【医療法人社団 昌栄会 相武台病院】Webで病院見学

急性期病棟の看護のようなスピードが求められる職場環境は合わないと感じる方もいますよね。神奈川県座間市の「相武台病院」は、急性期の治療を終えた患者様を中心に受け入れるケアミックス型病院。地域包括ケア病棟と療養病棟を持ち、患者様一人ひとりとじっくり向き合った看護を実践しているそうです。新人教育にもたっぷりと時間をかけられるそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます。

相武台病院へのアクセスは、小田急小田原線「相武台前駅」から徒歩10分。駅からバスも出ていて、徒歩1分の場所にバス停があるため、雨の日の通勤も安心です。玄関では、入職2年目の事務スタッフさんが迎えてくれました。「ようこそ！東京や横浜のベッドタウンとして人気の座間市は、利便性の良さと自然が共存する街で、とても暮らしやすい環境です。そんな地域を支える当院の魅力を今日はたっぷりとご紹介しますね」。

さっそく玄関を入り、外来の待ち合いロビーへ。「当院は2つの棟で構成されていて、外来のあるこちらの建物は本館で、別館と渡り廊下でつながっています。高齢化が進む地域のニーズに応えていけるよう病棟編成や診療機能を随時見直していて、建物内には介護医療院や通所リハビリを併設し、近隣で『相武台病院在宅センター』を運営するなど、医療と介護の連携や在宅サポートにも力を注いでいます」。

つづいて、浅野看護部長にお会いしました。スタッフのために取り組んでいることはありますか？「皆が笑顔で気持ち良く働ける環境づくりです。医療の質を高めるには職員の質を高める必要があるので、知識・技術に加えて人間性やコミュニケーション力を磨く研修も取り入れ、患者様・ご家族・一緒に働く仲間に思いやりを持って接することができる看護師を育てています」と、看護部長。

療養病棟に行ってみると、看護師さんが患者様に寄り添っていました。「療養病棟の患者様は言葉での意思疎通が難しい方が多く、約8割の患者様が医療区分2・3で重症度が高いため、小さな変化に気付く観察力や、療養生活を支える看護力が求められます。緊急の業務は少なく、患者様とじっくり向き合える環境なので、お一人おひとりの個性や性格を把握したうえで、『その人らしさ』を大切にした関わりを心がけています」と、看護師さん。

病棟内では、看護師さんとケアワーカーさんが協力し合って業務に取り組んでいました。「当院では、看護師とケアワーカーが対等な関係性を築いて、同じチームの仲間として連携しています。看護師もオムツ交換などの身の回りのお世話を担いますが、バイタルチェックや医療的なケアを焦らずに丁寧に行えるよう、適切な役割分担を行っているんです」と、看護師さん。

スタッフステーションでは、多職種カンファレンスが行われていました。「質の高いチーム医療を実践するため、このような職種を超えた意見交換の場を大切にしています。看護師やケアワーカーはもちろん、薬剤師・リハビリスタッフ・クラークなども担当病棟が決まっていて、各職種が患者様一人ひとりの目標を把握し、その達成に向けて自身の専門性を発揮しているんです」と、皆さん。それは素晴らしい！

お次は、開放的なリハビリテーション室へ。「リハビリテーション科にはPT・OT・ST合わせて約15名が在籍し（2024年3月）、入院中のリハビリだけでなく外来リハビリ・通所リハビリ・訪問リハビリにも対応し、退院後の安心・安全まで支えています。地域包括ケア病棟では、多職種チームで在宅復帰に向けたリハビリや退院支援に力を注いでいるため、常時80％前後の在宅復帰率を維持しているんですよ」。

スタッフステーションに戻り、新人さんへの指導風景を見学させていただきました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にもサポート役の先輩が付き、マンツーマンの丁寧なOJTを実施しています。当院では『奨学金制度』を設け、看護学校に通いながら看護師の資格を目指す学生さんの入職も歓迎しているので、人材育成や指導が得意な看護師が多く、新人さんの定着にもつながっています」と、事務スタッフさん。

つづいて、教育担当看護師さんを紹介していただきました。「教育担当室には教育専従の看護師が2名在籍し、研修計画の立案や指導者の育成、新人さんが学びやすい環境づくりなどに取り組んでいます。看護部では、専門職としての継続的な成長を支えるため、経年別研修・全体研修・病棟別研修などのさまざまな研修を開催し、特に入職1年目～3年目の研修プログラムを充実させています」と、教育担当看護師さん。

お次は、介護医療院へ。フロア内には手作りの装飾がたくさんあり、在宅に近い空間です。「地域の方々の療養生活を最期まで支えていけるように、2022年に介護医療院を開設しました。病院と同じ建物内なので環境変化が少なく、退院後に介護医療院に入所される方、介護医療院を退所後に当院に入院される方なども多くいらっしゃり、職員間で情報共有をしっかり行うことで切れ目のない支援を実現しています」と、事務スタッフさん。

最後は、院内保育室「たんぽぽ」へ。「24時間対応の保育室があるため、産休・育休後はスムーズな職場復帰が可能で、看護部は半数以上が育児経験者です。お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もできますし、お子さんの急な体調不良や行事によるお休みにも理解がある職場なので、これから結婚・出産を予定している方も安心ですよ」。子育て支援も充実しているのですね。今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。患者様とじっくり向き合えるケアミックス型病院、いかがでしたか。

慢性期の治療とリハビリが中心のケアミックス型病院なので、比較的容態の落ち着いている患者様が多く、心にゆとりを持って働ける環境です。「患者様・ご家族が望む生活を最期まで支えていくこと」をモットーに、多職種チームで「その人らしさ」を尊重した支援に取り組んでいました。

――働きやすさはどうですか？

残業が少なく、希望休も通りやすいので、家庭やプライベートを大事にしたい方にぴったりな職場です。有休消化率は80％以上で、年に一度は1週間程度の長期休暇を取得でき、旅行でリフレッシュをしたり、実家にのんびり帰省したりするスタッフさんが多いそうですよ。

――では、ここはちょっと、というところは？

要介護度の高い高齢患者様が多く、介護業務は苦手という方には合わない職場かもしれません。看護部の皆さんは、管理職の方も含めて当たり前のようにオムツ交換などの身の回りのお世話に入っていて、患者様とのコミュニケーションや信頼関係づくりをとても重視しています。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

地域を一望できる眺めの良い屋上は、スタッフの皆さんのために開放しているそうです。毎週月曜日の朝には屋上で朝礼・ラジオ体操を行ったり、お天気の良い日は屋上のベンチでランチをする方がいたり、皆さんの憩いの場になっているそうです。