スキルアップを目指すなら、急性期から回復期、生活期まで、幅広い段階に携われる職場が理想ですよね。船橋市高根台で地域医療に取り組む「東船橋病院」では、入院中だけでなく、外来・通所・訪問リハビリにも対応しているとのこと。担当する患者様と向き合いながら、長いお付き合いができるということなので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます。
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 千葉県船橋市/高根木戸駅
- 病床数
- 100床 ※近い将来、許可病床128床全稼働予定
玄関
「東船橋病院」へのアクセスは、新京成線「高根木戸駅」から徒歩約10分。新京成線・東葉高速鉄道「北習志野駅」からも歩いて15分ほどで、駅前からは病院近くの「公園前」バス停へのバスも出ているそうです。玄関で迎えてくれたのは、入職4年目になる看護師さん。サッカー教室に通うお子さんを支えながら働くママさんです。本日はよろしくお願いします!
一般急性期病棟
まずは3階の一般急性期病棟にやってきました。「現在稼働しているのは、一般急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟の2病棟ですが、数年以内に一般急性期病棟をもう1つ増やして、許可病床128床のフルオープンを予定しています」と、看護師さん。新病棟の開設に伴い、看護師や看護補助者、セラピストを増員する予定だそうです。
回復期リハビリテーション病棟
2階の回復期リハビリテーション病棟にて、新人指導の様子を再現してくれました。「看護部は中途採用が多いので、新人職員さんの経験に合わせた指導計画を立て、業務に慣れるまで1対1のOJTを行っています。また、ブランクがある方の復職を支援したり、働きながら看護師の資格取得を目指す方を応援したりと、一人ひとりのキャリア目標に合わせた教育を心がけているんですよ」。
スタッフステーション
スタッフステーションに伺うと、多職種カンファレンスの真っ最中でした。「当院では、良質なチーム医療の提供のために、多職種で意見交換や情報共有を行う時間を大切にしています。病院規模がそれほど大きくないので、職種間の連携が図りやすく、コミュニケーションが活発なのも当院の魅力で、ドクターとも気さくに話ができる関係なんです」と、皆さん。それは素晴らしい!
スタッフステーション
男性看護師さんにお話を伺いました。急性期の病棟は忙しいですか?「救急患者様の入院受け入れや、緊急手術にも対応しているので忙しさはありますが、残業はほとんど発生していません。看護部は、家庭を持つスタッフが大半を占めており、業務時間内に仕事が終わるように協力しているため、毎日ほぼ定時に退勤しています」。ONとOFFのメリハリのある働き方ができそうですね。
手術室
つづいて、手術室へ。「当院の強みは脳神経外科で、ほとんどが緊急手術です。院長の専門が脳神経外科なので、24時間365日体制で脳神経疾患の救急搬送を受け入れていて、回復期リハビリテーション病棟の入院患者様の約半分は脳血管疾患のリハビリ対象です」。2021年度に『脊椎脊髄外科センター』を開設してからは、脊椎脊髄疾患の手術もほぼ毎週あり、2023年4月からは外科の手術も増えています。
リハビリテーション室
リハビリテーション室にご案内いただきました。広くて開放的ですね。「この広い室内で、入院患者様のリハビリと外来患者様・通所ご利用者様のリハビリが行われます。同じ室内なので、入院されていた患者様の退院後の様子を知ることができるのが嬉しいです」。
病室
次にやってきたのは、広々とした病室。居心地がよさそうです。「回復期の患者様の中は、どうしても入院期間が長期にわたる方もいらっしゃいます。すべての患者様に快適に過ごしていただくためにも、プライベートな空間や、1人になってほっとできる場所が確保できるよう努めています」と、看護師さん。
片麻痺の患者様用トイレ
「当院ならではの設備として、こちらもご紹介させてください」と案内されたのはトイレ。「こちらのトイレは、右麻痺の患者様が使いやすいよう設計された造りとなっています。左麻痺の方に対応したトイレも別途用意があり、日常における動作を少しでもサポートできるよう配慮しています」。回復期リハビリテーションに特化した病院ならではの設備ですね。
保育室
次は利用者も多いという保育室へ案内していただきました。「こちらの保育室は夜間や休日もご利用いただけるよう、保育士が常駐しています。保育士の評判もよく、初めての育児に悪戦苦闘中のママさんスタッフがよく相談している姿を見かけます」と、看護師さん。子育て中であってもキャリアを諦めることなく働ける体制は嬉しいですね。
スタッフステーション前
最後はスタッフステーション前に看護師さんが集まってくれました。こんなにユニフォームの種類が豊富なんですね!「はい。ユニフォームは色違いや形違いだけでなく、ラインの色まで選べるなど無数のバリエーションから自由度高く選べます。皆がそれぞれの個性を大切にしながら、好きなスタイルで働ける職場で在り続けていきたいです」と、みなさん。本日はありがとうございました!
帰り道
――おつかれさまでした。長く患者様に寄り添える地域密着型病院、いかがでしたか?
- 入院中の急性期と回復期、そして在宅での生活期と、すべての段階の患者様と接する機会があるからこそ、看護やリハビリについての知見が深められる環境だと感じました。リハビリに関しては対象疾患も幅広く、心疾患以外にはほとんど対応しているそうです。
――働きやすさはどうでしたか?
- 理想的なワークライフバランスで働ける職場なので、子育てと両立している看護師さんやセラピストさんが多数いました。希望休はほぼ100%通るとのことで、土曜か日曜のお休みも月3日はあるように調整してもらえるとのこと。また、地方出身者の方が多く、夏休みや冬休みには、帰省で1週間弱の連休を取ることも珍しくないそうです。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 急性期は脳卒中に特化していて患者様の受け入れが24時間365日発生するため、急性期病棟は日々かなり忙しいとのことでしたので、忙しさを避けたい方には向かないかもしれません。ただ、その分、やりがいがあり、大きく成長できる環境だそうです。
――最後に、ここだけの話を一つお願いします。
- 院内には医師も含めて和気あいあいとした穏やかな雰囲気が流れていました。人間関係がとても良いそうで、プライべートでの交流も多く、仕事のあとにみんなで食事に行ったりなどの時間も楽しめます、と皆さん仰っていました。
急性期から回復期まで幅広い経験を積みたい方
家庭やプライベートを大切にできる職場で長く働きたい方