【医療法人社団 東光会 八王子山王病院】Webで病院見学

地域に密着した中小規模病院は、上司や他職種との距離が近く、和気あいあいと働けるイメージがありますよね。戸田中央メディカルケアグループ（TMG）の「八王子山王病院」は、家庭的な病院規模を活かして、地域の患者さま、そして働くスタッフを大切にする病院づくりに取り組んでいるそうです。結婚・出産後も安心して働けるよう、ワークライフバランスの充実にも力を入れているそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます！

「八王子山王病院」へのアクセスは、「八王子駅」北口から15分ほどバスに乗り、「中野山王」バス停で下車して徒歩3分。駅から少し離れた立地ですが、バスの本数が多く、通勤には困らなそうです。玄関では、新卒入職2年目の看護師さんが笑顔で迎えてくれました。「ようこそ！今日はたっぷりと当院で働く魅力をご紹介しますね」。

まずは、救急処置室を案内していただきました。「以前より24時間体制で救急車の受け入れを行ってきましたが、2022年の壽美（すみ）院長就任を機に、救急医療体制の充実に一層取り組んでいます。それに伴い、入院患者さまの割合も急性期の方が増え、2023年の病棟再編で慢性期病棟を急性期病棟へ転換しました」。地域に求められる医療を提供するため、病床数の増床や診療科の再編など、進化を続けてきた歴史があるそうです。

壽美（すみ）院長の噂をしていると、ご本人にお会いできました。「消化器外科を専門とする院長は、TMGに入職前は八王子市内の病院に長く勤務されていて、地域の医療機関からも厚い信頼を寄せられています。プライベートではロックバンドを結成していたロックンローラーの一面もあり、とても親しみやすい院長です」と、看護師さん。素敵な院長ですね。

院内を歩いていると、戸田中央メディカルケアグループ（TMG）のポスターが掲示されていました。グループ施設がたくさんありますね。「ええ、TMG本部の看護局では教育システムやキャリア支援制度を充実させていて、合同研修も開催されますし、認定看護師や専門看護師の資格を目指す際のサポート体制も万全です」。看護部の研修は、TMGのキャリアラダーに沿って開催されるそうです。

病棟に行き、西村看護部長にお会いしました。どんな仲間を歓迎していますか？「地域の患者さまのために一生懸命になれる方なら大歓迎です。生活支援が必要な高齢患者さまが多いため、人生経験豊富な40代以上の方の活躍にも期待しています。2023年の病棟再編では、慢性期病棟を急性期病棟へ転換し、7対1の看護配置を実現したため、手厚い人員体制を維持していけるよう、新卒採用・中途採用ともに力を入れています」と、看護部長。

つづいて、スタッフステーションへ行ってみると、多職種カンファレンスが行われていました。「157床という大きすぎない規模の病院なので、部署の壁がなく、職種を超えた連携が図りやすいです。このような多職種カンファレンスの時間以外でも、状況に応じて情報共有・意見交換を行い、質の高いチーム医療で患者さまを支えています」と、皆さん。

お次は、先輩から指導を受ける様子を見学させていただきました。「新卒者のOJTは、1人の新人に対して、エルダー（気軽に質問・相談できる兄・姉的存在）とメンター（教育目標などを管理してくれる先輩）が付きます。中途入職者のOJTは、経験に応じてサポート役を付け、その方に不足している技術をマンツーマンで指導しているんですよ」と、看護師さん。

お次は、リハビリテーション室へ。「急性期の治療を終えた患者さまが在宅に戻るための支援を担う地域包括ケア病棟もあるため、さまざまな機能訓練機器を備え、ADLの維持・向上を支えています。リハビリテーション科では、入院中のリハビリや外来リハビリに加えて、訪問リハビリや行政と連携した地域リハビリにも取り組んでいるんですよ」。

つづいて、透析室に行き、透析看護認定看護師さんを紹介していただきました。「保育園に通う2人の子どもを育てながら長期研修に参加し、認定看護師の資格を取得しました。資格取得後は、透析室業務に加えてフットケア外来・糖尿病透析予防外来を担当して専門性を活かしながら、スタッフ教育にも積極的に携わっています」と、認定看護師さん。子育てとキャリアアップの両立を実現する素敵なロールモデルですね。

病院至近に、ママさんたちに人気の保育室があります。「こちらは24時間対応で、感染症以外の病児保育や、夏休みなどの長期休暇中は学童保育も行っています。病院に隣接しているため、仕事の合間に授乳にくるスタッフもいますし、保育中にお子さんの具合が悪くなってもすぐに様子を見に来ることができて安心です」。子育てサポートも充実しているんですね。

最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。皆さんとっても表情がイキイキとしていますね！「希望休が通りやすく、残業削減にも取り組んでいるため、理想のワークライフバランスを実現しやすく、毎日笑顔で仕事ができています。働きやすい環境なので、3人、4人と出産するママさんや、定年後も再雇用を希望するスタッフも多いんですよ」と、皆さん。魅力的な職場ですね！今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。地域の患者さまや職員を大切にする中規模病院、いかがでしたか？

救急医療から在宅支援まで切れ目なく対応できる体制があり、地域医療の充実のために進化・成長を続けていて活気がありました。院長や看護部長も親しみやすい人柄で、部署の壁がなく、スタッフ同士のコミュニケーションが活発な職場です。

――ワークライフバランスへの取り組みはどうですか？

さまざまな取り組みが評価され、「東京ワークライフバランス認定企業」に選ばれているそうです。24時間対応の保育室があり、小さなお子さんを持つママさんも多く活躍していて、日勤常勤・時短勤務・パート勤務など、ライフスタイルに合った働き方を選んで無理なく仕事を続けている印象でした。

――では、ここはちょっと、という点は？

最寄りの「八王子駅」から少し離れていることでしょうか。ですが、病院の近くにバス停があり、駅までのバスが多く出ています。病院周辺は自然に囲まれた静かな立地ですが、「八王子駅」周辺はさまざまな商業施設で賑わっていて便利です。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします

案内役の看護師さんは将来の結婚・出産というライフイベントも、仕事も育児も楽しむ先輩たちを近くで見ているので、「ここなら大丈夫」と安心しているようです。いきいき働くママさん達の姿は、後輩達の未来にも希望を与えているようですね。

看護部長
インタビュー