
《 リハビリスタッフ編 》
リハビリ専門職として、日々の臨床のみならず、研究活動にも積極的に取り組みたいと考えたことはないでしょうか。「苑田第三病院」では、多くのリハビリスタッフが自己研鑽に励み、さまざまな資格取得や論文発表に臨んでいるとのこと。急性期・回復期・生活期と、多領域にわたるリハビリ経験が積めることからスキルアップに最適で、志の高いメンバーが集まっているそうです。さっそく見学に行って、働く魅力を見てきます!
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 東京都足立区/竹ノ塚駅
- 病床数
- 117床

リハビリ室入口
「苑田第三病院」があるのは、東武スカイツリーライン「竹ノ塚駅」西口から徒歩10分の、大通りに面した立地。リハビリ室の入口で迎えてくれたのは、PTさん。「ようこそ!当院のリハビリ科には勉強会・学会発表などに積極的に熱心に取り組んでいるスタッフが多くいるんですよ。今日は活気ある当院のリハビリテーション科の様子を、じっくり見学して行ってくださいね」。

リハビリ室I
まずは、主に入院患者様へのリハビリを行う「リハビリ室I」 へ。広くて開放的な空間ですね。「ええ、運動器に加えて脳血管疾患のリハビリにも対応しているので、広いスペースを確保し、スタッフ数も増員して、新しい設備や機器なども充実させています。リハビリスタッフは現在60名以上活躍していて、明るくて元気のある職場になっています」。

リハビリ室I
PTさんがリハビリを行っていました。「脳卒中・脳梗塞などの脳血管疾患によって麻痺が生じている患者様には、膝関節・足関節の動きをコントロールして歩行をサポートする長下肢装具を使用してリハビリを行っています。患者様お一人おひとりの状態に合わせた適切な装具を提供し、効率的に機能を改善できるように取り組んでいます」と、PTさん。

作業療法スペース
作業療法スペースにOTさんたちがいました。「作業療法部門では、脳血管疾患を中心に、患者様の生活背景を伺い、その方にとって重要な作業が再獲得できるようにリハビリを提供しています。一つの病院で急性期・回復期・外来を経験できるのは当院の魅力の一つです。また、部門内での勉強会や症例検討会などを実施して、自己研鑽にも励んでいます」と、OTのみなさん。

園芸活動の様子
「当院では季節に合わせた園芸活動にも力を入れていて、入院されている患者様と協力して園芸活動を実施しています」と園芸活動中のOTさん。「もともと在宅で園芸を趣味としていた患者様が多く、アドバイスをもらいながら園芸活動を行っています。草や花だけでなく野菜も栽培するようになり、実った野菜を使って調理訓練の実施も行っています」。

ST室
つづいて、ST室でSTさんにお話を聞きました。「患者様は脳血管疾患の患者様が約半数を占めています。嚥下障害や失語症に対するリハビリの需要が高まっているので、専門性を発揮するにはうってつけの環境ですよ。最近では、回復期病棟を中心に、リハビリテーション科と栄養科が合同でミールラウンドを行っています。食事姿勢や食形態、摂取量など、各患者様に適した食事を提供できるよう、多職種で連携し取り組んでいます」と、STさん。

シーティングの様子
「当院では、早期離床・離床時間の拡大・介助量の軽減・良肢位の獲得を目的として、シーティングを行っています」と、車いすを調整するOTさんを紹介してくれました。「患者様の身体計測、 座位能力の評価を行って、シーティングの目的に合った車いすと車いす補助具を選択し、ご提供しています。車いすはレンタル業者に依頼していて、入院中に使用したレンタル車いすをそのまま在宅で使うことも可能です」。

心臓リハビリテーション室
つづいて心臓リハビリテーション室へ。「こちらでは、モニター心電図を監視しながら安全にリハビリを行えます。『心肺運動負荷試験(CPX検査)』の設備も整っているので、オーダーメイドの運動プログラムを立案できます。また、心臓リハビリの回復期加算がスタートし、当院ではいち早く取り組んでいます」と、皆さん。回復期の心臓リハビリに取り組む病院は、全国でも珍しいのだとか。

外来リハビリテーション室
外来リハビリテーション室に伺うと、大学院へ進学したというPTさんにお会いできました。「私は働きながら大学院に通っていて、学会発表や論文執筆に積極的に取り組んでいます。当部署では、業務時間外を研究活動にあてられるように残業ほぼゼロを実現しているため、各種協会の認定資格取得者が多く、専門理学療法士2名・認定理学療法士7名が在籍しています(2025年7月)」。

リハビリ室I
新人PTさんが先輩から指導を受けています。「入職後はプリセプター制度で指導してもらえて、まずは見学からスタートし、先輩の模倣を行ったあとに、リハビリを実施するなど段階を踏んで教えてもらえます。ほかにも、臨床の場で悩んだときに先輩が一緒にリハビリに入ってその場でアドバイスをしてくれる『臨床サポート制度』があるので、安心して業務に取り組めますし、リハビリの知識を深めることができます」と、新人PTさん。

面談室
つづいて面談室へ。「スタッフのメンタルヘルスの観点から上司との定期的な面談がこちらで行われ、悩みなどを相談できる機会として好評です。先輩たちも優しくて話しやすいですよ」と、PTさん。「また、グループ合同のキャリアパス、グループ病院での短期研修制度やメンター制度を取り入れています。メンターは『指導者・助言者』という意味で、当院以外の先輩から、さまざまな視点で相談内容に合ったアドバイスをもらえます」。

スタッフルーム前
最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。どんな仲間が多く活躍している職場ですか?「年齢は20~30代が中心で、向上心の高い仲間が集まっています。プライベートでもスポーツや バーベキューなどを一緒に楽しみ、親交を深めているような仲なんですよ。苑田会グループは、産休・育休制度や子育てサポートが充実しているので、リハビリ職の女性スタッフも多いです」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道

- ――お疲れさまでした。リハビリスタッフが学術活動に熱心な病院、いかがでしたか?
- 多くのスタッフが勉強会・学会発表・論文執筆・研究活動などに積極的に取り組んでいて、活気を感じる職場でした。また、院内には、全国から患者様が集まる「東京脊椎脊髄病センター」が併設されていて、手術実績も豊富なため、脊椎疾患の患者様のリハビリに携わる機会に恵まれています。
- ――見学をしていて、印象に残ったことはありますか?
- 院内・法人内の教育プログラムが充実していて、勉強会も動画形式や実技形式などで豊富に実施していることです。興味のある外部研修に積極的に参加できるように上司が勤務を調整しているほか、大学院進学や資格取得などのキャリア支援制度も整っているなど、スキルアップに最適な環境だと感じました。
- ――では、ここはちょっと、という点は?
- 仕事へのモチベーションが高いメンバーが多いので、「成長したい!」という向上心のある方でないと、職場に馴染めないかもしれません。実際、ほとんどの新人さんは、勉強会や学会発表実績の多さが入職の決め手になっているそうですよ。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 独自のスキルアッププログラムとして、週に一度は「ジャーナルクラブ」という文献紹介の時間を設け、臨床に役立つ海外文献の読み合わせをしているんだとか。最近は、個々のパソコンやスマートフォンを使用し、Zoomを活用したジャーナルクラブも行っているそうです。
リハビリスタッフとして、臨床だけでなく研究活動にも取り組みたい方
リハビリ職としてキャリアビジョンがあり、志の高い仲間に囲まれて働きたい方






