【医療法人社団 青木末次郎記念会 相州病院】Webで病院見学

資格取得などのキャリアアップを目指す際、職場のサポートが受けられると助かりますよね。神奈川県厚木市にある精神科病院「相州病院」では、キャリア支援を充実させて、未経験から精神科看護のプロを目指せる環境を整えているんだとか。奨学金制度も用意し、准看護師・看護助手として働きながら看護師の資格を取得したい方も歓迎しているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます。

「相州病院」へのアクセスは、「本厚木駅」北口からバスに乗り、「相州病院」バス停で下車してすぐ。職員には勤務時間に合わせて「本厚木駅」と病院を結ぶ無料送迎バスを運行しているほか、敷地内には無料の職員用駐車場が完備されていて、マイカー通勤も便利です。玄関で迎えてくれたのは、4人のお子さんを持つ准看護師さん。今日はよろしくお願いします。

まずは、精神科認定看護師の看護部長（写真中央）と、精神看護専門看護師の副看護部長（写真左）にお会いしました。お2人ともスペシャリストなんですね！「ええ、だからこそスタッフのキャリア形成支援に力を注いでいて、業務貢献につながる外部研修は勤務扱いとし、費用も病院が負担しています。もちろん、認定看護師などの資格取得にかかる費用も病院が負担するため、経済的な負担なくキャリアアップを目指せるんですよ」と、お2人。

タイミングよく、看護部の教育担当師長さんが研修計画の相談にやってきました。「教育委員会では、新人だけでなく中堅・ベテラン層への継続教育にも力を注ぎ、ラダー別研修を充実させています。また、中堅には実習生を担当する臨床指導者研修の受講を進め、管理職にはファーストレベル・セカンドレベルなどの認定看護管理者教育課程の受講を進めるなど、院外での学びも重視しているんですよ」と、教育担当師長。

「こちらは、看護助手から看護師資格を取得したママさん仲間です」と、紹介してくれました。子育てをしながら看護学校に通われたんですか？「ええ、奨学金制度を活用し、週末だけ当院でアルバイトをしながら4年間学校に通いました。仕事・子育て・学業をバランスをとりながら行うことは大変でしたが、当院には働きながら看護学校に通った先輩が多く、応援してもらえました」と、ママさん看護師さん。

お次は、精神療養病棟を案内していただきました。病棟によって求められる看護は異なりますか？「そうですね。入院設備は精神科急性期治療病棟が1つ、精神療養病棟が3つ、認知症治療病棟が1つの構成で、こちらの精神療養病棟は比較的容態が落ち着いた患者様が中心です。患者様一人ひとりとじっくり関わる時間が持て、退院準備なども進めています」。

つづいて、難治性の統合失調症や重度の気分障害の患者様に適応となる「修正型電気けいれん療法（m-ECT）」のブースへ。「m-ECTの実施件数は地域トップクラスで、他院からの紹介患者様も受け入れています。m-ECTは基本的に午前中に行っているため、m-ECT専属の看護師として午前中だけ働きたいという方も大歓迎です」。

病室に伺うと、新人指導が行われていました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にも相談役の先輩が付き、困ったことがあればすぐに相談できるようにしています。技術指導は部署全体で行っているのが特徴で、こんなふうに日替わりの教育担当者が付き、1対1で丁寧なOJTを実施しているので、精神科が未経験の方でも安心ですよ」と、准看護師さん。

認知症治療病棟に伺うと、看護助手さんが活躍していました。「こちらの病棟は高齢患者様が中心で、身体介助や生活支援が必要な方もいらっしゃるため、看護補助者を手厚く配置しています。こちらの看護助手は介護福祉士の資格取得を目指しているため、働きながら実務者研修を修了し、国家資格に合格できるようにバックアップしていく予定です」と、准看護師さん。

院内には、精神科デイケアが併設されていました。「こちらのデイケア以外にも、周辺には退院後の生活をサポートするグループホームやクリニックなどの関連施設が充実していて、スムーズな地域移行と地域生活の定着に取り組んでいます。クリニックでは訪問看護にも対応していて、病棟スタッフと連携を図りながら継続的なケアの提供を目指しているんですよ」。

お次は、准看護師さんも利用している院内保育室へ。「日中は小さな子どもたちが中心ですが、夜間は小学3年生まで預かってもらえるため、夜勤にも安心して入ることができます。もちろん、子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能で、常勤でも夜勤の曜日・回数の相談などに対応してもらえるため、ママさん看護師がたくさん活躍しています」。

最後は、看護部の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「スタッフ一人ひとりの意見に耳を傾けてくれる上司ばかりで、とても働きやすいです。当院の看護部長は『スタッフが主役になれる職場を目指したい』という方針で、現場が主体的に動ける組織づくりを進めているため、新しい提案なども通りやすいですよ」と、皆さん。魅力的な職場ですね！今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。キャリア支援が充実した精神科病院、いかがでしたか。

精神科認定看護師の資格を持つ看護部長と、精神看護専門看護師の資格を持つ副看護部長が中心となって手厚いキャリア支援体制を確立し、個々の目標達成を応援していました。看護部長は日本精神科看護協会の教育委員会の活動にも携わっていて、教育の充実にとても力を注いでいましたよ。

――どんなスタッフが活躍していますか？

看護部には20代から80代までの幅広い年齢層が活躍していて、男性看護師も多かったです。採用では、精神科に興味がある方なら年齢・経験などは一切不問で、未経験者やブランクのある方、働きながら看護師を目指したい方も大歓迎なんだとか。

――では、ここはちょっと、というところは？

駅から少し離れていることでしょうか。ただ、勤務時間に合わせて「本厚木駅」と病院を結ぶ無料送迎バスが運行されていますし、マイカー通勤の方には無料の職員用駐車場も完備されているので、通勤には困らないと思います。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

ほとんどのスタッフさんが有休を全て消化し、特別休暇制度のフリーホリデー（年5日間）も有効活用しています。フリーホリデーは1日単位でも5日間連続でも取得できるそうで、皆さん旅行や趣味を楽しんでリフレッシュしているそうです。