

医療法人社団 武蔵野会
狭山神経内科病院
( 専門病院 )


急性期病院などで働く中で、「スピードが求められる職場には向いていないかも…」と悩んだ経験はありませんか。神経難病や重度神経障害の患者様を受け入れる「狭山神経内科病院」は、ゆったり看護ができる環境を整え、患者様一人ひとりと向き合う時間を大切にしているとのこと。戸田中央メディカルケアグループ(TMG)なので、教育制度やキャリア支援も充実しているらしいので、さっそく見学に行って働きやすさをチェックしてきます!
- 形 態
- 専門病院
- 所在地
- 埼玉県狭山市/新狭山駅
- 病床数
- 147床

玄関
「狭山神経内科病院」へのアクセスは、西武新宿線「新狭山駅」南口より徒歩9分。敷地内には職員用駐車場があり、マイカー通勤もOKだそうです。玄関では、感染管理認定看護師さんが迎えてくれました。「当院は神経難病に特化した全国でも珍しい専門病院で、寝たきりで外出が困難な患者様のために、エントランスの一部をガラス張りにして、四季の移ろいを感じられる工夫を施しているんです」。


看護部長室
まずは、崎田看護部長にお会いしました。「看護部の教育は、院内教育・TMG看護局教育委員会・TMG本部人財開発センターの3本柱で、新人教育だけでなく、中堅・ベテラン層への継続教育も充実させているのが特徴。外部研修にも積極的な参加を促し、管理職には認定看護管理者教育課程ファーストレベル・セカンドレベルの受講を推進しています」と、看護部長。看護部長は認定看護管理者資格を持っているそうです。


病棟
病棟では、日本難病看護学会が認定する難病看護師資格を持つお2人が活躍していました。「ALSやパーキンソン病など、神経難病の患者様を積極的に受け入れている病院なので、専門的に学びたい方は職場が応援してくれます。難病看護と聞くと、少し敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、ほとんどの看護師は難病看護未経験で入職し、働きながら専門性を身に付けているんですよ」と、お2人。


病室
病室では、2人の看護師さんが透明文字盤を活用し、患者様とコミュニケーションを取っています。「会話が難しい患者様に対しては、こちらの文字盤をゆっくりと動かして、見つめている文字を探りながら意思疎通を図ります。言葉のコミュニケーションよりも時間がかかるため、当院では基準以上の手厚い人員配置をとり、患者様一人ひとりと向き合う時間を確保しています」と、お2人。


病棟
病棟の廊下がすごく広いですね。「そうなんです。寝たきりの患者様が中心のため、ベッドが余裕を持ってすれ違うことのできるスペースを確保しています。病棟は看護動線がすごく考えられていて、介護ベッドなども最新式ですし、消毒室やリネン庫なども2カ所ずつあり、業務の効率化につながっています」。デイルームも広く、定期的に地域のボランティアさんや職員による季節行事を行っているとのこと。


スタッフステーション
つづいて、多職種カンファレンス中のスタッフステーションへ。「質の高いチーム医療を実践するために、医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師などが一堂に集まり、情報共有・意見交換の時間を大事にしています。そのため、部署の垣根がなく、職場の誰とでも気兼ねなくコミュニケーションを取ることができ、とても風通しの良い人間関係が築かれているんですよ」と、皆さん。


スタッフステーション
スタッフステーションの一角では、新人指導が行われていました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にもプリセプターが付き、業務に慣れるまでマンツーマンのOJTを実施しています。看護部では毎年新卒採用を行っているので、指導力の高いスタッフが多く、育児などでブランクのある方や、キャリアに自信がない方には特に丁寧な指導を心がけているので安心してくださいね」と、プリセプターさん。


浴室
浴室に伺うと、看護補助者のお2人が入浴の準備をしていました。「ほとんどの患者様が機械浴槽を利用するので、看護補助者を手厚く配置し、看護師と一緒に入浴介助を行っています。看護補助者は無資格・未経験OKで、働きながら看護師を目指したい方には『奨学金制度』を提案し、看護補助者として働きながら看護学校に通い、看護師の資格が取得できるように応援しています」と、感染管理認定看護師さん。


院内研修の写真
「こちらは、先日開催した院内研修の写真です」と、紹介してくれました。「定期的な院内研修は幅広いテーマで開催していて、原則勤務時間内に行っているので、無理なく参加することができます。現在は新型コロナ対策として、個人のPC・スマホから学べるeラーニングや、TMGのオンライン研修なども導入し、安心・安全なスキルアップ環境を整えているんですよ」。


病棟
病棟に戻ると、子育て中のパパさん・ママさんを紹介していただきました。子育て中のスタッフは多いですか?「はい、24時間対応の院内保育室があるので、産休・育休取得後も復帰するスタッフがほとんどです。残業はほとんど発生しませんし、子どもの急な体調不良や行事によるお休みもいただきやすく、子育て中のスタッフにとってすごく魅力的な職場です」と、お2人。育休を取得した男性職員も複数いるとのこと。


職員寮
最後は、人気の職員寮に案内していただきました。「職員寮は病院から徒歩圏内にあり、駅も近く、お買い物にも便利な立地です。家賃は月2万円とリーズナブルで、職員寮を利用しているスタッフにも住宅手当が支給されるので、実質5000円で暮らすことができるんですよ!」と、感染管理認定看護師さん。遠方からも安心して入職できますね。今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。神経難病や重度神経障害の患者様を受け入れる専門病院、いかがでしたか?
- 開設者である初代院長は、「長期療養が必要な難病患者様のために、少しでも圧迫感のないハード面を整えたい」という想いがあったそうで、院内はとても広くて開放的な雰囲気でした。入退院が少なく、比較的容態の落ち着いた患者様が中心のため、ゆったりと穏やかな時間が流れる中で看護を提供できます。
――働きやすさはどうでしたか?
- どの病棟も残業はほとんどなく、毎日ほぼ定時に退勤できるため、働きやすさに大満足のスタッフさんばかりでした。休みの希望も通りやすく、有休消化率はほぼ100%だそうで、家庭やプライベートを充実させたい方にはぴったりな職場です。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護師も看護補助者と協力しながら食事・入浴・排泄介助などに携わるため、日常生活を支えるケアにやりがいを感じる方でないと合わないかもしれません。看護師と看護補助者はパートナーのような関係性で、職種の壁がなく、とても良い雰囲気でした。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 休憩時間も快適に過ごせるように、休憩室の設備が充実していました。長椅子・テレビ・談話スペースのほか、二段ベッドもあり、夜勤休憩中にゆっくり仮眠が取れるそうです。
難病看護のプロを目指して専門性を身に付けたい方
看護補助者として働きながら看護師の資格を目指したい方