

医療法人社団 東光会
戸田中央リハビリテーション病院
( リハビリテーション病院 )


「スキルアップは目指したいけど、忙しい急性期病院で働くのはちょっと…」と、考えている方は多いはず。特に家庭を持つと、成長だけを目的に職場選びができませんよね。2019年11月に新築移転した「戸田中央リハビリテーション病院」は、私生活もキャリアも大切にできる環境を整え、やりがいにつながる「在宅復帰に向けた取り組み」を充実させているとのこと。新築移転後はより魅力的な職場になったそうなので、さっそく見学に行って確かめてきます!
- 形 態
- リハビリテーション病院
- 所在地
- 埼玉県戸田市/戸田公園駅
- 病床数
- 200床 病棟4単位 平均稼働率99.85%

玄関
「戸田中央リハビリテーション病院」があるのは、JR「戸田公園駅」から徒歩20分ほどの住宅地。旧病院の立地よりも駅から離れたため、敷地内には広い職員用駐車場を設け、車通勤しやすくしたのだとか。駅と病院を結ぶ無料シャトルバスや、バス停「新曽南四丁目」も近くにあるため、電車・バス通勤も便利です。玄関で迎えてくれたのは、2人のお子さんを育てながら看護主任を務める松田さん。今日はよろしくお願いします!


リハビリテーション室
まずは、1Fのリハビリテーション室へ。すごく広くて開放的なスペースですね!「新築移転を機に200床に増床し、旧病院の2倍の広さになったので、どこもゆったりとした空間です。こちらのリハビリテーション室には、家庭環境を再現した訓練室や、言語聴覚室などを併設しています。2F~5Fの病棟にも専用のリハビリスペースを設けているんですよ」と、松田さん。


病棟の廊下
病棟へ行ってみると、廊下に不思議なマークを発見!「こちらは歩行訓練の距離を示すマークです。当院では、入院生活全体をリハビリと考え、廊下を歩く際も距離を計測しやすいように工夫しています。廊下には休憩用のベンチもあるので、自然と患者様が集まって、賑やかなおしゃべりが始まるんです(笑)。地域の公園などで見かける風景と変わらなくて、ちょっとほっこりしますよ」。


ナースステーション
ナースステーションへ伺うと、竹田看護部長とばったり遭遇。リニューアルした院内、素敵ですね!「ありがとうございます。旧病院時代から温めてきたアイディアを形にしながら、患者様の満足度向上を目指しています。最近は、出産を機に働き方を見直すママさんや、急性期病院の忙しさに疲弊した第二新卒者の入職が増えているので、業務の効率化も重視して、残業削減や有休消化の促進に取り組んでいます」と、竹田看護部長。


ナースステーション
松田さんは、新人さんのプリセプターとして活躍中とのこと。「当院では、新卒者だけでなく中途入職者にもプリセプターを付け、業務に慣れるまでマンツーマンのOJTを行っています。電子カルテが未経験でも、操作方法を丁寧に指導するので安心してくださいね。新築移転後は電子カルテシステムも新しくなり、機能が一層充実して、ベッドサイドの『ユカリアタッチ』という情報端末と連動する仕組みになったんですよ」と、松田さん。


病室
病室でその「ユカリアタッチ」を見せていただきました。「今まで、患者様の活動度や、医師の指示、看護上の注意点などは、メモ用紙に書いてベッドサイドに貼ることで、患者様、ご家族、スタッフ同士での情報共有を行っていました。でもユカリアタッチなら、それらを端末で一括管理することができて、電子カルテに入力したバイタルデータもここで確認できるので、すごく便利なんです」。ユカリアタッチの導入は、グループ病院から注目を集めているんだとか。


TODA元気体操の様子
「こちらは、リハビリ科が中心となって取り組む『TODA元気体操』の様子です」と、写真を見せてくれました。どんな体操なんですか?「戸田市の介護予防事業として、各地域の公民館などで開催している介護予防体操で、リハビリスタッフが地域に出向き、その普及に協力しているんですよ。院内の集団リハビリの一環として同じ体操を行うことで、退院後に地域の教室に参加しやすくなると考え、看護師も協力しています」。


内視鏡室
お次は内視鏡室で、嚥下内視鏡(VE)を見せていただきました。「当院では、多職種によるNST・摂食嚥下チームを結成して、VEや造影検査をもとに、ミールラウンドや嚥下訓練を行っています。新築移転を機に各病棟のカンファレンスルームが増えて、チーム活動やミーティングを実施しやすくなり、転倒カンファレンスなども転倒があった当日や翌日に開催して、多職種で対策を検討するようになりました」。それは素晴らしい!


教育委員会の様子
松田さんが所属する教育委員会へ伺うと、脳卒中リハビリ看護認定看護師の加藤さん(写真左端)にお会いできました。「入院患者様は脳卒中の後遺症の方も多いため、再発して後遺症が悪化しないように、定期的に認定看護師が病棟ラウンドを行っています。加藤さんは、お子さんを育てながら資格取得に挑戦したんですよ」と、松田さん。加藤さんは教育にも熱心で、脳卒中リハビリ看護に関する勉強会も実施しているそうです。


職員専用フロア
つづいて、職員専用フロアにある休憩室へ。カフェのようなオシャレな空間で、無料のドリンクバーまで設置されていました。「こちらは多職種が集う休憩室で、ドリンクバーのメニューは、お茶、コーヒー、炭酸飲料、野菜ジュースなど、ファミリーレストランのようにバラエティ豊かです。特に、豆から挽くコーヒーは大人気で、某コーヒーショップ名になぞらえて、休憩室を『リハバ』と呼んでいるスタッフまでいるんですよ(笑)」。


たんぽぽ保育園
最後は、近隣にあるTMGの「たんぽぽ保育園」へ。「ワークライフバランスを重視している法人なので、保育室は全職種が利用できるように、定員200名と大規模です。24時間対応で、外部研修に参加する際なども利用できるため、うちの子も小さい頃にお世話になっていました」と、松田さん。看護部には、保育室を利用しながら日勤常勤・時短勤務で働くママさんがたくさん活躍しているそうです。今日はありがとうございました!

帰り道

――お疲れさまでした。新築移転リニューアルしたリハビリ専門病院、いかがでしたか?
- 2019年11月に新築移転リニューアルしたばかりなので、ハード面がきれいで新しく、ゆとりを感じる広いリハビリスペースが印象的でした。働きやすさにつながる医療機器も充実しており、「医療安全の向上」と「看護業務の効率化」を目指しているそうで、残業はあまり発生していないそうですよ。
――私生活との両立はできそうでしたか?
- はい。看護部は約半数が育児経験者で、TMGの24時間保育室があるため、小学生以下のお子さんを持つ方もたくさん活躍していました。ランチョンセミナーなどの業務時間内の学びの機会も充実していましたし、小さなお子さんを育てながら認定看護師の資格を取得された方もいて、うわさ通り、私生活もキャリアも大切にできる職場環境でした。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 200床すべてが「回復期リハビリテーション病床」なので、救急対応や、幅広い医療処置を学びたい方には向いていないと思います。でも、チーム医療やリハビリ看護に興味がある方にはうってつけの環境ですよ!
――では、最後にここだけの話をお願いします。
- 小さなお子さんを持つママさんは、保育園の送り迎えなどで車通勤を希望する方が多いため、駐車場料金を通常の約半額にしているとのこと。お子さんの行事や、お子さんの急な体調不良による欠勤にも理解がある職場なので、産休・育休後の復帰率はかなり高いそうです!
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リハビリ看護や在宅復帰支援に興味のある方