
長く勤めるのであれば、仕事とプライベートの両立がしやすい職場が一番ですよね。「大田池上病院」では、活躍しているスタッフの半数以上が子育て世代で、2回・3回の産休・育休を経て復帰しているスタッフもいるのだとか。研修や委員会活動も盛んで、スキルアップの機会が充実しているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます!
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 東京都大田区/池上駅
- 病床数
- 144床(一般54床、地域包括ケア90床) 、外来透析20床


玄関
「大田池上病院」へのアクセスは、東急池上線 「池上駅」から徒歩10分。「池上駅」は品川や川崎から15分ほどの立地です。駅周辺には商店街が大小12もあるほか、スーパーや飲食店なども充実しています。近隣には池上本門寺があり、お祭りのシーズンになると参拝客で街が賑わうのだそう。玄関で迎えてくれたのは、一般病棟で働く入職1年目の看護師さん。「こんにちは。本日は当院の魅力をたっぷりご紹介しますね」。よろしくお願いします!


救急外来
まずは、救急外来へ。「年々増加する救急件数に対応するため、現在は救急処置室を改修工事中で、改修後はスペースが拡充されて並列・感染症対応が行えるようになる予定です。同時に救急外来の人員体制強化も進めていて、こちらの看護師は他院の救急外来で経験を積んだ中途入職者です。1歳のお子さんの子育てと両立しています。看護部では引き続き救急外来経験者を歓迎していて、ママさんの活躍も応援します」。


病棟
お次は、認知症ケアサポートチームのラウンドの様子を見学しました。「認知症ケアサポートチームは、身体拘束適正化委員会のメンバーが2024年度に立ち上げ、『どうすれば認知症患者様の身体拘束をせずに看護・介護を提供できるか』をテーマに活動しています。こんなふうに、対応が難しい認知症患者様をチームでラウンドし、症状コントロールや対応について検討を重ねているんです」。


リハビリテーション室
リハビリテーション室に伺うと、スタッフの皆さんが勉強会を行っていました。「リハビリテーション科では、『地域に根差した切れ目のないリハビリテーションの提供』を目指して、定期的な勉強会や症例検討を通して知識・技術の習得に勤めています。当院の地域包括ケア病棟は地域最大級の規模で、在宅復帰をゴールに設定する患者様が多く、目標達成を支えていけるよう専門性の向上に努めています。」と、皆さん。


地域包括ケア病棟
つづいて、地域包括ケア病棟の病室へ。「地域包括ケア病棟入院料1の施設基準へと変更になったことで、病室がより広くなり、患者様の快適性や職員の働きやすさが向上しました。また、現在はアメニティを充実させるための改修工事を行っていて、2025年度内には完了予定です」。より魅力的な病院づくり・職場づくりのために、院内の至るところでリニューアルを進めていて、現在職員用休憩室も改修中とのこと。


地域連携室
お次は、スタッフを増員してお部屋の引っ越しをしたという地域連携室へ。「地域連携室には、2名の退院支援看護師が在籍し、入院中から退院後の生活を見据え、居宅のケアマネージャーと連携しています。すべての患者様がスムーズに退院し、必要なサポートを受けながら安心・安全な在宅生活を送っていただけるように、病院と地域をつなぐ役割を果たしています」と、看護師さん。


屋上
つづいて、屋上に案内していただきました。色とりどりのお花が咲いていますね!「当院には有志による園芸部があり、屋上で季節ごとの植物を育てています。ゴーヤや赤唐辛子、シソ、ルッコラなど、おいしい野菜やハーブも多数育ててきました。お昼時には屋上が解放されるので、近くのベンチに座りながら、花々を眺めてゆったりランチも楽しめます」。日々、植物の成長が感じられる環境は癒されますね。


会議室
会議室に伺うと、地域の関連施設のスタッフを招いたカンファレンスが行われていました。「近隣施設と顔の見える関係構築を目指す当院では、定期的に地域の関連施設の職員を招いて、さまざまなテーマで話し合いを重ねて関係性を深めています。また、当院は地域の医師たちに院内の施設・設備を開放する開放型病院に認定されているため、登録医が共同診療に訪れることも多く、地域に開かれた病院づくりが進んでいます」。


看護部長室前
病棟を見学中に、楽しそうな写真が貼られた掲示物を発見しました。「こちらは、グループ病院と合同で行ったリフレッシュ研修の報告発表です。29ある病院の中で、エリアごとに新人さんがチームをつくって外部研修先へ行き、学びと親睦を深めています。他の病院における現場事情がわかったり、研修先で気の置けない友人ができたりと、毎年『参加してよかった』という声の多い、人気の研修です」。素敵な取り組みですね。


保育室
病院を出て、歩いて2分の「コッコハウス保育室」へ。かわいい飾りがあちこちにあり、広々としています。「保育室は24時間365日稼働なので、夜勤や日曜・祝日も利用できます。おうちの延長線上にあるような、お子さんとのきめ細やかなコミュニケーションを大切にしていて、ママさん・パパさんにとても好評です。スタッフの中には、3人以上のお子さんを保育室に預けながら活躍してきたベテラン看護師もいるんですよ」。それは安心です。


職員寮
最後は、病院から徒歩圏内の独身寮へ。エントランスはオートロックになっていて、セキュリティは万全。「池上本門寺のそばにあるので、朝夕には鐘の音が聞こえてきます。日当たりも良く、近くには七福神めぐりができるパワースポットが立ち並んでいます。バスや地下鉄の便もよく、どこに出るにも便利な立地なので、休日の楽しみがたくさんあります」。魅力的な福利厚生ですね。今日はありがとうございました。

帰り道

- ――お疲れさまでした。仕事とプライベートの両立がしやすい地域密着型病院、いかがでしたか?
- 子育て支援体制が手厚く、ライフステージが変化しても仕事を続けられる職場です。お話を伺った看護師さんの中には、4人のお子さんの産休・育休を取得しながら10年以上勤めている方もいらっしゃいました。保育室は24時間対応ですし、何より子育て経験者が職場に多いことから、急なお休みの際でも理解を得やすいそうですよ。
- ――職場の雰囲気についてはいかがですか。
- 院内を回っている最中も、笑顔で「こんにちは」と挨拶してくれるスタッフが多く、とても和やかな雰囲気でした。特に印象的だったのは、院内に歴代3名の元院長が現役でご活躍中だということ。看護部と医師とのコミュニケーションの架け橋となってくれることが多いとのことで、距離の近しい印象を受けました。
- ――では、ここはちょっと、という点は?
- 設立が1952年である関係上、どうしてもハード面は年季が入っているところが否めません。しかし、ここ最近は至るところの改修工事を進めていて、現在は救急外来・職員用休憩室・病室などがリニューアルの真っ最中です。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 病院の地下1階には職員食堂があり、ワンコインでヘルシーな仕出し弁当を食べることができるとのこと。ご自身で作られたお弁当を持ち込んでいるスタッフも多いそうで、皆さんのリフレッシュスペースになっていました。
結婚や子どもの誕生など、ライフステージの変化にも対応しながら働きたい方
人間関係のいい職場で、長く腰を据えて学んでいきたい方