

医療法人社団 秀栄会
所沢第一病院
( ケアミックス型病院 )


上司と部下の関係性は、職場の雰囲気に影響を及ぼすもの。尊敬できる上司との出会いは、多くの成長をもたらしてくれますよね。幅広い医療サービスの提供と介護連携に取り組む「所沢第一病院」には、若き情熱で職場を盛り上げ、病院改革に取り組む名物院長がいるんだとか。2021年には新棟の南館がオープンし、より魅力的な職場環境が整ったそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 埼玉県所沢市/東所沢駅
- 病床数
- 199床(一般83床、療養80床、地域包括ケア36床)

玄関
JR「東所沢駅」からバスに乗り、「安松」バス停で下車して歩くこと約2分。アパートや市営住宅に囲まれた閑静な街並みに、「所沢第一病院」がありました。玄関で迎えてくれたのは、療養病棟で活躍する副主任さん。「ようこそ。当院は、本館・北館・新しい南館の3つの棟で構成されています。敷地内には、透析クリニック、サービス付高齢者住宅、ヘルパーステーションなどが併設され、地域でも珍しい複合サービスを提供できる医療・介護拠点なんです」。


地域包括ケア病棟
さっそく名物院長にお会いするため、南館の地域包括ケア病棟へ。「糸川院長は、整形外科を専門とし、救急・災害医療に長年携わってきた方です。救急搬送を断らない姿勢は、地域からも高く評価されていて、院長のもとで学びたいという若手医師が多く入職しています。現在、常勤の整形外科医が4名体制となったため(2021年8月)、『関節外科センター』を立ち上げて、より高度な治療を安心・安全に提供するための環境を整えています」と、副主任。


院内の掲示板前
院内の掲示板には、院長の実績や方針が紹介されていました。院長は現場にも出ているんですか?「ええ、私は外来・病棟・手術を担当しています。特に、人工関節や関節鏡の手術においては、他院からの紹介も受け入れている状況です。地域包括ケア病棟開設後は、術後のリハビリにじっくり取り組めるようになりましたし、退院後も状況に応じて外来・訪問リハビリを提供し、『将来にわたって下肢の健康をトータルサポートしたい』という専門医としての希望も実現しています」と、院長。


外来
つづいて、南館の1Fにある外来に伺いました。「地域密着型の医療サービスを展開する当院は、近隣の方から『とこいち』という愛称で親しまれています。ただ、大通りから少し奥まった立地なので当院を知らない方もいらっしゃるため、ラッピングした送迎車を走らせたり、最寄駅に大きなポスターを掲示したりと、知名度アップに向けたブランディング活動を進めているんです」。さらに、病院をより詳しく知っていただく広報誌を、こちらの外来ロビーに置いているそうです。


健診センター
次は、南館2Fの健診センターへ。「南館のオープンを機に、外来部門から健診センターを独立させて、予防医療に一層力を注いでいます。MRIやCTなどの検査機器も最新式を導入し、近隣の医療機関の先生方にも積極的に利用していただくシステムを整えました」。保有するさまざまな検査設備を近隣の医療機関と共同利用することで、地域医療の充実に貢献しているそうです。


スタッフステーション
病棟のスタッフステーションに伺い、多職種カンファレンスの様子を見学させていただきました。「医師、看護師、リハビリスタッフ、相談員などが集まり、患者様の情報共有を行いながら、自宅退院が可能か、患者様の意思を尊重しつつ療養病棟への転棟も提案すべきかなどを検討しています。1人でも多くの患者様が自宅へ帰るためには、より個別的な関わりが必要なので、看護師の増員を考えているんです」と、皆さん。


スタッフステーション
「こちらは、看護部オリジナルの教育プログラムの資料です」と、紹介してくれました。院内研修は定期的に開催されますか?「はい。さまざまな専門知識を楽しく学んでいけるように、トピックス研修を充実させています。また、レベルに合った学びを推進するため、キャリアラダーシステムの見直しも検討中で、各人が興味のある外部研修にも積極的な参加を促しているんですよ」。


スタッフステーション
見学中、副主任のもとに新人さんが質問にやってきました。「新人さんには、こんなふうに業務に慣れるまでマンツーマンのOJTを実施しています。配属部署で一人前に成長したら、学びたい部署への異動もOK。当院には、一般病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟のほか、外来、手術室、健診センター、在宅医療部門などの幅広い活躍の場があり、併設の透析クリニックへの異動や、訪問看護師への挑戦もバックアップしてもらえます」と、副主任。


本館と南館をつなぐ階段
「こちらは、本館と南館をつなぐ階段です。本館に一般病棟があり、南館に手術室があるため、職員はこの階段で移動することが多いです。各館と療養病棟の間にも、スムーズに行き来できる渡り廊下を設置しているんですよ」と、副主任。療養病棟の患者様も、手術を受けることはありますか?「ええ。当院では療養病棟の患者様の自宅退院や、併設のサ高住への入居を実現しています。もちろん、在宅療養者の緊急入院の受け入れ、サ高住の利用者様の急変時にも迅速に対応しています」。


リハビリテーション室
次は、リハビリテーション室へ。「リハビリテーション科では、人員体制を充実させて、周術期リハビリテーションに力を入れています。術前から少しでも機能を高めておくことが大切なので、入院時から介入して個別のプログラムを立て、在宅復帰をサポートしているんです。退院後も入院中と同じスタッフが外来リハビリ・訪問リハビリを行い、継続したサポートを実現しています」と、理学療法士さん。


所沢腎クリニック
病院を出て、併設の「所沢腎クリニック」を案内していただきました。「19床の入院設備を持つ有床クリニックで、オンラインHDF対応の透析装置が55台あります。複合疾患を抱えている透析患者様にとって、幅広い診療を行っている所沢第一病院が敷地内にあるのは、大きな安心につながっているようです。今後の課題は、所沢腎クリニックの手術室でシャント関連手術にまで対応できる体制を整えることなんですよ」と、副主任。


所沢ライフステーション華
もう一つの併設施設「所沢ライフステーション華」は、定員54名のサービス付高齢者住宅。「医療が身近にある安心感はもちろん、施設内に『ヘルパーステーションフラワー』が併設されているので、生活支援サービスを受けるのもスムーズ。当院の外来診療やデイサービス、所沢腎クリニックでの透析治療も気軽に受けられる距離なので、医療ニーズが高い入居者様も安心です」。


保育室
最後は、敷地内にある保育室へ。2019年に新築リニューアルしたため、設備がとてもきれいです。「お子さんの体調に変化があれば、すぐに様子を見に来れる距離ですし、24時間対応で、夜勤時のみ・土日のみなどのスポット利用もOKです。看護部には小さなお子さんを持つママさんが多く活躍しているため、常勤者には、常勤・時短常勤・日勤常勤の3タイプの常勤を用意しています」。子育てサポートも整っているんですね!今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れ様でした。情熱溢れる院長が病院改革を進めている現場、いかがでしたか。
- うわさ通り、糸川院長はとてもエネルギッシュな方で、地域医療の充実のために、職員の働きがい・働きやすさのために、さまざまな取り組みを進めていました。現場では、職員と積極的にコミュニケーションを図りながら職場環境に対する意見を集め、職員の声をカタチにしているんだとか。
――院長と現場の距離感はどうでしたか?
- 現場主義の院長は、外来、病棟、手術室で活躍していて、気になる職員がいると個別に話を聞く時間を作っているとのこと。トップダウンではなく、現場の声を大切にしたボトムアップの組織を目指しているそうで、気兼ねなく話しかけやすい院長でいたいそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 院長としては、まだまだ改善したいこと、挑戦したいことがたくさんあるそうで、そのためには、まず優秀な人材の確保が必要なので、一緒に病院改革を進めてくれるメンバーを広く募集しているんだとか。経験の有無は問わないそうで、やる気のある方を募集中とのことです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 興味を持たれた方は、病院のホームページから、「ホスピタルズ・ファイル」に掲載されている院長のインタビュー記事を読むことをオススメします。地域医療への熱い想いが綴られているので、必見ですよ!
情熱溢れる院長のもとで、スキルアップが目指したい方
幅広い活躍の場がある地域密着型病院で働きたい方