

医療法人社団 山手正恵会
ワシン坂病院
( 精神科病院 )


子育てや介護をしながら働くには、職場の理解と協力が必要ですよね。横浜市中区にある精神科病院「ワシン坂病院」では、結婚・育児・家族の介護など、ライフイベントや家庭環境に合わせた働き方ができるように、多様な勤務形態を用意しているとのこと。近い将来にはリニューアルの計画があり、より魅力的な病院を目指して再スタートを切る予定だそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます。
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 神奈川県横浜市中区/山手駅
- 病床数
- 167床(開放病棟56床、男性閉鎖病棟59床、女性閉鎖病棟52床)

玄関
ワシン坂病院へのアクセスは、「横浜駅」「桜木町駅」「石川町駅」「根岸駅」「磯子駅」「元町・中華街駅」「関内駅」の各駅前から横浜市営バスの利用が便利。バス停「小港」か「小港橋」で下車後、徒歩5~8分で到着します。玄関で迎えてくれたのは、看護師長のお2人。「道中の『ワシン坂』は、地域の名所で、山手地区と本牧方面を結んでいます。慣れるまでは坂道の通勤路が大変かもしれませんが、筋力アップができて健康づくりに最適です」。


院内
まずは、武藤副看護部長にお会いしました。こちらの病院では、ライフイベントや家庭環境に合わせた働き方の選択肢を設けているそうですね。「はい。子育てや家族の介護などをしながら働く仲間を応援するため、ワークライフバランスに配慮し、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などの勤務形態を用意しています。希望の働き方に寄り添っているので、長く定着するスタッフが多く、看護師の最高齢は86歳なんですよ(2021年10月)」と、副看護部長。


副看護部長室
お次は副看護部長室で、管理職の皆さんが管理しているシフト表を見せていただきました。「年間休日は120日以上(+有休)と充実しており、お休みの希望は100%通るように調整しています。お子さんやご家族の急な体調不良によるお休み・早退・遅刻などにも理解を示し、柔軟に対応しているので安心してください。また、パート勤務の方には、働く曜日・時間帯の希望にもできる限り寄り添っているんですよ」と、皆さん。それは助かります。


外来フロア
お次は外来フロアで、子育て中のママさんのお2人を紹介していただきました。「2人とも、保育園や小学校に通うお子さんを育てながら働いていて、それぞれの家庭環境に合わせて、日勤常勤(写真左から2番目)とパート勤務(写真右から2番目)を選択しています。お子さんの成長に合わせて、常勤への切り替えや、パートの働く日数・時間を延ばすことも可能で、働き方の相談には随時対応しています」と、看護師長のお2人。


外来フロア
「当院の歴史は長く、ハード面の老朽化が進んでいますが、近い将来には建物のリニューアルを計画し、2022年度内には詳細が決定する予定です。リニューアルを機に病床数や診療体制を見直し、より魅力的な病院を目指したいと考えています。リニューアル後は、職員食堂や休憩室などの福利厚生が充実する予定なので、働きやすさが更にアップすると思います」と、お2人。それは楽しみですね。


病室
病室を覗くと、プリセプター制度による新人指導が行われていました。「指導を受けている准看護師(写真左)は、医療事務から准看護師の資格を取得し、初めて働く職場に当院を選びました。一昔前まで精神科では看護技術が身に付かないと言われていましたが、最近では入院患者様の高齢化が進み、認知症ケアや身体合併症看護が求められるため、基礎看護がしっかり習得可能です。当院は、緊急の入院対応が少なく、マイペースに働けるので、教育の時間を確保しやすいんですよ」。


院内研修の様子
「こちらは、先日開催した院内研修の写真です」と、見せてくれました。院内研修は定期的に開催されますか?「はい。教育委員会と院内研修企画委員会が中心となり、ほぼ毎月さまざまなテーマで開催しています。最近は、新型コロナの影響で院外研修に参加しにくい状況が続いているため、eラーニングを活用した院内研修も取り入れ、外部の講師から最新知識や専門技術を学べるようにしているんです」。


スタッフステーション
病棟のスタッフステーションに伺うと、カンファレンスが行われていました。「働く看護師の年齢・性別・キャリアはさまざまですが、気さくで明るいスタッフばかりで、職場はいつも和気あいあいとした雰囲気です。カンファレンス中も意見交換が活発ですし、休憩時間もさまざまな話題で盛り上がり、先輩・後輩関係なく交流を深めているんですよ」と、皆さん。新人でも馴染みやすい職場ですね。


病棟
病棟には、看護師をサポートする看護助手も多く活躍していました。「当院では、働きながら看護師を目指す方への『奨学金制度』を設けているので、看護助手・准看護師から看護師の資格にチャレンジするスタッフがたくさんいます。実は私も、最初は看護助手として働き始め、看護師の資格取得後も当院で長く働き、師長に就任したんです」と、看護師長(写真左)。看護助手・准看護師の方も大歓迎とのこと。


精神科デイケア
院内には、退院後のサポートを担う精神科デイケアが併設されています。「当院の入院患者様は、3カ月以内で退院される方と、長期療養が必要な方とで二極化している傾向があり、早期退院の方に対しては、必要に応じて在宅移行後も手厚いサポートを行っています。現在は、外来診療と精神科デイケアのみで対応していますが、リニューアル後は精神科訪問看護も提供する計画で、在宅医療に興味のある方も歓迎しています」と、お2人。


玄関
最後は、玄関で多職種の皆さんが見送ってくれました。職種に関係なく、皆さんとっても仲が良さそうですね。「ええ、働きやすさだけでなく、人間関係の良さも当院の自慢で、高い職員定着率につながっています。家庭の用事で仕事を休む際なども、『困った時はお互いさま』と言える関係があるので、結婚・出産後も仕事を続ける仲間が多いんですよ」と、皆さん。優しくて思いやりのあるスタッフさんが揃っているんですね!今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。ライフイベントや家庭環境に合わせた働き方ができる病院、いかがでしたか?
- 年間休日が120日以上(+有休)あり、休みの希望がほぼ100%通るため、家庭やプライベートを大切にできる職場でした。また、残業もほとんどなく、家庭の事情で突発的にお休みする場合も理解が得やすいため、子育てや家族の介護をしている方でも安心して働けると思います。
――病院のリニューアル計画についてはどうでしたか?
- 現在、リニューアル内容を検討していて、2022年度内には詳細を決定する予定とのこと。病床数や診療体制なども見直して、職員満足につながる福利厚生面も充実させたいと考えているそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 副看護部長としては、今後の看護部の世代交代を踏まえて、未来を担う人材の育成に力を注ぎたいんだとか。経験豊富なベテラン看護師が多い点を活かして、精神科が未経験の方も歓迎し、きめ細かい教育サポートで精神科看護のプロへと育て上げたいそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 横浜市の中心部に位置する立地環境がとても魅力的で、屋上からは、港の見える丘公園、外国人墓地、みなとみらい、ベイブリッジなどの観光スポットを一望できました。各線からのアクセスも良いため、仕事帰りには、横浜駅周辺やみなとみらいでショッピングや食事を楽しむスタッフさんが多いそうです。
精神科に興味があり、子育てや家族の介護との両立を目指している方
近い将来、リニューアル計画のある精神科病院で働きたい方