看護師の仕事は激務で知られています。純粋に業務量が多かったり、必要とされるスキルが高度だったりという要素に、命に関わるケアであるために失敗が許されないという厳しさも相まって、どうしても現場には余裕が欠如しがちです。
そんな中、壁に突き当たったりして悩みを抱えてしまうと、そのまま看護師を辞める決断にまでつながりかねません。消耗して弱っている時にストレスがかかれば、回避する行動に出るのは生き物として当たり前ですから。
しかし、多くの看護師はそこで辞めず、踏みとどまって全身に努めています。その原動力は、日々の仕事を通じて得た「やりがい」の実感なのだとか。
看護師が「やりがい」を感じる瞬間をご紹介します。
回復の可能性が高い患者が集まる一般病棟などでは、看護師の行うケアも多く、患者とのやり取りも密接になります。そのためやりがいを感じる瞬間は、患者とのコミュニケーションの中で発生することが多いようです。
○患者に名前を覚えてもらった時 看護師は患者と触れ合う時間が最も多い院内スタッフですが、実はあまり個人名までは覚えてもらえないものです。患者に個人名を認識してもらえるようになれば、ある程度距離が縮まった証拠といえるでしょう。
○ 「ありがとう」と言ってもらった時 患者と看護師という関係性でも、人間関係には違いありません。ちょっとした親切やケアをした時に患者からかけられる言葉に勇気づけられることも少なくないようです。
○担当していた患者が回復した時 自分の担当していた患者が回復し、退院の挨拶をしてくれる時と言うのはうれしいものです。とある意識不明の患者のケースですが、意識不明の状態でも看護師が声をかけ続けていたところ、回復後にその時の声掛けが聞こえていたと判明したそうです。ずっと声が聞こえていた、励みになったという患者の言葉に、患者以上に看護師が勇気づけられたのだとか。
一般病棟とは異なる特殊な環境下では、やりがいを感じるために長い時間をかけなければならないかもしれません。
療養型病院及び病棟の場合、あまり医療行為は行われません。 寝たきりなどの長期療養者が多い中では看護師に出来る事は限られています。
急がず、じっくりと患者に向き合う「観察」のなかで、言葉にならないちょっとした変化を見つけ、時間の規定などに従うのではなく、 患者が本当にしてほしいことをしてほしいと思うタイミングでしてあげられた時にやりがいを感じるのだそうです。熟練の観察眼がなければ難しいケアで、多くは40代になってからこの領域に到達すると言います。
焦らずじっくりと現場に向き合っていく根気が必要となるでしょう。
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