時代や地域のニーズに合わせて、新しい試みに挑戦している病院って魅力的ですよね。いつも新鮮な気持ちで働ける環境は、やりがいが大きく、仕事の質も上がると思います。1970年から三軒茶屋の地域医療に貢献している「三軒茶屋病院」は、長い歴史を持ちながらも、常に新しい地域医療の在り方を追求し続けているんだとか。一体どんな取り組みをしているのか、さっそく見学に行ってきます!
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 東京都世田谷区/三軒茶屋駅
- 病床数
- 一般135床、療養112床
玄関
おしゃれなカフェやショップで賑わう「三軒茶屋駅」周辺は、若者の住みたい街として常に上位にランクイン。「渋谷駅」まで急行で1駅(4分)とアクセスも良く、駅前からは多くのバス便が出ています。「三軒茶屋病院」があるのは、駅の南口から8分ほど歩いた国道246号沿い。外観は、長い年月を経て落ち着いた貫禄を漂わせています。玄関で迎えてくれたのは、入職1年目の新人のお2人。今日はよろしくお願いします。
透析室
まずは、病院が強みとする「人工透析」を行う透析室へやってきました。「当院は、日本の透析医療のパイオニアとして、1970年から人工透析を開始し、透析合併症の入院治療にも取り組んでいます。外来患者様の増加から、2015年にサテライトクリニックをオープンし、腎臓病の早期から終末期にいたるまで切れ目なく支えているんですよ」と、お2人。透析室では、カンファンレンスやミーティングを通して、看護師と臨床工学技士の連携を深めているそうです。
一般病棟
つづいて一般病棟(A館)で、大村看護部長を紹介していただきました。「看護部長は現場にいることが多いので、何でも気軽に相談しやすいんですよ」と、お2人。上司との距離が近くていいですね。「私、部屋でジッとしていられない性格なんです(笑)。だから毎日病棟を回って、スタッフと会話を楽しみながら、現場の問題や悩みを把握するようにしています」と、看護部長。それは素晴らしい!
ナースステーション
ナースステーションで電話が鳴ったかと思うと、師長さんがテキパキ入院を受けています。「当院は、2015年度から世田谷区初の『在宅療養後方支援病院』になったので、24時間体制で在宅療養患者様の緊急入院を受け入れています。多い日には5〜6人の入院が入って忙しくなりますが、患者様やご家族をはじめ、近隣の在宅支援機関からも頼りにされているので、地域のために頑張っています!」と、師長さん。
病棟
「こちらは、EPA(経済連携協定)の外国人看護師さんです。今年はインドネシアやフィリピンから、4名のスタッフが学びに来ています」と、紹介してくれました。外国人看護師さんが仲間に加わったことで、何か変化はありましたか?「職場に活気が出たように感じます。彼らはわからない日本語があったり、漢字の読み書きが苦手だったりするので、『みんなで支えて行こうね!』って、看護部の団結力が一層強くなりました」と、お2人。
ナースステーション
その冊子は何ですか「当院を運営する大坪会が所属している、OZAK会の学術集会の冊子です。OZAK会は、『O:大坪会、Z:全仁会、A:青葉会、K:弘生会』という、4つの法人の集まりで、首都圏を中心に、40以上もの関連施設を展開していているんですよ」。年に一度の学術集会のほかに、懇親会や新人研修会なども開催しているそうです。
ナースステーション
現場では、どんな教育サポートが受けられますか?「新卒者にも中途入職者にも教育担当をつけ、マンツーマンの指導のもと、一人立ちをサポートしています。また、新人一人ひとりの成長記録を付ける個人ファイルを作成し、『技術チェックリスト』や『ポートフォリオ』で目標管理をしっかり行い、ラダー評価を行っています」と、お2人。お2人とも入職1年目なので、現在進行形でサポートを受けているそうです。
病棟
病棟を覗くと、患者様へのマッサージが行われていました。気持ち良さそ〜。「長い闘病生活を送られている患者様に、少しでも癒しの時間を提供したくて、2015年度から『ソシオエステ』を取り入れました。メイクアップもしますので、女性の患者様からとても好評なんですよ。院長が女性なので、こういうきめ細かいサービスや配慮が行き届いていて、それはスタッフに対しても同じなんです」と、お2人。スタッフに対して、どんな配慮があるのでしょう?
病棟
「なんと言っても、子育て中の看護師へのサポート体制です!」と、2人のお子さんを持つママさんを紹介していただきました。「院長は、3人の育児経験がある女性なので、子育てに対する理解がとても大きいんです。『日勤常勤』『時短勤務』『保育室』といったサポートも整っていますし、『始業時間が9時』『残業が少ないと』いう点でも、子育て中の方にとって働きやすいと思いますよ」と、ママさん。
医療・介護療養病棟
お次は、医療・介護療養病棟(B館)にやってきました。一般病棟とは全然違う雰囲気ですね〜。「そうですね。こちらはとても落ち着いていて、心にゆとりを持ちながら働ける環境です。入退院の多い病棟でバリバリ働きたい方はA館、じっくり向き合った看護に取り組みたい方はB館、専門スキルを身に付けたい方は透析室と、面接時に働き方の希望を看護部長に伝えてください」と、お2人。
ナースステーション
最後は特別に、B館の屋上から景色を眺めさせていただきました。渋谷がすぐ近くで、立地が本当に良いですよね〜!「そうですね。私たちは『独身寮』を利用しているのですが、1ヶ月の家賃が10万円位する駅近のマンションを、2〜3万円で借りています。便利で人気な三軒茶屋に、すごくリーズナブルに暮らせていて、友人から羨ましがられているんですよ」と、お2人。それは本当に羨ましいな〜!今日はありがとうございました。
帰り道
―― お疲れさまでした。新しい取り組みに積極的な病院、いかがでしたか?
- 日本の透析医療のパイオニアとしての地位を保ちながらも、地域に求められる在宅療養後方支援病院としての取り組み、国際貢献としてのEPA看護師の受け入れ、患者様のためのソシオエステなど、ここ数年で新しい試みにたくさん挑戦していました。ソシオエステは、今後スタッフの福利厚生としても取り入れたいそうです。
――見学中、印象に残ったことはありますか?
- 新しい取り組みに積極的な職場は、忙しさも伴うと思っていましたが、残業はほとんどなく、有休紹介率はほぼ100%だそうです。子育て中の方もたくさん活躍していましたし、女性院長ならではの視点で、働きやすい環境が整えられているように感じました。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 約45年も建っている病院なので、設備面に古さを感じるかもしれません。ただ、中身が濃く、常に成長を続ける医療法人グループの中心的な病院なので、働く上での安定性はバッチリです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 20代後半〜30代前半のスタッフが多いので、「独身寮」の利用者がとても多いそうです。大人気の三軒茶屋駅から徒歩圏内に、リーズナブルな家賃で暮らせるので、皆さん憧れの都会ライフを満喫しているそうですよ。
地域や時代のニーズに応えて、進化を続ける病院で働きたい方
便利で人気な「三軒茶屋」に暮らしながら働くことに憧れている方