「スキルアップは目指したいけど、忙しい急性期病院で働くのはちょっと…」と、考えている方は多いはず。特に子育て中は、ワークライフバランスを重視しがちですよね。戸田中央メディカルケアグループ(TMG)の「戸田中央リハビリテーション病院」は、私生活もキャリアも大切にできる環境を整え、子育て世代を積極的に採用しているとのこと。2019年の新築移転を機に、より魅力的な職場環境が整ったらしいので、さっそく見学に行ってチェックしてきます。
- 形 態
- リハビリテーション病院
- 所在地
- 埼玉県戸田市/戸田公園駅
- 病床数
- 200床 病棟4単位 平均稼働率99.85%
玄関
「戸田中央リハビリテーション病院」へのアクセスは、JR「戸田公園駅」から徒歩20分。敷地内には広い職員用駐車場を設けているので、マイカー通勤者も多いそうです。駅と病院を結ぶ無料シャトルバスがあり、「新曽南四丁目」バス停も近くにあるため、電車・バス通勤も便利です。玄関で迎えてくれたのは、2人のお子さんを持つ入職14年目の看護係長さん。今日はよろしくお願いします!
病棟
まずは、橋本看護部長にお会いしました。どんな仲間を歓迎していますか?「チーム医療や在宅復帰支援に興味がある方なら、回復期が未経験の方も大歓迎です。看護部には、子どもとの時間を大切にするために忙しい急性期病院を退職して当院に入職したママさんが多く、私自身も仕事と子育てを両立してきたので、子育て世代の働き方の相談に親身に乗っているんですよ」と、看護部長。
リハビリテーション室
つづいて、1Fのリハビリテーション室へ。すごく広くて開放的なスペースですね。「新築移転を機に200床に増床し、旧病院の2倍の広さになったので、どこもゆったりとした空間です。こちらのリハビリテーション室には、一般住居の環境を再現した訓練室や、言語聴覚室などもあり、150名を超えるリハビリスタッフが勤務しています」。2F~5Fの病棟内にもリハビリスペースを設けているそうです。
リハビリテーション室
リハビリテーション室の一角で、退院後のフォローアップ外来が行われていました。「入院患者様の半数以上は脳血管疾患のリハビリ目的で、30~50代の就労世代の方も多いことから、安心・安全な在宅生活・社会生活を支えていくため、2022年からフォローアップ外来を行っています」と、PTさん。地域に密着したリハビリ専門病院として、退院後の生活まで継続してサポートしていける体制を整えているそうです。
スタッフステーション
スタッフステーションに伺うと、新人指導が行われていました。「OJTには『チーム支援型・チューター制度』を取り入れ、相談役として専属のチューターを付け、技術指導は部署全体で行っています。新卒者にはもちろん、中途入職者にもキャリアに合わせたマンツーマンのOJTを行っているので、第2新卒者やブランクのある方も安心ですよ」と、看護係長。
病室
各病室のベッドサイドには、電子カルテシステムと連動する「ユカリアタッチ」という情報端末が設置されています。「こちらからは、電子カルテに入力したバイタルデータはもちろん、患者様のADLや個別の注意事項などを確認できるので、職員間のスムーズな情報共有に役立っているんですよ」。ユカリアタッチの導入によって、医療安全の向上や業務の効率化にもつながっているんだとか。
元気体操の様子
つづいて、介護福祉士やケアサポーター(看護補助者)が中心となって取り組む「元気体操」を見学させていただきました。「当院では、介護福祉士やケアサポーターもチーム医療の一員として、ADLの向上やQOLの維持・改善に積極的に関わっていて、元気体操は毎日実施しています」と、看護係長。ケアサポーターは無資格・未経験OKで、働きながら介護の資格を取得することも応援してもらえるそうです。
スタッフステーション
スタッフステーションに戻ると、多職種カンファレンスが開催されていました。「チームアプローチを推進する当院では、このような職種間の意見交換・情報共有の場を大切にしていて、常時80%以上の在宅復帰率を実現しています。部署の垣根がなく、他職種との連携が図りやすい職場で、リハビリテーション科が主催するADL勉強会には看護部も積極的に参加しています」と、看護係長。
研修室
研修室に行くと、教育委員長を務める脳卒中リハビリ看護認定看護師さんにお会いしました。「TMGにはキャリアラダーや資格取得支援制度が整っていて、理想のキャリアプランを描きながら成長できる環境があります。認定看護師の研修には勤務扱いで参加できます」と、教育委員長。ほかにも、感染管理や摂食・嚥下の認定看護師が在籍しているそうです。
職員専用フロア
お次は、職員専用フロアのラウンジスペースへ。カフェのようなオシャレな空間で、無料のドリンクバーまで設置されています。「こちらは多職種が利用していて、ドリンクバーのメニューは、お茶・コーヒー・炭酸飲料・野菜ジュースなど、バラエティ豊かです。特に、豆から挽くコーヒーは大人気で、某コーヒーショップ名になぞらえて、休憩室を『リハバ』と呼んでいるスタッフまでいるんですよ(笑)」。
たんぽぽ保育園
最後は、近隣にあるTMGの「たんぽぽ保育園」へ。「ワークライフバランスを重視している法人なので、保育室は全職種が利用できるよう、定員200名と大規模です。24時間対応で、外部研修に参加する際などにも利用できるため、うちの子も小さい頃にお世話になっていました」と、看護係長。看護部には、保育室を利用しながら日勤常勤・時短勤務で働く方も多いそうです。今日はありがとうございました!
帰り道
――お疲れさまでした。私生活もキャリアも大事にできるリハビリ専門病院、いかがでしたか?
- 2019年に新築移転した病院なので、ハード面がきれいで新しく、ゆとりを感じる広いリハビリスペースが印象的でした。保育室などの子育てサポートが充実しているので、出産・育児がきっかけで入職する方も多いそうで、さまざまな働きやすさを整え、埼玉県による多様な働き方実践企業認定制度で最高位の「プラチナ認定」を取得していました。
――回復期の看護が未経験でも大丈夫でしょうか?
- 大丈夫です。教育体制が充実しているので、未経験から回復期の看護を深めていくことができます。看護部長は、急性期病院で経験を積んだ後、その後の在宅復帰支援について学びたいという方を大歓迎していました。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 身体介助や日常生活支援が必要な患者様も多く、体力勝負な面もあるそうです。新築移転を機に、介助する側・される側の負担軽減を目指すバリアフリー環境を実現し、今後も介助負担の軽減につながる設備を積極的に導入していきたいんだとか。
――では、最後にここだけの話をお願いします。
- 小さなお子さんを持つママさんは、保育園の送り迎えなどで車通勤を希望する方が多く、駐車場料金を通常の約半額にしているとのこと。お子さんの行事や、お子さんの急な体調不良による勤務変更にも理解があり、PTA活動などをしているママさんもいるそうです。
回復期看護や在宅復帰支援に興味があり、深めたい方
仕事と子育てを両立しやすい職場を探している方