
長期療養を支える療養型病院は、患者様との時間を確保しやすいところが魅力ですよね。足立区にある療養型病院の「扇大橋病院」では、看護師・看護補助者の採用に力を注ぎ、患者様お一人おひとりに丁寧なケアを行っているそうです。ワークライフバランスを大事にできる職場なので、プライベートを充実させたい20代の看護師や、小さいお子さんを持つママさんもたくさん活躍しているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 一般病院<療養病床>
- 所在地
- 東京都足立区/扇大橋駅
- 病床数
- 96床(医療療養病棟)

玄関
「扇大橋病院」へのアクセスは、日暮里・舎人ライナー「扇大橋駅」東口から徒歩1分。駅から病院外観が見えるほど近く、通勤にとても便利です。「北千住駅」や「西新井駅」からは「扇大橋駅」行きのバスが出ているので、多方面からアクセスできます。玄関では、看護師さんが笑顔で迎えてくれました。今日はよろしくお願いします。

病棟
まずは、看護部長にお会いしました。どんな仲間を歓迎していますか?「患者様との時間を大切にしてくれる方を歓迎します。当院には独居や老々介護の問題などで在宅療養が難しい高齢患者様もいるので、そういった方々の第二の家族になったつもりで、温かく寄り添ってほしいと思います。療養型病院としては珍しく20代の看護師も多い職場なので、若い世代にとってもやりがいを感じられる職場づくりを進めたいと思っています」。

病室
病室を覗くと、看護師さんが患者様と向き合っていました。「当院の患者様の多くは言葉でのコミュニケーションが難しいため、表情の変化やちょっとしたサインなどから気持ちを察知し、援助していく必要があります。最初は難しく感じるかもしれませんが、毎日向き合って観察していると、普段と違う変化にも気付きやすくなります」。患者様の異常にいち早く気付けるように、観察力を日々磨いているそうです。

デイルーム
つづいて、明るく清潔感のあるデイルームへ。とても広いスペースですね。「そうなんです。患者様が利用していない時間帯には、職員の会議や研修、休憩などにも利用しています。お昼休憩は職員食堂を利用することもできて、昼食だけでなく夜勤時の夕食・朝食もリーズナブルな値段で食べられるので助かります」と、看護師さん。

スタッフステーション
スタッフステーションに行ってみると、院長(写真左から3番目)を中心にカンファレンスが行われていました。「院長は気さくで優しい人柄で、患者様に関する質問・相談にも丁寧に対応してくれます。このようなカンファレンスの場でも、スタッフ一人ひとりの意見に耳を傾け、より良いチーム医療の実践のためにリーダーシップを発揮してくれています」と、皆さん。

浴室
浴室では、看護補助者さんが入浴介助を行っていました。「看護補助者は無資格・未経験OKで、働きながら介護の知識を身に付けていけるように、マンツーマンのOJTを行っています。要介護度の高い患者様が多いので、看護師もオムツ交換などの介護業務に入るようにしていて、支え合っているんですよ」。看護師と看護補助者の連携をとても大切にしているそうです。

病室
病室では、院内併設の歯科の歯科衛生士さんが回診を行っていました。「定期的な歯科の回診を通して、高齢者に多い誤嚥性肺炎や口腔疾患の予防に努めています。お口から食事ができる患者様はわずかですが、口腔ケアを通して嚥下機能の維持・改善に努め、高カロリー輸液管理の患者様についても、状態に応じて昼食だけでもお口から食べていただけるように取り組んでいるんですよ」と、看護師さん。

ナースステーション
スタッフステーションに戻ると、新入職の看護師さんへのOJTが行われていました。「療養型病院が未経験の方も安心して働けるように、入職後はベテランナースが教育担当者になり、キャリアに合わせた指導を行っています。最近では、患者様とゆっくり向き合える環境を求めて、急性期病院を退職した20代の看護師の入職が増えているので、当院でやりがいをもって働けるようにサポートしているんですよ」。

借り上げ寮の写真
「こちらは、福利厚生の独身寮の写真です」と、紹介してくれました。「遠方の方も安心して入職できるように、病院から徒歩圏内の立地に独身寮を用意しています。家具・家電・ロフト付きで、オートロックでセキュリティー対策も万全なので、はじめての一人暮らしも安心ですよ」。夜勤ありの看護師・看護補助者には家賃補助もつくそうです。

廊下
お次は、子育て中のスタッフの皆さんを紹介してくれました。仕事と子育ての両立はうまくいっていますか?「はい。日勤は1日7時間勤務で、毎日ほぼ定時に退勤できるので、子どもとの時間を大切にできて嬉しいです。子どもが小さいうちは時短勤務やパート勤務の選択も可能ですし、子どもの急な体調不良による勤務変更にも理解のある職場ですよ」と、ママさんたち。

玄関
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「患者様との時間も自分の時間も大切にできて、とても働きやすい職場です。緊急入院や急変対応が少ないため、心にゆとりを持ってケアにあたれますし、残業ほぼゼロで希望休が通りやすく、プライベートの時間を充実させることができます」と、皆さん。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。
帰り道

- ――おつかれさまでした。看護師・看護補助者の採用に力を注ぐ療養型病院、いかがでしたか。
- 要介護度の高い患者様が多いですが、各病棟に10名以上の看護師・看護補助者が配置され協働しているので、ゆったりと穏やかな雰囲気の職場でした。入院は予約制で、人工呼吸器などの医療依存度が高い方の受け入れは行っていないため、急変も少なく、患者様お一人おひとりとじっくり向き合える環境が整っています。
- ――どのようなスタッフが活躍していますか?
- 一般的な療養病棟は年齢層の高いベテランナースが多いそうですが、こちらの病院には20代の若手もたくさん活躍しています。また、忙しい急性期病院の働き方が合わず、患者様としっかり向き合える環境を求めて入職される方も多いそうで、そういった想いに応えていけるような職場づくりが進んでいました。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 在宅復帰が難しい患者様が中心なので、看取りが多く、それが悲しくて辛いと感じる方もいるかもしれません。ただ、穏やかな最期を迎えていただくための支援は療養病床ならではの貴重な経験で、学べることがたくさんあるそうです。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 2025年6月に新看護部長が就任し、より良い病院づくりに向けて、これからさまざまな改革が進む予定です。患者様の満足度はもちろんのこと、スタッフの満足度を上げることにも力を注ぐ方針とのことで、今後さらに働きやすい環境が整っていきそうです。
患者様とじっくり向き合える療養型病院で働きたい方
家庭やプライベートを大切にしながら長く働きたい方






