
気持ち良く働くには、チームワークやコミュニケーションがとても重要。職場が明るく活気があると、自然とモチベーションが上がりますよね。調布市にあるケアミックス型病院「北多摩病院」が取り組んでいるのは、円滑な「チーム医療」を実践するための人間関係づくり。病院全体で在宅復帰支援に力を入れているそうで、多職種で連携する場面がとても多いのだとか。さっそく見学に行って、チームワークの良さを確かめてきます。
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 東京都調布市/調布駅
- 病床数
- 269床(一般病床179床、医療療養病床90床)


玄関
都心のベッドタウンとして再開発が進む「調布駅」は、京王線特急で「新宿駅」から約15分とアクセス抜群。駅周辺は商業施設で賑わっていますが、少し離れると自然の多い街並みが広がっています。「北多摩病院」があるのは、北口から徒歩約15分の閑静な住宅街。玄関では、一般病棟の看護師さん(写真左)と、療養病棟の看護師さん(写真右)が笑顔で迎えてくれました。本日はよろしくお願いします!


外来診療室
外来診療室を覗くと、万代(ばんだい)院長にお会いできました。「2018年度に赴任した万代院長は、名誉院長と同じ大学の出身で、以前から親交が深かったそうです。名誉院長が追求してきた『地域に根ざした医療』を継続発展させるべく、当院のリーダーとして、地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいます」と、お2人。いつも笑顔で気さくな人柄の院長は、患者様にも職員にも大人気なのだとか。


検査室
お次は検査室に行き、検査スタッフさんにお話を伺いました。「当院には検査機器が豊富に取り揃えられていて、幅広い検査を行っています。現在、検査スタッフは私を含めて2名で、スムーズな医療提供ができるよう努めています」とのこと。


リハビリテーション室
つづいて、リハビリテーション室へ。リハビリ科には、どんなスタッフが活躍していますか?「経験豊富なスタッフが中心となって、若いスタッフと力を合わせて働いています。職種に関係なく仲が良いです」と、リハビリスタッフさん。


スタッフステーション
スタッフステーションでは、横内看護部長(写真中央)を交えたカンファレンスが行われていました。「看護部長はスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。年に1回はスタッフ全員と個別に話をする『1on1ミーティング』を実施していて、現場の声を業務改善や労働環境改善につなげているんですよ」と、お2人。素敵な看護部長ですね。


スタッフステーション
スタッフステーションの一角で、新入職員へのOJTが行われていました。「中途入職者はキャリアはさまざまなので、個別の指導計画を立て、業務に慣れるまでマンツーマンの指導を行っています。経験豊かな実地指導者に加えて、メンタルケアを担うサポートナースもいるため、学びやすい雰囲気だと思います」。入職後は、所属する大坪会グループの新人研修も用意されているとのこと。


スタッフステーション
仕事の空き時間には、職場のPCやiPadからeラーニングの受講が許可されているそうです。「各部署にiPadがあり、勤務中に調べごとをしたり、院内研修の予習・復習をすることも。自宅や通勤時間にPCやスマホから学習できるだけでなく、勤務中にも活用できるので便利です」と、お2人。2023年にはキャリアラダーを、2024年にはマネジメントラダーと看護補助者ラダーを導入し、自身に合うプログラムを受講できるようになったそうです。


病室
つづいて、療養病棟の病室を案内していただきました。「療養病棟は長期療養目的の高齢患者様が中心で、比較的容態は落ち着いていて、じっくりと向き合った看護を提供できます。認知症を抱えている方や、食事・入浴・排泄などの介助が必要な方も多く、看護補助者とチームを組み、看護師も積極的に日常生活ケアに入っているんですよ」。患者様と関わる時間を多く持てるのは、療養病棟ならではですね。


透析室
お次は、最新の機械を備えた透析室へ。「透析ベッドは27台あり、外来と入院を合わせて約40名の透析患者様の治療にあたっています(2025年6月)。高齢化、合併症、重篤化などに対応していくため、オンラインHDF対応の透析装置を導入し、病棟では腹膜透析にも対応しています」と、臨床工学技士さん。新人さんへの機械操作指導は、臨床工学技士さんが中心となって丁寧に対応しているそうです。


保育室
病院を出て、歩いてすぐの保育室を見せていただきました。「子育て中は、日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択ができるので、小さなお子さんを持つママさんもたくさん活躍しています。パート勤務の方には勤務時間を6パターン用意し、ライフスタイルに合った働き方ができるようにサポートしています」と、お2人。働き方の相談にも柔軟に対応してもらえるんですね!


看護師寮
最後は、入寮者も多いという看護師寮へ。病院からも調布駅からも近く家賃もお手頃なのに、12畳という広さがあることにびっくり。案内役の看護師さんのお1人も実際に利用していて、他院の友達から羨ましがられるのだとか。「駅にも近いため、仕事帰りにショッピングを楽しんでから帰ることもあります。単身者にとってはこれ以上ないほど便利なので、おすすめです」とのこと。本日はありがとうございました!

帰り道

- ――お疲れさまでした。チーム医療を推進するために人間関係を大切にしている病院、いかがでしたか?
- 職種や役職に関係なくコミュニケーションが活発で、風通しの良い職場でした。院長が親しみやすくて明るい人柄で、看護部長や師長などの管理職の皆さんも気さくで、現場との距離が近いと感じました。
- ――働きやすさはどうでしたか?
- 残業は少なく、有休取得率はほぼ100%だそうです。0歳児から預けられる保育室、日勤常勤制度、時短勤務制度などが整っているので、子育て中のママさんもたくさん活躍していました。
- ――では、ここはちょっと、という点は?
- 療養病棟でも退院支援に取り組んでいるので、のんびり働きたい方には向いていないかもしれません。今後も、病院全体で在宅復帰率の向上に取り組む方針だそうです。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 看護部では、経験の浅い方やブランクのある方も積極的に受け入れているそうで、現場の指導力の向上に取り組んでいました。今後は、中堅以上の看護師に外部研修への参加を促し、新人さんの指導の仕方で迷うことがないようにしていきたいのだとか。
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