師も積極的に参加して専門知識を学んでいるんですよ」と、お2人。
廊下
新築移転後は、病棟内にもリハビリスペースを設置し、広い廊下を活かして歩行訓練も実施しているとのこと。「病棟内でもリハビリを実施することで、看護師や看護助手も患者様のADLの状態を把握しやすくなりました。日常生活支援に入る際も、過剰介護にならないよう、患者様の自立を意識した関わりを心がけています」と、お2人。それは素晴らしい!
検査室
お次は、検査室を紹介していただきました。リハビリ専門病院ならではの設備はありますか?「こちらの嚥下造影検査(VF)機器です。摂食嚥下障害は外見からは分かりにくいため、X線透視下で造影剤を飲んでいただき、撮影画像から嚥下状態を把握して、リハビリプランや食事内容を検討しています」。正確な検査結果をもとに訓練を行うことで、経管栄養の患者様が口から食べられるようになるケースも多いそうです。
病棟
最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「残業はほぼゼロで、月4回まで申請できる希望休がほぼ100%通るため、ワークライフバランスを大切にできています。子育て中は日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能で、時短勤務はお子さんが小学1年生まで利用でき、1日の労働時間の短縮か、1カ月の勤務日数の削減の2パターンから選ぶことができるんですよ」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。2022年に新築移転オープンしたリハビリ専門病院、いかがでしたか?
- 院内はゆったりと余裕のあるスペースが確保されていて、ハード面もきれいで新しく、とても快適な職場環境です。新築移転を機に病床数を136床から180床へ増床し、2023度内の全床稼働を目指して、引き続き新しい仲間を歓迎していました。回復期の看護が未経験の方や、ブランクのある方なども安心して働ける環境が整っています。
――どんなスタッフが活躍していますか?
- 看護部には、子育てがひと段落した世代が多く、小さなお子さんを持つ方や、これから妊娠・出産の予定がある方への理解もある職場です。苑田会グループには合同保育室があり、保育料がリーズナブルで、24時間保育の対応日も設けられているため、産休・育休後もスムーズに職場復帰ができるそうですよ。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 駅から少し離れていることでしょうか。ただ、徒歩1分の場所にバス停があり、バス通勤は便利だそうです。また、マイカー通勤もOKですし、自転車で通勤する方も多いんだとか。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 福利厚生も充実していて、職員食堂では1食250円で手作りのおいしいランチを食べることができ、多くのスタッフが利用しているそうです。また、病院の近くに職員寮も用意されていて、遠方から入職される方も安心です。
仕事と子育ての両立や、ブランクからの復職を考えている方
回復期リハビリテーションに興味があり、未経験から深めていきたい方