患者様が日々のリハビリを通して回復していく過程をそばで見られることこそ、回復期リハビリテーション専門病院で働く魅力ですよね。AMG(上尾中央医科グループ)の「杉並リハビリテーション病院」は、受け入れた患者様の約8~9割が在宅環境へ戻られるという、高い復帰率を誇っています。在籍年数の長いスタッフも多いらしいので、長く勤められる理由を聞いてきます!
- 形 態
- 回復期リハビリテーション病院
- 所在地
- 東京都杉並区/西荻窪駅
- 病床数
- 101床
玄関
JR中央線・総武線「西荻窪駅」を降りると、徒歩2分で「杉並リハビリテーション病院」です。その外観はまるで一般のマンションのようで、看板がなければ気づかないほど周囲の風景に溶け込んでいます。家庭的な玄関で迎えてくれたのは、回復期病棟の、入職5年目の看護主任さん。「お待ちしていました。当院の魅力をご紹介しますね」。よろしくお願いします。
玄関
「最初にお見せしたいものがあるんです」と、玄関のフラワーポットを示してくれました。「ここで咲いている花は、患者様とスタッフが協力して育てています。回復期の患者様は急性期と比べると入院期間が長いので、毎日診察とベッドの往復だけでは気持ちも落ちてしまいます。そこで、土いじりなどの憩いの時間を設けているんです。限られた空間ではありますが、夏にはスイカも育てたんですよ」と、看護主任さん。
1階外来ロビー
つづいて、外来ロビーへ。広々として、ゆったりとした空間ですね。「外来では、地域の方々向けの健診や予防接種だけでなく、入院患者様が退院した後のフォローも行っています。入院中に担当していた医師がそのまま引き続き診ていくので、患者様からは安心できると好評です」。患者様を地域に帰すだけでなく、その後まで手厚くサポートしているんですね。
1階リハビリテーション室
次は、1階のリハビリテーション室へ案内していただきました。すごく広いですね!「1階フロアのほぼ半分を占める面積を誇ります。当院のメインのリハビリ室として、入院患者様にも外来患者様にもご利用いただいています。新人セラピストはメンター制度、新人看護師はプリセプター制度のもと、基礎からの丁寧な教育を行い、ケアの品質向上に努めています」。
廊下
他職種の方との情報交換を笑顔でされていますね。「当施設では、セラピスト・看護師・介護職が協働して、療養環境を工夫し、患者様の行動に合わせた、転倒やけがをしない環境づくりに注力しています」と、看護主任さん。「そして、歩くこと、動くことだけでなく、その先にある、豊かな趣味や余暇活動などの『その人らしい生活』が実現できるような支援を心掛けています」。みなさんの笑顔で、人間関係の良さがわかります。
職員寮
看護主任さんが「病院から徒歩圏内の閑静な住宅街の中に職員寮があります」と、写真を見せてくれました。「西荻窪の街はスーパーやさまざまなお店が多くあり、生活しやすい地域です。行きつけの雑貨屋さんや喫茶店を作って楽しく暮らせる環境ですよ」。温かい印象の街ですよね。
放射線科造影室
つづいて放射線科造影室で、放射線技師さんにお会いしました。こちらでは何をされているんでしょうか?「当院では、通常検査だけでなく、嚥下障害のある患者様に対しての造影検査も行っています。医師と協力しながら、患者様お一人おひとりの身体機能を早期判断しておくことで、より良い回復と機能改善に向けた対策が立てられます」とのこと。
3階スタッフステーション
お次は3階へ。スタッフステーションを覗くと、多職種カンファレンスが行われていました。「当院ではチーム医療を推進していて、患者様とご家族の要望を実現するための支援を、各職種の知見を持ち寄りながら毎日検討しています。医師・看護師・セラピスト・管理栄養士・薬剤師・ソーシャルワーカーなど、すべての職種がお互いにフラットな関係を築けているのも、当院ならではの特長です」と、看護主任さん。
病室
病室に立ち寄ると、ベッドを整えている看護補助者さんがいらっしゃいました。
こちらでは何名の看護補助者さんが活躍していますか?「私を含め、20名程です。私は異業種からの転職組として、無資格の非常勤から始めました。今では常勤として、実務研修者の資格取得を目指しています。病院からの支援も手厚くて助かっています」とのこと。
廊下
廊下で男性の看護主任さんにお会いしました。「彼は認知症認定看護師の資格を持っているんですよ」と、案内役の看護主任さん。「当院では、各人が学びたい研修を選んで受けられます。認定看護師の資格取得を希望する方は、勤続年数や経験に関わらずどんどん受けてほしいですね。必要な資格なら給与や賞与をもらいながら研修へ通えるので、成長意欲のある人にはぴったりな環境だと思います」。
保育室
最後は敷地内にある保育室へ。「産休・育休取得後の復帰が多い当院では、育休明けの時短勤務や変則勤務にも対応しています。またお子さんが小さいうちでも安心して働けるよう保育室も備えています。敷地内なので、お子さんの急な体調不良時でもすぐに迎えに来られると、好評なんですよ」と、看護主任さん。これなら安心して長く勤められそうです。本日はありがとうございました!
帰り道
――お疲れさまでした。リハビリテーションに特化した回復期病院、いかがでしたか?
- 患者様の在宅復帰率が非常に高く、さまざまな職種のスタッフがチームワーク良く協働していることが院内の雰囲気からもよくわかりました。医療依存度の高い患者様も積極的に受け入れながら、ADL室や広々としたリハビリ室でのリハビリを通して、その人らしい生活ができるよう精一杯の支援を行っているそうです。
――他の病院や施設からの中途入職者も多いそうですね。
- 「患者様にもっと向き合いたい」と急性期から移ってきた人や、「大規模ではないアットホームな空間で働きたかった」という人など、さまざまな背景の職員さんが集まっていました。中には「病院らしくない、施設に近い感覚で仕事ができている」と答えてくれた人もいました。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 建物は年数が経過していますので、ハード面のきれいさを求めるのは難しいかもしれません。ですが、清掃が行き届いていてきれいですし、段階的な改修工事を予定しているとのこと。直近では居室の改修工事を行うなど、患者さんが日々を過ごす空間を少しでも快適にするための工夫をしているそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- お話を伺ったどの看護師さんからも、病院のいいところとして「休みがしっかり取れるところ」があがりました。年間休日120日(+有休)に加え、残業はあっても月3時間程度で、有休消化率も高いことから、プライベートの時間が作りやすい環境だなあと感じました。
多職種で協力しながらリハビリテーション看護に臨みたい方
結婚や子どもの誕生、育児など、人生の変化に合わせた働き方がしたい方