《 リハビリスタッフ編 》
セラピストとして成長するために、急性期から回復期、生活期に至るまで、すべての病期のリハビリを経験したいと考える方は多いはず。「谷津保健病院」では、自院で学べる急性期のリハビリだけでなく、法人の特色を活かして幅広い領域のリハビリを経験できる環境を用意しているそうです。資格取得支援制度や大学院進学支援制度など、キャリアサポートも充実しているらしいので、さっそく見学に行って働きやすさを見つけてきます!
- 形 態
- 急性期病院
- 所在地
- 千葉県習志野市/谷津駅
- 病床数
- 274床(一般242床 療養32床)
玄関
「谷津保健病院」へのアクセスは、「谷津駅」南口から徒歩1分。駅の改札を出るとすぐ目の前に病院が見え、通勤にとても便利です。車通勤を希望する方のために、職員用駐車場も用意しているそうです。玄関で迎えてくれたのは、リハビリテーション部の科長を務める作業療法士さん。「ようこそ!リハビリテーション部では2024年度から新卒採用を開始し、教育を一層充実させています。今日はゆっくり見学して行ってくださいね」。
6Fのリハビリテーション室
6階のリハビリテーション室に伺うと、セラピストの皆さんが迎えてくれました。「リハビリテーション部は法人採用で、全体で100名以上のセラピストが在籍しています(2024年11月)。当院では主に急性期のリハビリを提供していて、法人内には回復期を担う『東京湾岸リハビリテーション病院』や、生活期を担うデイケアや訪問リハビリテーション事業所もあり、定期的な人事異動が行われるんです」。
6Fのリハビリテーション室
フロアの一角では、理学療法士さんが活躍していました。どんな疾患の患者様が多いですか?「地域の高齢者の方が中心で、運動器疾患や廃用症候群、呼吸器疾患などの方が多いです。多様な診療機能を持つ病院なので、脳血管疾患や心疾患の方もいて、呼吸と脳卒中を専門領域とする認定理学療法士が在籍して専門性を発揮しています」。日本理学療法士協会より、「認定理学療法士(呼吸)」の臨床認定教育機関に認定されているそうです。
6Fのリハビリテーション室
お次は、外部で「がんのリハビリテーション研修」を修了した多職種で結成された「がんリハチーム」を紹介していただきました。「当院は千葉県より『がん診療連携協力病院』の指定を受け、がんの治療や緩和ケアに対応していて、リハビリテーション部でもがんの段階に合わせた内容のリハビリを提供しています」。がんリハ研修などの業務貢献につながる外部研修は、研修費用などを病院が援助しているそうです。
地域包括ケア病棟のリハビリテーション室
在宅復帰支援に取り組む地域包括ケア病棟には、フロア内に専用のリハビリテーション室が完備されていました。「地域包括ケア病棟では、個別のリハビリプログラムの実施に加えて、ADLの維持・向上に向けたレクリエーションを毎日実施したり、ご家族に介助指導を実施したり、円滑な在宅復帰に向けた取り組みを充実させています」と、科長さん。
地域包括ケア病棟のスタッフステーション
地域包括ケア病棟のスタッフステーションでは、リハビリスタッフさんと看護師さんが情報共有を行っていました。「当院ではチーム医療の実践を推進し、多職種がチームを組んで患者様の支援にあたっています。部署の壁がないため、医師が主催する外科勉強会に参加したり、看護師からリハビリに関する研修講師の依頼を受けたり、教育面でも連携しているんですよ」。いい取り組みですね。
院内研修の様子
「こちらは、先日開催した院内研修の写真です」と、紹介してくれました。「当院では学びも業務の一環として考え、必須研修は業務時間内に開催しているので無理なく参加できます。リハビリテーション部門では、患者様お一人おひとりの事例検討を行うリハビリカンファレンスや、継続的な成長を支えるラダー研修も企画し、学びの機会を充実させているんですよ」。
6Fのリハビリテーション室
6Fに戻ると、働きながら大学院に進学している作業療法士さんにお会いしました。進学の際は職場の支援がありますか?「はい。『大学院進学支援制度』があり、法人内には働きながら修士号・博士号を取得した先輩が複数います。仕事と学業の両立は大変ですが、すべての有休を時間給として1時間単位で取得できて、授業のスケジュールに合わせてシフトを組んでもらえるので助かっています」と、作業療法士さん。
スタッフルーム
スタッフルームに行き、新人さんへのOJT風景を見学しました。「これまで、新卒採用は東京湾岸リハビリテーションのみで対応していましたが、2024年度より当院でも新卒採用を開始し、プリセプター制度などのOJT体制の整備と指導者の育成に一層力を注いでいます。当院には、教育に関する学びを深めた実習指導者資格を持つスタッフが複数いるため、新人さんにもきめ細かいサポートが行えています」と、科長。
6Fのリハビリテーション室
お次は、子育て中のセラピストのお2人を紹介していただきました。「保育室や時短勤務制度などの子育て支援が充実しているため、結婚・出産後も定着するスタッフが多く、私も当院に入職後に第一子を出産し、最近まで職場の保育室を利用していました」と、科長。女性はもちろん、男性セラピストの育休取得率も高いそうです。
職員食堂
最後は、スタッフの皆さんに人気の職員食堂へ。「1食360円で美味しいランチが食べられるので、多くのスタッフが利用しています。他にも魅力的な福利厚生として、2024年度から導入された『奨学金返還支援制度』があり、『独立行政法人 日本学生支援機構』の奨学金を返還中の職員に対し、法人が一定期間代理返還しているんですよ(利用規定あり)」。魅力的な福利厚生ですね。今日はありがとうございました。
帰り道
- ――お疲れさまでした。幅広い領域のリハビリを経験できる病院、いかがでしたか?
- リハビリスタッフは法人採用で、急性期のリハビリに特化した谷津保健病院を経験した後は、回復期のリハビリを提供する「東京湾岸リハビリテーション病院」や、生活期のリハビリを提供するデイケア・訪問リハビリ事業所などに異動することもできるそうです。在籍するほとんどのセラピストが人事異動を経験し、自分に合った領域を見つけた後は、外部研修参加や資格取得によって専門性を磨いていました。
- ――働きやすさはどうですか?
- ワークライフバランスを大切に考え、残業の削減や有休取得率の向上に取り組んでいて、とても働きやすい環境が整っています。結婚・出産後の定着率も高く、小さなお子さんを持つママさん・パパさんセラピストも複数勤務していて、セラピストも法人合同の保育室を利用しているのだとか。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 定期的に法人内の人事異動が行われるため、異動が苦手という方には合わない職場かもしれません。ただ、法人内の施設はすべて同じ地域にあるので、引っ越しを伴う人事異動はなく、教育・待遇・福利厚生面などはほぼ共通です。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 大学院進学支援制度を活用して大学院で学んでいる作業療法士さんは、将来は教員の道に憧れているそうです。法人内には、大学院進学を経て大学教員にキャリアチェンジしたセラピストが複数いて、キャリアに関する相談などがしやすいそうですよ。
さまざまなリハビリを経験できる地域密着型病院で働きたい方
家庭やプライベートを大切にしながら長く働きたい方