ナースエイドの仕事内容をご紹介!スケジュール、給料、就活情報まで

2025年10月29日

未経験から医療現場で活躍したいと思われている方にとって、ナースエイド(看護助手)は最初の一歩として注目されている職種です。

「医療行為はできないけれど、本当に役に立てるの?」「体力的にきついって本当?」といった、気になるリアルを徹底解説。ナースエイドの仕事内容、やりがい、働き方、キャリア展望まで、今知りたい情報を網羅します。

この記事のポイント

  • ナースエイド(看護助手)は、医療現場を支える重要な職種
  • 患者さんの生活介助・看護師サポートなど、幅広い仕事内容
  • 資格や年齢不問。未経験から医療業界にチャレンジ可能
  • 本記事では給与・待遇や働き方、悩みや課題もリアルに紹介
  • キャリアアップや就活・転職のポイントも網羅
ページ目次
1.そもそもナースエイドとは?

2.看護師や介護士とナースエイド(看護助手)では、ここが違う!

3.ナースエイド(看護助手)の仕事内容は?
―― 患者さんの生活介助
―― ―― 仕事1:移動介助
―― ―― 仕事2:安全管理
―― ―― 仕事3:清潔ケア(入浴・排せつ介助)
―― ―― 仕事4:食事介助
―― ―― 仕事5:病室の整備
―― 看護師の業務サポート
―― ―― 仕事6:器具の洗浄
―― ―― 仕事7:備品の管理・準備
―― ―― 仕事8:スタッフ間の情報伝達

4.ナースエイド・1日のスケジュール(日勤の場合)

5.気になる?ナースエイドの働き方と給料相場
―― ナースエイドの一般的な勤務形態
―― ナースエイドの給料相場

6.ナースエイドのよくあるお悩み4選
―― ①肉体的負担が大きく疲労が取れない
―― ②人間関係に不安がある
―― ③医療・介護の知識不足を感じる
―― ④給料が見合っていないと感じる

7.就職活動お役立ち情報!ナースエイドになるためには?
―― ナースエイドに資格は不要?
―― 適性チェック!向いている人の特徴とは?
―― ナースエイド就活のコツ

8.医療21であなたにあった職場を探してみよう

9.ナースエイドの仕事内容ついて、よくある質問を3つ紹介!
―― Q1:ナースエイドの仕事は感染症のリスクが高いですか?
―― Q2:医療行為は一切しないとのことですが、緊急時に何か手伝うことはありますか?
―― Q3:ナースエイドから看護師や介護福祉士を目指せますか?

10.まとめ:ナースエイドは病院に不可欠な存在!未経験から医療に貢献しよう

1.そもそもナースエイドとは?

ナースエイドとは、「看護助手」とも呼ばれ、主な活躍の場は医療機関や福祉施設などが挙げられます。施設によっては「看護アシスタント」「看護補助者」「ケアワーカー」といった名称も使われており、業務内容も若干異なりますが、いずれも「医療行為を直接行わない補助スタッフ」を指します。

ナースエイドの主な役割は、患者さんの生活援助や療養環境の整備、そして看護師の業務サポートであり、医療チームの一員として患者さんと直接かかわるやりがいのある仕事です。資格や経験がなくてもスタートでき、医療・福祉業界を目指す方にとっては入口となっています。

2.看護師や介護士とナースエイド(看護助手)では、ここが違う!

ナースエイドは採血・点滴・投薬などの医療行為を行わず、看護師の補助業務に特化します。看護師や介護士は国家資格が必須ですが、ナースエイドは資格・年齢・学歴不問でもできる点が大きな特徴です。未経験からでも医療現場に飛び込めるハードルの低さが大きな魅力といえます。

なお、「准看護師」という職種もあります。准看護師として業務を行うには都道府県の認定資格が必要となり、医師・看護師の指示のもと医療行為も可能です。ナースエイドはその前段階の補助職という位置づけになるでしょう。

ナースエイドには高度な専門性よりも、「人の役に立ちたい」という意欲や協調性が求められるようです

また、介護士は福祉施設でのケア業務が中心ですが、ナースエイドは病院やクリニックなどの医療現場で患者さんの生活全般を支える点が大きな違いです。

3.ナースエイド(看護助手)の仕事内容は?

ナースエイドの仕事内容は、配属先(病棟・外来・療養型・クリニックなど)や医療機関の規模によって多少の違いはありますが、大きく分けて「患者さんの生活介助」と「看護師の業務サポート」の2つに分類できます。以下で詳しく見ていきましょう。

ナースエイドの仕事内容一覧

患者さんの生活介助

  • 移動介助
  • 安全管理
  • 清潔ケア(入浴・排せつ介助)
  • 食事介助
  • 病室の整備

看護師の業務サポート

  • 器具の洗浄・準備
  • 備品の管理・準備
  • スタッフ間の情報伝達

患者さんの生活介助

患者さんの生活介助ナースエイドに課せられる大きな役割として、患者さんの生活の質を上げるために、日常生活を支えることが挙げられます。医療や介護未経験の方でも研修で身につく業務が中心です。介護職の経験が活かせる場面も多く、将来介護福祉士など上位資格へのステップアップにもつながります。

仕事1:移動介助

病棟・外来を問わず、患者さんの「移動介助」はナースエイドの代表的な仕事です。ベッドから車椅子への移乗や、検査室・リハビリ室への移動を安全にサポートします。場合によってはかなり体力を使うため、適切な介助方法の習得が必須です。患者さんの転倒やケガを防ぐためにも、丁寧で慎重な対応が求められます。

仕事2:安全管理

転倒・転落防止のためベッド柵の確認、行動の見守り、寝たきり患者さんの体位変換(褥瘡予防)などを担います。主に病棟での業務ですが、外来でも重要な仕事です。患者さんのちょっとした異変(顔色や食事量の変化など)や危険行為に気づいたら、速やかに看護師へ報告します。常に「そばで見守る」ことが安全な療養環境づくりにつながります。

仕事3:清潔ケア(入浴・排せつ介助)

入浴・洗髪・清拭といった清潔保持の支援、トイレ誘導やおむつ交換など排せつケアも重要な仕事です。最初は抵抗を感じる方もいますが、患者さんの尊厳を守り、リフレッシュや健康維持に欠かせない、尊い業務といえます。細やかな気遣いや声かけで患者さんのストレスを和らげる工夫も大切です。

仕事4:食事介助

患者さんの嚥下能力や病状に合わせて、配膳・下膳や食事介助、誤嚥防止や食事中の安全確認を行います。食事は楽しみの一つ。この仕事を通して患者さんとの距離も近くなり、密なコミュニケーションスキルを養うことができるでしょう。

仕事5:病室の整備

ベッドメイキングやシーツ交換、病室内の整理・清掃、ごみ処理などを担当し、患者さんが快適かつ安全に過ごせる環境を維持します。衛生面の管理がしっかりできることはナースエイドに必須のスキルです。

看護師の業務サポート

看護師の業務サポートナースエイドには、患者さんのケアに加え、看護師が医療行為に集中できるよう周辺業務をサポートする役割も担います。現場での経験は今後のキャリアに活かせる財産です。資格取得を目指しながら、経験を積むために働かれる方も増えています。

仕事6:器具の洗浄・準備

処置や診療に使うハサミやピンセットなどの回収・洗浄・消毒を行い、整理整頓を担います。こうした業務は医師・看護師が行うこともありますが、負担軽減のためナースエイドが担うケースが増えている傾向にあるようです。

仕事7:備品の管理・準備

包帯やガーゼ、おむつなど消耗品の在庫管理・発注・補充を行います。診療や処置の前に器具や物品を準備し、看護師がすぐ使える状態にしておくことで、現場の効率アップに貢献します。

仕事8:スタッフ間の情報伝達

急患対応や多忙時は、看護師・医師の補助として、他スタッフへの情報伝達・伝言やナースコール対応を担当することもあります。患者さんやご家族の小さな気づきをチームで共有し、スムーズな連携を支えます。

4.ナースエイド・1日のスケジュール(日勤の場合)

ナースエイドの日勤は、患者さんのケア・環境整備・看護師のサポートなど多岐にわたります。以下のスケジュール例を参考に、1日の流れや働く姿をイメージしてみましょう。

時間帯 業務内容 備考
8:30 出勤・情報収集 夜勤スタッフからの申し送りを受け、その日の担当患者さんの情報を確認します。
9:00 清潔ケアの準備・実施 入浴介助や清拭、洗髪、シーツの交換などを担当します。看護師によるバイタルチェックの補助をしつつ、指示を仰ぎます。
11:00 環境整備・移動介助 病室の整理や清掃、リネン交換、検査室への患者さんの移動介助を行います。
12:00 昼食準備・食事介助・清潔ケア 食事の配膳と下膳、食事の必要な患者さんの介助を行います。食事後には口腔ケアや排せつ介助も行います。
13:00 休憩
14:00 カンファレンス 看護師のカンファレンスに参加する場合もあります。午前中までの共有事項や午後の業務指示を受けます。
14:30 物品管理・補充 消耗品の在庫チェックや発注・補充、器具の洗浄・消毒などを行います。
15:00 排せつ介助・見守り 患者さんの状態に合わせて排せつ介助、転倒防止の見守りを実施します。ナースコールなどの対応を任されることもあります。
16:30 業務記録・申し送り 日中の業務内容や患者さんの様子を記録し、夜勤者への申し送り準備を行います。
17:00 業務終了

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5.気になる?ナースエイドの働き方と給料相場

気になる?ナースエイドの働き方と給料相場やはりみなさんが気になるのは、「どのような働き方があるの?」「いくらくらい貰えるの?」ということではないでしょうか。ここからは、ナースエイドの勤務形態や給料相場について、現場のリアルな実態をお伝えします。

ナースエイドの一般的な勤務形態

ナースエイドの勤務先は、病院・クリニック・療養型施設・回復期病棟などさまざまですが、病棟勤務の場合はシフト制(2交替・3交替)が一般的です。

常勤は安定した収入が望めて昇進や昇給の可能性があり、 パートやアルバイトは勤務時間を柔軟に調整しやすく子育てや家事と両立しやすいので、それぞれにメリットがあります。

夜勤専従や短時間勤務など、働き方のバリエーションも豊富で、夜勤手当がつけば収入UPの可能性もあります。

ナースエイドの給料相場

2024年『令和6年賃金構造基本統計調査(e-Stat)』によると、正規雇用の看護助手(ナースエイド)の、未経験者の月給は約193,400円、全体平均は約220,800円となっています。賞与や手当の合計は未経験者で約108,000円、全体平均は約463,300円です。

パート・アルバイトの時給に関しては1,250~1,950円程度が相場であり(2025年11月現在)、実際に医療に特化した求人サイト『医療21』おいても多くの求人がこの範囲におさまっています。

なお、看護師の平均月給は329,600円、准看護師は273,700円、介護職員は255,400円(いずれも所定内給与)であり、こうした専門職・資格職に比べると、ナースエイドの給与はやや低めといえます。ただし未経験・無資格からスタートできる点が魅力であり、経験を積んでこれらの職種にステップアップすることで、収入アップも望めます。

6.ナースエイドのよくあるお悩み4選

ナースエイドはやりがいがある仕事ですが、大変な点も多々あります。しかし、あらかじめよくある悩みを知っておくことで入職後のミスマッチを防げるでしょう。あなたらしいキャリアを築くためにも、以下のことは念頭に置いておきましょう。

①肉体的負担が大きく疲労が取れない

移乗介助や体位変換、おむつ交換などの仕事はどうしても身体的な負担が避けられません。しかし、正しい介助技術を身につける、複数名で協力して介助する、などを行えば負担を軽減できます。また、無理せず周囲への相談や協力を求める姿勢を大切に、体への負担を減らす工夫をしていきましょう。

②人間関係に不安がある

医療現場は他職種との連携が不可欠です。ナースエイドは、業務範囲に限りがありますが、現場では看護助手の存在を頼りにしているスタッフも多いです。また、切迫している状況では言葉や態度が厳しくなることもあるかもしれません。

積極的なコミュニケーションと相談できる環境づくりが、人間関係のストレスを減らすコツ。感謝の言葉をもらえる場面も多く、やりがいにつながります。

③医療・介護の知識不足を感じる

特に未経験の方は、知識や経験不足に不安を感じるのは当然です。多くの病院で充実した研修制度やOJTが用意されており、現場で学びながら力をつけられます

経験を積むことで自然と知識やスキルが身につきますので、最初は「わからなくて当たり前」というように気負わずにチャレンジしてみてください。

④給料が見合っていないと感じる

看護師(月給329,600円)や准看護師(273,700円)、介護職員(255,400円)、ケアマネージャー(291,400円)と比べると、ナースエイドの平均月給(220,800円)はやや低い水準です。

資格・経験・業務範囲による責任の違いが賃金格差の理由ですが、下積み期間と位置づけて経験を積み、資格取得でキャリアアップを目指される方も多いです。

決して「給与が少ない=価値がない」というわけではありません。現場で得られる経験や知見は報酬以上のものです。成長の土台となる職種として自信を持って臨みましょう。

7.就職活動お役立ち情報!ナースエイドになるためには?

就職活動お役立ち情報!ナースエイドになるためには?医療・介護現場でキャリアをスタートしたいと考えられている方にとって、ナースエイドは第一歩といえます。ここからは、ナースエイドを目指すうえでの基本情報や職場選びのポイント、就活成功のコツをご紹介します。

ナースエイドに資格は不要?

ナースエイドは資格不要で応募可能です。学歴や年齢も問われない場合が多く、「人の役に立ちたい」という気持ちがもっとも重要です

ただし、「看護助手認定実務者試験」や「メディカルケアワーカー(R)検定」などの民間資格、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修などを修了しておくと、就職に有利です。
知識や技術を身につけることで、入職後のギャップを減らすことにもつながります。

適性チェック!向いている人の特徴とは?

以下に当てはまる方はナースエイド、あるいは医療業界に向いている・やりがいをもって働ける可能性があります。

  • 観察力(小さな変化に気づく)
  • 機転が利く(臨機応変に対応できる)
  • 報告・連絡・相談の力
  • コミュニケーション力
  • 献身性・思いやり

もちろん、これらに自信がなくても心配は不要です。医療に興味があれば、まずは一歩踏み出し、経験を積みながら自分なりの「適性」を磨いていきましょう。

ナースエイド就活のコツ

ナースエイドの求人に応募して履歴書の内容を考える際、面接を受ける際には、以下のことを意識しましょう。

  • 清潔感のある身だしなみ、明るい挨拶は必須
  • 「未経験から学びたい」という意欲をアピール
  • 能力や知識よりも「人柄」や「前向きな姿勢」を重視する職場が多い
  • 前職との共通点を見つけ、経験が活かせることを伝えると印象アップ

医療21であなたにあった職場を探してみよう

ナースエイドとして働きたい方は、医療専門求人サイト『医療21』をご活用ください。全国の医療機関のナースエイド・看護助手求人を多数掲載しており、職場環境や勤務条件、働き方も細かく比較できます

ぴったりの職場がきっと見つかりますので、ぜひ一度求人情報をチェックしてみてください。

ナースエイドの仕事内容ついて、よくある質問を3つ紹介!

ナースエイドの仕事内容や働き方に関して、よくみなさんが疑問に思われることを3つピックアップし、Q&A形式で解説します。不安解消にお役立てください。

Qナースエイドの仕事は感染症のリスクが高いですか?

病院は感染症リスクが高い場所ですが、専門的な衛生教育のもとで業務を行います。手洗いや手袋・マスク・エプロンなどの防護具着用、器具の消毒など基本的な感染対策を徹底することでリスクを最小限に抑えることができます。常に衛生管理を守ることが大切です。

Q医療行為は一切しないとのことですが、緊急時に何か手伝うことはありますか?

ナースエイドは医療行為をしませんが、緊急時には看護師の指示で物品を運んだり、患者さんを安全な場所に誘導したりと、補助的なサポートを行います。医療チームの一員として、現場全体を支える重要な存在です。

Qナースエイドから看護師や介護福祉士を目指せますか?

もちろん可能です。ナースエイドで医療現場の経験を積むことで実践的な知識やスキルが身につき、看護師や介護福祉士の資格取得を目指す強いモチベーションが得られます。働きながら資格取得を目指す方も多く、キャリアアップの道も広がっています。

まとめ:ナースエイドは病院に不可欠な存在!未経験から医療に貢献しよう

ナースエイドは、資格や経験がなくても始められる登竜門的な職種ですが、一方で医療現場には欠かせない存在といえます。患者さんの療養生活を支え、看護師の業務をサポートするやりがいある仕事です。まずは自信を持って一歩踏み出し、自分らしい医療キャリアをスタートしてください。

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医療21コラム記事監修者
株式会社アドバン

人材採用サポート・Web事業・印刷物制作を中心とする事業を展開する株式会社アドバンを1991年に設立。人材採用サポートの中でも、医療・介護業界に特化する専門求人サイト『医療21』『介護21』を運営。リアルな求人情報を届け、人材紹介ではない”ベストマッチングの場”を提供している。

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