

医療法人社団 聖美会
多摩中央病院
( 精神科病院 )


良い仕事をするには、心にゆとりを持つことが大切。でも、その心のゆとりは、時間に余裕がなければ生まれませんよね。精神科病院の「多摩中央病院」では「ゆとりある職場づくり」を重視し、年齢を重ねても、ライフスタイルが変化しても働き続けられる環境を整えているとのこと。より魅力的な職場を目指して、個人の頑張りが報われる体制づくりなども進めているそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 東京都多摩市/聖蹟桜ヶ丘駅
- 病床数
- 349床

玄関
「聖蹟桜ヶ丘駅」周辺は、川や丘陵などの自然が多い東京のベッドタウン。京王特急を利用すれば、新宿まで25分とアクセス抜群です。駅から「連光寺行き」のバスに乗り、2つ目の停留所「春日神社」で下車して徒歩約5分、ゆるやかな坂の上の「多摩中央病院」に到着しました。2021年度の改修工事でバリアフリー化した玄関では、2人の看護師さんが迎えてくれました。「ようこそ!今日は自慢の職場をたっぷりとご紹介します」。


受付
外来受付では、医事課スタッフさんが笑顔で挨拶をしてくれました。気持ちの良い対応で、来院された方が安心して受診できそうですね。「ありがとうございます。精神科の受診には抵抗を感じる患者様もいらっしゃいます。受付で第一印象が決まるので、丁寧な言葉遣いと笑顔を心がけて、スムーズな受診へとつなげているんです」と、医事課スタッフのお2人。それは素晴らしい!


臨床検査室
つづいて、臨床検査室を案内していただきました。「予約のない検査や入院中の緊急検査などにもスムーズに対応するため、常勤検査技師4名体制(うち1名育休中)という手厚い人員配置をとっています。こちらの臨床検査室では、血液や尿などの検体検査や脳波・心電図などの生理機能検査などに対応しており、最新のCTによる画像検査を担う放射線科も別に設けて2名の放射線技師配置しているんですよ」と、お2人。


看護部長室
看護部長室で、看護部長(写真左)と副看護部長(写真右)を紹介していただきました。「看護部では、個人の頑張りが報酬に反映される職場を目指して、2021年10月より新しい人事評価制度を導入しました。従来は定期昇給のみでしたが、役割に応じた報酬水準で処遇する『役割報酬制』を採用して、新しい挑戦をする職員が高いモチベーションで仕事に取り組める環境を整えています」と、看護部長。


ナースステーション
ナースステーションに伺い、精神科認定看護師のお2人にお会いしました。職場の資格取得支援はありましたか?「はい。2年間の研修コース中は、通学に合わせてシフトを調整してもらえてとても助かりました。資格取得後も、学びを仕事に活かせるような環境を整えていただけたり、後輩の指導に携わったりと、専門性を発揮することができています」。現在は認定看護師2名体制ですが、新たに3人目が誕生する予定とのこと。


病棟
病棟の一角では、新人指導が行われていました。精神科は専門的な領域ですが、未経験でも働けるでしょうか?「もちろんです。中途入職の場合でも精神科が未経験の方には、こんなふうに指導係の先輩がサポートしています。一通りの業務を覚えるまではマンツーマンのOJTを行っているので安心してください」。経験豊富なベテランスタッフが多いので、専門知識をしっかり教えてもらえる環境が整っているそうです。


男性病棟
つづいて、男性病棟にやってきました。「男性病棟には、他の病棟よりも男性看護師がたくさん活躍しています。また、看護部では『プラチナナース支援』に力を入れていて、40代~60代の転職者も大歓迎しているんです」と、お2人。年齢を重ねた職員の「第2の看護人生」を輝かせるお手伝いをするため、入職後は慌ただしさのない慢性期病棟へ配属し、これまでの経験を活かした看護を展開してもらっているとのこと。


事務室
「こちらは、2021年12月に開院したサテライトクリニックのWebサイトです」と、紹介してくれました。どんな連携を取っているんですか?「中には精神科病院の受診には抵抗がある方もいらっしゃるため、気軽に利用できる駅前クリニックを開設し、入院が必要な場合は当院が受け入れます。サテライトクリニックは電子カルテシステムなので、情報共有の効率化のために2022年3月から当院も電子カルテに切り替わる予定なんですよ」。


病棟
お次は、子育て中のママさん看護師さん達を紹介していただきました。「子どもが小さいうちは、日勤常勤や時短勤務などの働き方もできますし、夜勤の曜日・回数の相談にも柔軟に対応してもらえるため、妊活中も妊娠中も子育て中も安心の職場です。有休の他に、子ども1人に対して年間5日間の『子の看護休暇』も用意され、子どもが病気の時はもちろん、予防接種や検診時にも利用できるんですよ」と、皆さん。


総務課
お次は、職員の働きやすさを陰から支える総務課を案内していただきました。「総務課の業務内容は幅広く、人事・給与・労務管理など、全部署のスタッフと関わりを持っています。当院には産休・育休を取得するスタッフが毎年いるため、提出書類の手続きなどを担当することも多く、復帰までのスケジュールや復帰後の働き方なども確認し、安心して復帰できるようサポートしています」と、皆さん。


職員用駐車場
最後は、マイカー通勤者のための職員用駐車場(無料)へ。約70台駐車可能なため、とても広いスペースが確保されています。こちらは送迎バスですか?「ええ。最寄りの『聖蹟桜ヶ丘駅』『永山駅』と当院を職員送迎バスが結んでいるので、電車通勤の職員もたくさんいます。残業がほとんどないので、帰りのバス(17:15)に乗り遅れる心配もありませんよ」。それは安心!今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。心にゆとりを持って働ける精神科病院、いかがでしたか?
- うわさ通り休みが多く、職員配置も手厚く、心にゆとりを持って働ける環境でした。公休と有休を合わせると年間140日以上お休みがあるので、プライベートを充実させている方が多かったです。また、看護師の年齢層が幅広く、子育て中の方、仕事と学業を両立している方、セカンドキャリアを磨きたいと考えている方など、さまざまな世代が活躍していました。
――精神科が未経験でも大丈夫でしょうか?
- 大丈夫です。未経験者の応募の増加に伴い、精神科を基礎から学べる研修を用意しているとのこと。日勤常勤や時短勤務なども受け入れているので、「精神科を深めたい」という方だけでなく、「仕事と子育てを両立したい」という目的で入職される方も多く、病院側も、働きながら精神科の魅力に気付いていってもらえればいいと考えているそうです。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 看護部長としては、A館最上階の空きスペースを活用し、職員の更なる働きやすさにつながる設備を導入したいとのこと。まだ内容は検討中とのことですが、福利厚生の一環となる空間を目指しているそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 看護部長はスキーが趣味で、2月の開院記念日には、毎年スキー・スノーボードツアーを企画しているんだとか。誰でも気軽に参加できるイベントで、新人さんの参加も大歓迎してもらえるそうですよ。※実施は新型コロナの状況によります。
休みの多い職場で、プライベートを大切にしながら働きたい方
未経験から精神科看護に挑戦したい方