
キャリア重視で職場選びをする場合、「看護師としての目標を達成できる環境かどうか」がポイントですよね。千葉県柏市の中核病院として高度急性期医療に力を注ぐ「柏厚生総合病院」では、看護師に幅広い活躍フィールドを用意し、理想のキャリアを歩んでいけるよう手厚いバックアップをしているとのこと。2024年11月の新棟オープン以降、より魅力的な病院にパワーアップしたらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます!
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 千葉県柏市/柏駅
- 病床数
- 416床


玄関
柏厚生総合病院へのアクセスは、「柏駅」と病院を結ぶ無料送迎バスで約5分。送迎バスは始発が7時10分(駅発)で、朝は巡回形式で待ち時間が少なく、最終は20時40分(病院発)とのこと。玄関では、CCUで働く入職1年目の男性看護師さんが迎えてくれました。「ようこそ!当院周辺は便利な街並みで、私は近くの独身寮に暮らしています。家賃がとてもリーズナブルな上に、入寮者にも生活支援手当がつくため、同期も多く利用していますよ」。


救急センター
まずは、新棟の救急センターへ。「当院では救急の件数が年々増え続けているため、新棟オープンを機に救急部門を拡充し、より多くの救急患者様を受けいれられる体制を整えました。モットーとする『断らない救急』の実現に向けて、近年では救急救命士の採用にも取り組んでいて、救急救命士は院内業務だけでなく、病院救急車での転院搬送業務などにも携わっています」。現在は年間約7900件の救急に対応しているそうです(2025年4月)。


ハイブリッド手術室
お次は、手術台に血管造影装置を組み合わせたハイブリッド手術室へ。「当院では24時間体制で緊急カテーテル検査・治療に対応していけるよう、新棟には救急センター直結型の血管造影室を2室つくり、同じフロアに高度な心疾患治療を提供できるハイブリッド手術室を設置しました」と、男性看護師さん。新棟2階にはCCUが、新棟3階には循環器病棟があるのだとか。


看護部長室
お次は、石井看護部長にお会いしました。病院が大きく進化したそうですね。「そうなんです。地域密着型という姿勢は変わりませんが、より高度で専門性の高い医療を提供できる病院にパワーアップしました。新棟開設で94床増床し、看護部も大幅な増員を図りました。2025年夏にはICU6床を開設して420床の病院になる予定なので、引き続き新しい仲間を募集中で、キャリア目標をしっかりと持って努力できる方を迎えたいと思っています」。


HCU
男性看護師さんが働くHCUに伺うと、新人指導が行われていました。「看護部では部署全体で新人さんを育てていく方針で、PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の中でOJTを進めているので、同じ部署のいろいろな先輩から指導を受けることができます。また、eラーニングで看護技術の予習・復習もしやすいですし、定期的な新人研修では実践に役立つ学びもできていますよ」。教育環境が充実していますね。


ライブラリースペース
お次は、特定行為研修を修了した看護師さんを紹介していただきました。「当院は『特定行為研修の指定研修機関(特定行為2領域・12区分・25行為)』なので、職場内で特定行為研修を受けることができ、看護部には26名の特定看護師が在籍しています(2025年4月)。資格取得後は専門性を発揮できる活躍の場も用意されていて、各部署からの特定行為の依頼に随時対応できる体制も整えているんです」。


病室
お次は、看護部教育委員会を統括する副看護部長(写真右)にお会いしました。「教育委員会では、新人教育として1年間にわたる新人研修プログラムの運営と、現任教育としてAMGのラダーに沿った能力別の研修を定期開催しています。2024年度からは認定看護師によるケアコースも開講していて、大好評なんですよ」。現在、緩和ケア・がん化学療法看護・皮膚排泄ケア・糖尿病看護などの認定看護師や診療看護師(NP)が在籍しているそうです。


リハビリテーション室
つづいて、開放的なリハビリテーション室へ。「急性期病棟だけでなく回復期リハビリテーション病棟もあるため、術後のリハビリや在宅復帰支援にも継続して取り組むことができ、多くのセラピストが在籍しています。当院は、整形外科領域においても人工関節センターや脊椎脊髄病センターを設けて専門性の高い手術を行っていて、術後早期からリハビリに取り組み、スムーズな在宅復帰につなげています」。


職員食堂
新棟の最上階には、おしゃれな職員食堂がありました。「メニューは日替わりで数種類あり(カレー、麺類、定食など)、無料のドリンクバーも設置されています。当院は福利厚生が充実していて、食堂の他にも、AMGの保養所や療養費見舞金制度、飲食店やレジャー施設を割引価格で利用できるベネフィットステーションなどがあります」。


保育室
院外に出て、近くにある「さくらんぼ保育室」へ。「当院の保育室は定員70名と大規模で、毎日30~40名のお子さんの利用があって賑やかです。保育対象は生後6カ月~小学3年生で、24時間対応なので夜勤にも安心して入れます。保育料は月額1万~1万2000円とリーズナブルで、料金内に昼食・おやつ・おむつ代が含まれていることも嬉しいポイントですよ」。小さなお子さんを持つママさんの中には、時短勤務を選んでいる方が複数いるそうです。


CCU
最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「年間120日の公休があり、有休も取得しやすく、とても働きやすい職場です。緊急入院や手術が多いため勤務中は忙しさがあるものの、上司がワークライフバランスを大切に考えてくれて、希望休はほぼ100%通ります。残業削減にも取り組んでいるため、仕事が早く終わると、最寄り駅周辺で食事や買い物も楽しめます」と、皆さん。今日はありがとうございました。

帰り道

- ――お疲れさまでした。理想のキャリアを応援してくれる病院、いかがでしたか?
- 看護師の活躍フィールドがとても広く、外来・急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟のほか、救急センター、CCU、手術室、血管内治療室、内視鏡センターなど、専門性を身に付けられる部署も充実して、配属部署や部署異動の相談にも寄り添ってもらえます。キャリア支援も充実していて、特定行為研修修了者や認定看護師など、さまざまなロールモデルが活躍していました。
- ――看護部にはどんなスタッフが活躍していますか?
- 幅広い年齢・キャリアの看護師が活躍していますが、最近は新卒採用に力を注いでいて、20代が増えているそうです。新卒看護師を2024年度は約70名迎え、2025年度は約60名迎えるそうで、基礎的な教育体制もしっかり整えていました。
- ――では、ここはちょっと、という点は?
- スキルアップ・キャリアアップに前向きなスタッフが多いため、意欲的に学んでいこうとする姿勢がない方は大変かもしれません。看護部長としても、「成長できる職場で働きたい!」という方を積極的に迎えたいとのことでした。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 案内してくださった看護師さんは、プライベートでも同期や先輩と仲良く交流しているそうで、人間関係の良さも働く魅力の一つと言っていました。職員の親睦を深めるために、フットサル・バレーボール・バドミントンなどのサークルも結成されているそうで、さまざまな職種が参加しているのだとか。
現場の要望が通りやすい職場で働きたい方
患者様の声を大切にしている病院で働きたい方