もう夜勤はしない!眼科看護師への転職を成功させる3つのチェックポイント

2025年11月25日

もう夜勤はしない!眼科看護師への転職を成功させる3つのチェックポイント

夜勤の負担から解放されたい、家庭と両立できる働き方を選びたい……そんな想いを持たれている看護師に人気がある診療科の一つが眼科です。診察介助や手術サポートが中心で、身体的な負担も少ないという特徴があります

この記事では、眼科看護師の仕事内容・視能訓練士(ORT)の在籍状況で変わる役割・向いている人の特徴・転職時のチェックポイントまで、わかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 眼科は夜勤がほぼなく、QOLが高い働き方ができる診療科
  • 視能訓練士(ORT)の在籍状況によって仕事内容・担当範囲が大きく変わる
  • 外来中心で身体的負担が少なく、子育て中の看護師にも人気
  • 眼科看護師に必要な資質は「細かい作業が得意」「丁寧な説明力」
  • 転職では手術の有無・ORT在籍状況・診療時間の3点を必ず確認
  • 未経験・ブランク明けでも比較的チャレンジしやすい領域
ページ目次
1. 看護師が眼科で働く魅力|人気の秘密と働き方
―― 眼科看護師の基本的な働き方
―― 眼科で働く最大のメリットは「夜勤がない」こと
―― 眼科ならではの看護師としてのやりがい

2. 眼科看護師の仕事内容とORT(視能訓練士)との役割比較
―― 眼科看護師の具体的な業務内容
―― 【重要】視能訓練士(ORT)の在籍状況で仕事はどう変わる?

3. 眼科看護師に向いている人・向いていない人
―― 向いている人の3つの特徴
―― 向いていない可能性がある人の特徴

4. 眼科看護師の給料・年収相場と待遇
―― 夜勤がない眼科の年収水準
―― 病院、クリニック、レーシック専門施設による給与の違い
―― 待遇面:土日休みや残業の有無の現実

5. 失敗しない!眼科求人選びのチェックポイント
―― ポイント①:手術の有無と種類
―― ポイント②:ORTの在籍状況と役割分担
―― ポイント③:通勤アクセスとクリニックの診療時間

6. 眼科看護師の仕事に関するQ&A
―― Q1:眼科での採血や点滴はどの程度ありますか?
―― Q2:ブランクがあっても眼科への転職は可能ですか?
―― Q3:眼科で得たスキルは、将来他の科で活かせますか?

7. 医療21であなたにあった職場を探してみよう

8. まとめ:眼科看護師という安定したキャリアを掴もう

看護師が眼科で働く魅力|人気の秘密と働き方

看護師が眼科で働く魅力|人気の秘密と働き方眼科は「夜勤がない」「残業が少ない」「専門性が高い」などの理由で、看護師から人気の診療科の一つです。特に外来中心のクリニック勤務が多く、生活リズムが安定しやすいという大きなメリットがあります。まずは、眼科が看護師から選ばれる理由や、働き方のイメージについて見ていきましょう。

眼科看護師の基本的な働き方

眼科看護師の職場は眼科クリニック(診療所)が主となります。次に多いのが、総合病院の眼科外来や病棟、専門病院などが挙げられます。とりわけクリニックでは日勤常勤が基本で、家庭やプライベートと両立しやすい勤務形態が魅力です

業務内容は、医師の診察補助・各種検査の介助・術前後の説明など外来が中心となり、急性期病棟のような走り回る忙しさは少なく、肉体的負担が比較的軽いといわれています

眼科で働く最大のメリットは「夜勤がない」こと

眼科の人気が高い大きな理由は、夜勤がないという点です。夜勤による生活リズムの乱れ、睡眠不足、体力の消耗、家庭との両立の難しさ……といった悩みから解放され、安定した働き方が実現しやすいです

また、手術を扱うクリニックでも日中の短時間が中心のため、残業は比較的少なめ終業後の予定も立てやすく、特に子育て中の看護師やワークライフバランスを重視したい人に特に選ばれています

眼科ならではの看護師としてのやりがい

眼科疾患は、視力という生活に直結する重要な機能を扱う領域です。特に白内障手術などでは、術後に視力が改善し、患者さんが「よく見えるようになった」と喜ぶ姿を間近で見ることができ、そこにやりがいを感じる看護師も多いようです

また、眼の構造や疾患は専門性が高く、学べば学ぶほど奥深い分野であり、専門性を高めたい看護師にとってはうってつけの診療科といえます。

眼科看護師の仕事内容とORT(視能訓練士)との役割比較

眼科看護師の仕事内容は、外来の診察介助・手術補助・検査介助が中心です。しかし、眼科特有の大きな特徴として視能訓練士(ORT)が在籍しているかいないかで業務範囲が変わるという点があります。ここからは、仕事内容とORTとの役割分担をわかりやすく整理してみましょう。

眼科看護師の具体的な業務内容

眼科看護師の仕事は大きく「診察介助」「検査補助」「手術介助」「機器管理」に分かれます。以下で、各業務についてさらに詳しく紹介します。

診察介助と術前・術後の指導

眼科では、医師の診察がスムーズに進むよう、誘導やバイタル測定、器具の準備などの診察介助を行います。問診で患者さんの症状や訴えを整理し、検査結果を確認することも重要な役割です。

また、白内障手術やレーザー治療を受ける患者さんには、術前検査の案内や注意事項の説明、術後の過ごし方などを丁寧に説明します。患者さんは不安を抱えていることが多いため、安心感を与えるコミュニケーションが求められます

全身管理と点滴・注射の実施

眼科手術は多くが局所麻酔となりますが、患者さんの血圧・脈拍・気分など全身状態の観察は看護師の重要な仕事です。また、造影検査では点滴や採血が必要となり、糖尿病網膜症の治療では眼内注射の準備も行います。

外科ほどの高度な処置は少ないものの、基本的な看護技術が日常的に活かされる領域です

医療機器の準備と管理

眼科には、OCT(光干渉断層計)、視野計、細隙灯顕微鏡など、専門的な検査機器が数多くあります。看護師はこれらの機器の準備・簡易点検・メンテナンス、滅菌管理を行い、安全に検査・手術ができる環境を整えます

精密機器を扱うため、丁寧さ・正確さが求められる仕事です

【重要】視能訓練士(ORT)の在籍状況で仕事はどう変わる?

眼科では、国家資格である視能訓練士(Orthoptist:ORT)の有資格者が検査業務の多くを担当します。そのため、ORTが在籍しているかどうかで看護師が担当する仕事内容が大きく変わります。転職時には必ず確認しておきたい重要なポイントです。

ORTが在籍している場合:看護師は介助・全身管理に集中

ORTがいる場合、視力検査・屈折検査・視野検査などの専門検査はORTが担当します。看護師は診察介助、手術介助、患者さんへの指導、全身管理など、自分の専門領域に集中できる環境が整います。看護師本来の業務に専念したい方に適した職場といえます。

ORTが不在の場合:看護師が視力検査などの業務も担当する

クリニックによっては、ORTが在籍していない場合があります。その場合、視力検査・眼圧検査・屈折検査などの一部検査を看護師が担当します

検査技術を幅広く身につけられるためスキルアップのチャンスですが、検査業務が増えて忙しくなるケースもあるため、転職時に事前確認が欠かせません。

眼科看護師に向いている人・向いていない人

眼科看護師に向いている人・向いていない人眼科看護師は、外来中心で落ち着いた働き方ができる一方、細かい作業や丁寧なコミュニケーションなどの適性が求められる職種でもあります。ここからは、眼科に向いている人の特徴・向いていない可能性がある人の傾向を紹介します。

向いている人の3つの特徴

眼科には、几帳面な作業が好きな人、患者さんに寄り添った説明ができる人、専門性を高めたい人が向いています。各特徴について詳しく見ていきましょう。

細かい作業を正確に行える人

眼科診療では、細い手術器具や精密な医療機器を扱い、デリケートな処置などを行う機会が多くあります。そのため、正確さ・丁寧さ・慎重さが求められる場面が多い職場です。

几帳面に作業を進めるのが得意な人や、ミスなく淡々と確実な作業ができる方にとっては、強みを活かしやすい仕事です

患者さんの不安に寄り添えるコミュニケーション能力が高い人

眼の疾患は生活の質に直結するため、患者さんが不安を抱きやすい領域です。検査や手術が必要と告げられると、「怖い」「本当に治るの?」と心配される方も少なくありません

そのため、患者さんの気持ちに寄り添い、安心感を与えられるコミュニケーション力がある方は眼科で活躍しやすい傾向にあります。

特定の分野の専門性を高めたい人

眼科は、他科と比べても専門性が高く、学べる知識が非常に多い分野です。解剖・病態・検査の仕組みなど、習得すればするほど面白くなる科目であり、「眼科のスペシャリスト」を目指したい方には最適です。専門性を武器に長く働きたいと考える方に向いています

向いていない可能性がある人の特徴

眼科は外来中心でルーティンが多い科目のため、急性期の経験を積みたい方や、常に変化のある環境を好む人には物足りなさを感じる可能性があります。ただし、これらに当てはまる人でも、職場によっては学べる機会があるため、一概に向かないと断言できるわけではありません

幅広い看護スキルや全身管理の経験を積みたい人

眼科では救急対応や重症の患者さんの全身管理を行う機会が少ないので、急性期病棟のように幅広い看護スキルを磨き続ける環境少ないかもしれません。

そのため、将来的に内科・外科の病棟へ戻りたい、全身管理スキルを維持したいと考えている場合は、経験を積む機会が少ない点を理解しておく必要があります

変化の少ないルーティン業務に苦手意識がある人

眼科外来の業務は「診察 → 検査 → 処置」の繰り返しで、一定のリズムで進むことが多い環境です。変化が少なく、同じ作業が続くため、常に新しい刺激や学びを求めるタイプの人には物足りなく感じることがあります

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眼科看護師の給料・年収相場と待遇

夜勤がない眼科は、手当がつく病棟勤務より収入が低くなる傾向があります。しかし、生活リズムの安定や残業の少なさなど、待遇面の魅力も多く、人気の理由となっています。ここからは、年収の目安や勤務先による違いを解説します。

夜勤がない眼科の年収水準

眼科クリニックの看護師の平均年収は350万円〜450万円程度です。夜勤手当がない分、総合病院で夜勤をこなす看護師より年収は低めですが、日勤のみで働けるメリットは大きいです

残業が少ない職場も多く、時給換算するとむしろ「効率的に働ける」と感じられるケースもあるようです。

病院、クリニック、レーシック専門施設による給与の違い

総合病院の外来では、病院全体の給与規定に準じるため、比較的高い傾向があります。ただし、業務範囲がクリニックより広く忙しく感じられるかもしれません。

眼科クリニックは地域差が大きいものの相場どおりのケースが多いです。前述のとおり夜勤がないので、家庭と両立したい方に人気です。

レーシックなどの専門施設は自費診療が中心のため、インセンティブ制度があり、相場より高収入を狙える職場もあります

待遇面:土日休みや残業の有無の現実

眼科クリニックは土曜診療を行うところが多く、必ずしも「土日休み」ではありません。ただし、休診日が決まっているため比較的予定は立てやすいです。残業は少なめですが、手術日や月末のレセプト業務では発生することがあります。

失敗しない!眼科求人選びのチェックポイント

失敗しない!眼科求人選びのチェックポイント眼科は職場によって業務範囲や忙しさが大きく異なる診療科です。転職を成功させるには、求人票だけで判断するのではなく、手術内容・ORTの在籍状況・診療時間・アクセスなどを総合的に確認することが大切です。

ポイント①:手術の有無と種類

手術を行うクリニックでは、手術介助や術前・術後管理など、看護スキルを活かす機会が増えます。特に白内障以外にも網膜・硝子体の手術、緑内障手術などを扱っている場合は、より専門性を深められます。

どの程度の手術を行っているかは、応募前に必ず確認しておくべきポイントです

ポイント②:ORTの在籍状況と役割分担

ORTが在籍しているかどうかで、業務量や担当範囲が大きく変わります。検査業務を多く担当したいのか、看護師業務に集中したいのかによって適切な職場は異なります。

看護師とORTの役割分担を明確にしているクリニックほど、働きやすい傾向があります

ポイント③:通勤アクセスとクリニックの診療時間

眼科は個人経営のクリニックが多く、立地や診療時間が勤務に大きく影響します。終業時間が遅い、土日診療あり、休診日が少ないなど、働き方が施設によって大きく異なります。

通いやすさや労働条件がご自身の生活リズムと合うかどうか、長く働けるかどうかを必ず確認しましょう

眼科看護師の仕事に関するQ&A

眼科看護師の仕事に関するQ&A以下では、眼科で働きたいと思っている方から特によく寄せられる質問をまとめました。転職前に知っておくと、職場選びの参考になります。

Q眼科での採血や点滴はどの程度ありますか?

眼科での採血・点滴は、他科に比べると頻度は少なめです。これらを行う機会としては糖尿病網膜症の検査、造影検査、術前検査などが挙げられます。

ただし、手術を行う施設では、鎮静のための点滴ルート確保などで手技を使うこともあります。いずれも、看護師としての基本スキルがあれば問題なく対応できる範囲です。

Qブランクがあっても眼科への転職は可能ですか?

可能です。眼科は他の診療科と専門性が大きく異なるため、未経験の看護師でも教育体制が整っているクリニックが多い傾向があります。

基本的な採血・点滴スキルがあれば即戦力になれる場面も多く、ブランク明けの看護師にも比較的挑戦しやすい領域です

Q眼科で得たスキルは、将来他の科で活かせますか?

眼科で得られる「清潔操作・滅菌管理の徹底」「繊細な処置スキル」「患者さんへの指導力」は、皮膚科・整形外科・糖尿病内科など、外来中心の診療科で活かせるでしょう。

ただし、救命救急や全身管理スキルを必要とする科目へ戻る場合は、経験が不足しやすくなるため注意が必要です

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まとめ:眼科看護師という安定したキャリアを掴もう

眼科看護師は、夜勤なしで働ける数少ない診療科であり、専門性も高く、長く続けやすい診療科です。ORTの在籍状況や手術内容などを確認することで、ミスマッチのない転職が実現できるでしょう。

まずはご自身が希望される条件に合った職場探しから始めましょう。ぜひ、医療21で情報を収集してみてください。

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