

医療法人財団
梅田病院
( 一般病院 )


最近は、多くの職場がワークライフバランスを推進していますが、取り組み状況はさまざまですよね。足立区の地域医療を支える「梅田病院」は、行政からも看護協会からもワークライフバランスへの取り組みが高く評価されていて、ライフステージに合わせた働き方を選択できる体制が整っているそうです。小さなお子さんを持つスタッフも多く活躍しているらしいので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 東京都足立区/梅島駅
- 病床数
- 120床(一般病床28床、包括病床32床、医療療養型病床60床)

玄関
「梅田病院」があるのは、東武スカイツリーライン「梅島駅」から徒歩15分の住宅街。駅からの道中には、スーパー、薬局、飲食店、銀行、郵便局などが一通り揃っていて、とても便利な立地です。玄関で迎えてくれたのは、ママさん看護師の松田さん(写真右)と、ママさん介護福祉士の東城さん(写真左)。お2人とも小学生未満のお子さんがいるため、日勤常勤を選択しているのだとか。今日はよろしくお願いします。


玄関ロビー
玄関を入ったロビーには、看護協会から贈られた「看護職のワークライフバランス推進 カンゴザウルス賞」の表彰状と記念品が飾られていました。「有休を1時間単位で取得できる制度の導入や、残業時間の削減、ラダーに基づく人事評価制度の構築などの取り組みが評価されて受賞しました。また、当院は足立区のワークライフバランス推進企業にも認定されていて、仕事と子育て・介護との両立支援に力を注いでいるんですよ」と、お2人。


病棟
病棟へ行ってみると、関根看護部長にバッタリ遭遇!看護部には、ママさん看護師がたくさん活躍しているそうですね。「ええ、職場の近くに保育室を完備しているので、子育てを機に入職される方が多く、職員の層に合わせて勤務環境を見直しています。年間公休は130日前後あり、有休消化率も高いので、子育てを優先したい方はもちろん、独身でプライベートを充実させたい方や、年齢を重ねても働き続けたい方にもピッタリの職場だと思います」と、看護部長。


スタッフステーション
スタッフステーションに伺うと、松田さんとパートナーを組む看護師さんが相談にやってきました。「看護部では、電子カルテの導入を機に、看護方式をPNS(パートナーシップナーシングシステム)に切り替えて、業務は2人1組で取り組んでいるんです。新人さんへのOJTにはプリセプター制度を導入していますが、一人立ち後もパートーナーと協力しながら業務にあたることができるので、心強いですよ」と、松田さん。


病室
患者様の様子を見に行く松田さんに同行し、病室にやってきました。入院患者様はどんな方が多いですか?「周辺にお住いの高齢者の方が中心です。当院は地域密着型病院として、高齢化が進む地域に寄り添った医療サービスを展開していて、近隣の介護施設・在宅支援機関とも連携体制を構築し、医療と介護が一体的に提供される支援を実現しているんです」と、松田さん。それは素晴らしい!


廊下
病室を出ると、糖尿病療養チームの皆さんが回診中でした。「当チームは、糖尿病認定看護師と糖尿病療養指導士で構成されていて、病棟回診だけでなく、専門外来や、院内の糖尿病講座、地域での出前講座なども担当しています。足立区には糖尿病をわずらっている方が多いので、院内で専門教育の機会を充実させ、糖尿病療養指導士の資格取得支援も行っているんです」と、皆さん。120床の病院規模で、糖尿病療養指導士が8名も在籍する病院は珍しいそうです(2019年6月)。


廊下
「こちらは、ママさん仲間の横尾さんです」と、紹介してくれました。職場に同じ境遇の仲間が多いと、心強いですね!「ええ、子どもの急な体調不良などで欠勤する際は、同じ病棟のメンバーに対して申し訳なく感じますが、『お互いさまだよ』と声をかけてもらえるので心が軽くなります。どの部署も残業がほとんどなく、休みの希望も通りやすいため、仕事と子育てを無理なく両立することができています」と、横尾さん。


通所リハビリ
お次は通所リハビリへ。「地域に暮らす高齢者の方や、退院された方の生活支援を担うため、通所リハビリ、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションなどを併設しています。通所リハビリの利用者様は、比較的自立していて会話もできる方が中心なので、看護助手経験がない新人さんは、まず通所リハビリに配属しているんです」と、東城さん。看護助手に求められるコミュニケーション術、接遇マナー、基本的な介護技術などを2カ月間学んでから、本配属を決めるとのこと。


職員食堂
つづいて、職員の皆さんに大人気の職員食堂へ。「職員食堂では、ランチがお手頃な値段で食べられるだけでなく、たくさんの種類の本格派カフェメニューが飲み放題なんです。食後は、その日の気分でメニューを選び、仲間とおしゃべりしながらお茶の時間を楽しんでいます」と、お2人。職員食堂は多職種の憩いの場で、他部署のメンバーと自然に交流を深めることができるんだとか。


職員食堂
職員食堂には、「梅ドラ推進委員会」による取り組みが掲示されていました。梅ドラ推進委員会って、何ですか?「接遇マナー向上のために結成している当院独自の委員会です。2カ月ごとに、スタンプラリー形式で『笑顔のあいさつ』を自己評価・他己評価していて、スタンプがいっぱいになると、梅ドラバッジがもらえるんですよ」と、お2人。梅ドラとは、病院オリジナルのマスコットキャラクターだそうです。


スタッフステーション
最後は、多職種の皆さんがスタッフステーションに集まってくれました。制服がカラフルですね!「職種ごとの色分けだけではなく、看護師には5種類の色の制服が用意されていて、それぞれが好きな色を選んで着用しています。個性を尊重する風土は当院の大きな自慢で、誰もが自分らしく輝ける働き方に出会えるように、職場環境を随時見直しているんです」と、皆さん。それは素晴らしい!今日はありがとうございました。

帰り道

――おつかれさまでした。ワークライフバランスの充実に取り組む病院、いかがでしたか?
- 休暇制度は「週休2日制+祝日」で年間公休が130日前後ある上に、有休消化率も非常に高く、家庭やプライベートを大切にできる職場でした。小さなお子さんを持つママさんが多く活躍していましたが、看護部長としては多様な人材を受け入れていきたいそうで、年齢を重ねている方や、ブランクのある方なども大歓迎だそうです!
――子育てサポート体制について教えてください。
- 職場の近くに保育室があり、お子さんが小さいうちは、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などの多様な働き方を選べるそうです。有休を1時間単位で取得できる制度が導入されているため、出勤前の1~2時間で家庭の用事を済ませたり、午後からお子さんの行事に参加したりと、効率的で柔軟な働き方をしているママさんが多かったですよ
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護部長としては、看取りケア体制をより充実させたいとのこと。高齢者医療に取り組む上では、入院中~退院後の生活支援・介護予防サービスの提供だけでなく、最期をどう支えていくかも大切な役割とおっしゃっていて、今後は職員への専門教育に力を入れていく方針だそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 梅ドラ推進委員会の活動によって、病院全体に「笑顔のあいさつ」が浸透していました。新人さんからは、「どのスタッフも気持ちよく挨拶してくれる」「明るい雰囲気のスタッフばかりでビックリ!」という声が寄せられているそうですよ。
ワークライフバランスの推進に力を注ぐ病院で働きたい方
仕事と子育てを無理なく両立したい方